「健康のために食事を変えたい」。そう思いながら、何から始めればいいかわからない。
がん予防に必要なのは、運動や睡眠といった生活習慣の土台があってこそ。でも中でも、食事の改善は「今日からできる」最も身近なアプローチです。
今回は、内科医の上昌広先生が実践するがん予防のための食事法をご紹介します。増やすべき食品、控えるべき食品──そのシンプルなルールとは何か、伺いました。
今回のテーマは、「がん予防のために内科医が実践する、食事の整え方」です。
豆類・魚を増やして、赤身肉・加工肉は避ける
先生が実践する食事のルールは、実にシンプルです。魚と豆類を意識的に増やし、赤身肉と加工肉は控えること。
魚に含まれる不飽和脂肪酸は、体にさまざまな好影響をもたらすことが知られています。また、豆などの植物性タンパク質は、赤身肉などの動物性タンパク質と比べて消化しやすく、カロリーも低め。
一方で、加工肉に多く含まれる過度な塩分は、できるだけ遠ざけるようにしているとのこと。さらに、野菜と果物も毎日豊富に取り入れることを意識している、と上先生は話します。
注目したい栄養素「全粒穀物」
もう一つ、上先生の食卓を支える重要な存在が全粒穀物です。
全粒穀物とは、精白していない穀物のこと。胚芽・胚乳・外皮がすべて残っており、食物繊維やビタミン、ミネラルなど、健康に有用な成分が豊富に含まれています。スーパーでも全粒粉パンやクラッカーとして目にする機会が増えてきましたよね。
特別なものを探す必要はありません。朝食のウインナーをやめたり、いつものパンを全粒粉タイプに変えたりするだけでも、一歩前進。まずはできる範囲から、健康的な食習慣を取り入れてみてください。
○上 昌広(かみ まさひろ)
1993年に東京大学医学部医学科を卒業後、1999年に同大学院医学系研究科を修了。虎の門病院血液科、国立がんセンター中央病院薬物療法部での臨床経験を経て、2010年から東京大学医科学研究所にて特任教授に就任。
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