銀座のクラブに勤務する筆者が「銀座に出没するちょっと残念なおじさん」をご紹介します。

今回ご紹介するのは、「出勤前にボクで癒やされませんか?」と言いながらついてくるおじさん。

○癒やされるどころか……

最寄り駅から勤めているクラブを目指して歩いていた時のこと。

「お姉さん」と呼ぶ声がして、その直後に肩に触れた手があったので振り返ると、中年の男性が立っていました。見覚えはないけれどお客様かもしれないと思い、「こんにちは」と返事をすると、おじさんは

「駅で見かけて後ろをつけていました」
「出勤前にボクで癒やされませんか?」

と、言いました。

まじまじとおじさんの顔を見ましたが、やはり見覚えがありません。アンパンマンの「かばおくん」みたいなおじさんで、オレンジのTシャツを着ていました。

お客様ではないことがわかったので、

「なに?忙しいんだけど」

と、返事をすると、おじさんはまた

「出勤前にボクで癒やされませんか?」

と、言いました。

癒やされるどころかかなりのストレスです。その自信はどこから来るのでしょうか。
○おじさん VS みずえちゃん

おじさんは

「一緒に食事をしたりお酒を飲んだりしましょう」

と、続けました。

「私と同伴したいってこと?」

と、尋ねると

「同伴!同伴なんてしません!あんなのはモテない男のすること」
「ボクは女には困っていないので」

と、言っておじさんは笑いました。

そしておじさんは

「ボクで癒やされてください」
「デートですよ!デートをしましょう」

と、言いながらお店の前までついてきました。

ゼーハーゼーハーしている姿があまりにも情けなくて笑っちゃったんですけど、数秒後には真顔に戻って

「無理無理無理!あなたとわたしが?なんで?行くわけないじゃん」

と、お伝えしたところ、おじさんは「そりゃおどろいた」みたいな顔をしていました。


✅過去の残念おじさん漫画を一気読み
○「女には困っていない」とか言ってるそこのあなたへ

今回は「出勤前にボクで癒やされませんか?」と言いながらついてくるおじさんについて解説しました。

キャバクラなどに通うおじさんを「あんなのはモテない男のすること」と決めつけて笑ったり、「女には困っていない」と威張ったりしているおじさんって、本来はキャバ嬢にお金を払って応じてもらうような類のこと(会話や食事など)を、無料で一般女性に期待し、彼女たちに大迷惑をかけているだけなんですよね。

本来は有料であるはずのサービスを、本来なら提供しないはずの女性に対して求め、それを当然のようにタダで享受しているだけなんです。

かばおくんみたいなおじさんのくせに、そんな自分自身とサシで食事をすることを「癒やし」と捉えてしまえる、そのポジティブさはもはやうらやましいです。

とはいえ、女性への声かけは明らかに迷惑行為です。女性との会話や食事がしたいなら、おとなしくキャバクラを利用しましょう。

みずえちゃん みずえちゃん 1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務しながら、大阪北新地でキャバ嬢デビュー。現在は銀座のクラブに勤めるかたわら、フリーランスのライターとして活動している。 この著者の記事一覧はこちら
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