指示されているが、どこにあるかわからないし、あっても動かない。ログインできないしIDがない。
最近、とあるサービスの利用でIDが必要だと説明されたが、説明者が指しているIDは、こちらが把握するIDとは別のもので苦労した。

同じ自然言語であっても、業界や界隈で異なることも多く、世代でもニュアンスが異なる。こんなことが、とてつもなく頻繁に起こる。どれがIDなのかを自身で遡りながら小一時間以上かけて調べ、ああ、それを"ID"と言ってるのかとようやく気が付いた。

重要な入り口だから、例示の付記(●●からはじまるID等)が必要ですねとサービス提供者に伝えた。サービス提供者において、相手との対話を通じて齟齬を無くし、昇華させる弁証法アウフヘーベン(Aufheben)は重要な改善のための要素。愚痴や不満ととらえられては、同じように迷う人が一定数出てくるだろう。

業務においては、抽象的な指示、使いにくいツール、曖昧なゴールが絶妙に絡み合うと壮大なボトルネックとなる。AIが隆盛し、アプリを手軽に構築する人々がこれから増えるとは言え、これらは無くならないだろうし、むしろ増えると予想する。

一方で、考え抜かれた優秀な垂直統合型SaaS(Vertical SaaS)であれば、代替する必要性を感じることもなく、フローのなかに溶け込んでいく。そして、その範囲は課題が存在するいたるところで浮上する。一般的にニッチと捉えられがちなところに、その種がある。

○垂直統合型SaaS立ち上げに害虫駆除企業にライセンスを取得する男

スタートアップを立ち上げるY Combinatorに採択された経歴を持つTerry Clarkeさんが新たに狙うのは害虫駆除(Pest Control)の垂直統合型SaaS。同氏は、職場見学や調査面接ではなく実際に正社員として害虫駆除の会社に採用されることで、移送用トラックの状態、ライセンスの取得、営業手法、経費精算のプロセスなどを観察し現場での非効率な課題を抽出。害虫駆除ビジネス向けのSaaS/プラットフォームの準備を進めていることを自身のブログで述べる。

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