不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は、「2026年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング(首都圏版)」を発表した。ランキングは、同サービスに掲載された物件への問い合わせ数を駅別に集計して作成されたもの。


今回の「買って住みたい街ランキング」では、湯河原や八王子、八街など郊外エリアの駅が上位に入る結果となった。こうした傾向の背景について、不動産売却プラットフォームを展開する株式会社すむたすの代表取締役、角高広氏に話を聞いた。
○買って住みたい街ランキング(首都圏版)

1位 湯河原(神奈川県)
2位 八王子(東京都)
3位 八街(千葉県)
4位 不動前(東京都)
5位 田町(東京都)
6位 大宮(埼玉県)
7位 川越(埼玉県)
8位 本厚木(神奈川県)
9位 品川(東京都)
10位 小岩(東京都)

2026年は、神奈川県の湯河原が初の1位となった。

○不動産価格高騰で郊外シフトが進む

ランキングの背景について角氏は次のように話す。

「マンションを中心とした不動産価格の高騰により、23区内での購入検討者が予算の壁に直面し、居住エリアを広げていることが大きな要因と考えられます。また、リモートワークの一般化により『都心への距離』よりも『生活環境の質や広さ』を優先するトレンドは継続しています。利上げ局面に入り、無理のないローン返済を重視する傾向が強まるため、この郊外シフトは今後数年は継続するのではないかと予想します。」
○「買いやすい街」と「暮らしやすい街」はどう違うのか

また角氏は、"買いやすさ"と実際の住みやすさは必ずしも一致しないと指摘する。

「観点が変われば、見え方も変わると思います。"買いやすい街"は、交通利便性に対して価格のバランスが取れた街を指すことが多く、投資需要においては利回りと流動性の観点から非常に魅力的に映ります。それに対して"暮らしやすい街"は、行政の育児支援などの数値化しにくい『居住満足度』がポイントとなります。実需層は、資産性としての『買いやすさ』と、家族の幸福に直結する『暮らしやすさ』の両立をよりシビアに判断するようになっています。」
○専門家が注目する"穴場の街"

今回のランキングの中で、角氏が注目する街として挙げるのが船橋と大井町だ。

「個人的に注目しているのは17位の『船橋』です。
都心高騰を受け、複線利用可能な交通強度の高さが再評価されています。駅前再開発による生活利便性の向上も著しく、資産性の維持が期待できる手堅い選択です。また、474位から急浮上した『大井町』も要注目です。大規模再開発が進む中、この順位上昇は『これから本格的な上昇期に入る』兆しであり穴場と言えるでしょう。」

都心の不動産価格が高騰するなか、住宅購入の検討エリアを郊外へ広げる動きは今後もしばらく続く可能性がありそうだ。一方で、船橋や大井町のように交通利便性や再開発を背景に評価が高まりつつある街も。住宅購入を検討する際には、価格だけでなく将来の街の変化にも目を向けることが重要になってくるだろう。

※株式会社LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」が発表した「2026年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング(首都圏版)」より引用

角高広 株式会社すむたす 代表取締役。2012年、株式会社Speee入社。不動産売却メディア「イエウール」を立ち上げ、事業責任者として売却領域業界No.1へ。現GA technologiesグループのイタンジ株式会社にて、経営企画・複数事業責任者・人事を兼任した後、2018年、テクノロジーを活用した中古マンションの買取再販・仲介事業を手掛ける「株式会社すむたす」を創業。最短2日で現金化できるマンション売却サービス「すむたす売却」の累計査定数は4万件を超える。リノベマンションが仲介手数料0円で買えるポータルサイト「すむたす直販」も展開している。
2019年、Forbes「アジアを代表する30歳未満の30人(Forbes 30 Under 30 Asia) 」選出。 この著者の記事一覧はこちら
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