組織が提供するサービスに研究課題を見いだし、サービスの向上とともに社会発展に貢献する。研究機関(R&D/Research & Development)を持つ企業の真骨頂だが、会計ソフト「弥生会計」シリーズなどを展開する弥生は、同社R&Dチームによる研究成果を3月9日から開催される言語処理学会で発表する。

○日本語LLM研究を担う言語処理学会

言語処理学会(The Association for Natural Language Processing)が主催する自然言語処理(NLP)分野の研究成果発表「言語処理学会第32回年次大会NLP2026)」で発表される。言語処理学会は発足当時から形態素解析やコーパスなど日本語NLPの基礎を形成してきた学会で、現在ではLLMやRAGなど生成AIの社会実装に欠かせないテーマを中心に研究成果が大学研究者や企業・組織内研究者などから多数発表されており、その講演リスト等は1995年 第1回年次大会からアーカイブでダウンロードできる。
○正確性の追求でハルシネーション抑制を自動化を目指す弥生

今回、同社が発表するのは、"LLMが生成した回答文の中から誤った内容や文脈上不要な情報を自動的に抽出・識別する手法"だが、2023年にたちあげたR&D(Research & Development)チームが、サービスに蓄積されるデータを研究することでハルシネーションや不要情報の抑制につなげようというものだ。会計ソフトを中心に展開する同社も述べるように、"「利便性」だけでなく「正確性」「信頼性」を重視"が研究開発のスタンス。日本語を中心にLLMの正確さや信頼性の向上に努める技術は、そのままサービスで提供されるAI技術の基盤へと繋がる。

同社は、「これまで蓄積したさまざまなデータを活用し、AIをはじめとしたテクノロジーと掛け合わせることで、半歩先を見据えた価値提供で中小企業の道筋を照らす存在を目指します。日本のスモールビジネスを支え続け、日本の経済全体の活力向上に貢献していきます」と今後も技術研究を通して社会貢献にも寄与する考えだ。
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