今回は、災害時にあらゆるツールの電力源となってくれる携帯型バッテリーの売れ筋を、ホームセンター コーナン江戸川船堀店に取材しました。

バッテリー系のアイテムには、スマホ売り場でよく見かけるポータブルバッテリーと、アウトドアコーナーに置かれていることが多いポータブル電源があります。
今回は、両者の垣根のない売れ筋モデルを紹介してもらいました。

同店の益戸翔太主任は、「どちらのバッテリーも道具としての知名度が上がっていますし、普段から使っている人も多くいらっしゃいます。防災グッズの側面も意識して買い物されている人も増えていると感じます」といいます。

災害時に役立てることを考えると、普段使いと緊急時の両面での便利さをイメージして製品選びするのが良さそうです。下記の「防災グッズとしてのバッテリー選び3カ条」を踏まえて、直近の人気モデルを追っていきましょう。

普段と緊急時で何を充電する必要があるのか、イメージすることが重要。
暖房や調理まで想定するなら、ポータブル電源の大容量モデルを視野に入れて検討を。
LEDライト付きのものなら懐中電灯代わりに使える。そうした付加機能も要チェック。

※本文と写真で掲載している価格は、2026年2月10日11:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。
第1位:約1,400円で3台同時給電可能な「急速充電モバイルバッテリー10000mAh」

一番人気に挙げられたのは、HIDISC(磁気研究所)の「急速充電モバイルバッテリー10000mAh(HD3-MBTC10000WH)」です。
重量約177gのモバイルバッテリーで、取材時の価格は1,408円でした。

「万が一のときでも情報収集や連絡手段としてスマホの重要度は上がっています。コレがあれば何日分かの電力がまかなえるのと、3台同時給電も可能ということで、割安さもあってよく選ばれていますね。5,000mAhならもっとお安いモデルもありますが、やはり1万の大台が重要なのかなと」

第2位:懐中電灯機能も求めるなら「ライト付モバイルバッテリー10000mAh」

2位も、HIDISCの1万mAhモデルです。「ライト付モバイルバッテリー10000mAh(HD-MB10000PTWHKN)」で、取材時の価格は1,958円でした。商品名のとおりLEDライトを備えており、懐中電灯としても使えます。重量は約197gです。

「緊急時の機能をプラスしたい人はこちらを選ばれますね。重さもそこまで変わりませんし、容量もやはり大台の1万mAhありますから。普段カバンに入れつつ、災害時の備えにもしたいという場合に便利ですね」

第3位:太陽光での充電も可能な「ソーラーパネル1面搭載モバイルバッテリー」

HIDISCのモバイルバッテリーが続きます。3位には、さらに災害対策の色が強い「ソーラーパネル1面搭載モバイルバッテリー(HD4-MBTCSP1L10BK)」がランクインしました。1万mAhのバッテリーとLEDライトに加え、表面にソーラーパネルを組み込んでいます。
本体重量は約269gで、取材時の価格は3,278円でした。

「バッテリーが切れたあとでも太陽光が命綱になるということで、こちらを選ぶ人も多くいらっしゃいます。防災意識が高まっている最近は、普段使い用でも意識することが珍しくなくなっていますしね」

第4位:アウトドアでも人気のポータブル電源「CellPowa500」

4位には、BigBlueの「ポータブル電源 CellPowa500」が入りました。AC出力で常時500W、ピーク時1,000Wの出力が可能(60Hz時)で、LEDライトやシガーソケット、それぞれ2基のUSB Type-A/Cポートも備えています。重量は7.8kgで、取材時の価格は21,780円でした。

「家庭に1台あれば安心ということで、幅広い年齢層に売れています。アウトドアに使う方も、防災専用でという方もいらっしゃいますね」

第5位:モバイル性も高いポータブル電源「バッテリーステーション」

5位は、アイリスオーヤマの「バッテリーステーション(IBT-A60100-W)」です。ポータブル電源としては軽量な約1.36kgのボディに取っ手も付いており、モバイルしやすい作りになっています。容量は222Wh、6万mAhで、取材時の価格は21,780円でした。

「こちらはアウトドアを含む普段使いよりも、防災用に買っていく人が多いですね。もしものときに役立てたいけど、できるだけコンパクトに抑えたい、あるいはいざというときも持ち歩きしやすいものがいい、という需要で支持されている印象です」

はみ出し情報・・・ハイスペック路線で人気がある「RIVER 3 Max」

トップ5には入らなかったものの、ハイスペック路線ではEcoFlowのポータブル電源「RIVER 3 Max」の人気が目立っているとのことです。停電時に10msで出力モードに自動切り替えする機能を備え、定格出力は600Wとなります。
同社の追加バッテリーやソーラーパネルと接続するなどして、容量と機能を増強することも可能です。取材時の価格は49,280円でした。

「キャンピングカーをお持ちの方やアウトドアが好きな方に人気があります。それでいて室内に置いても馴染むデザインですし、万が一のときの備えとして購入する人も増えています。防災意識も高まっていますし、その流れで電力を備える考え方も浸透していますからね」

著者 : 古田雄介 ふるたゆうすけ フリーランスライター。『アキバPick UP!』(ITmedia PC USER/2004年~)や『売り場直送! トレンド便』(日経トレンディネット/2007~2019年)などのレポート記事を手がける。デジタルと生老病死のつながりにも詳しい。著書に『スマホの中身も「遺品」です』(中公新書ラクレ)、『ここが知りたい!デジタル遺品』(技術評論社)、『故人サイト』(社会評論社)など。 この著者の記事一覧はこちら
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