ダークパターン対策協会は4月1日、NDD認定制度の一部改定と関連資料の更新を発表した。制度のさらなる普及と実効性向上を目的としており、ECサイトにおける審査スコープの優先順位が見直された。


○クッキーバナーの審査が「必須」から「推奨」に

今回の改定の主なポイントは、ECサイト向けのクッキーバナーの位置づけ変更だ。従来は「審査必須」とされていたクッキーバナーを「審査推奨」へ改め、購入前最終確認画面を最優先とする制度設計へ見直した。組織的対策および購入前最終確認画面は従来通り必須とし、非ECサイトについては変更はなく、引き続き組織的対策とクッキーバナーを組み合わせて審査できる。一方で、組織的対策のみでの審査は認めていない。

同協会では改定の背景として、クッキーバナー導入の難易度や社内調整の負担が企業ごとに大きく異なること、ECサイトでは購入前最終確認画面が直接的な金銭被害に直結しやすく優先度が高いこと、全項目同時達成を前提とする設計が先進的企業の参画障壁となり得ることなどを挙げている。

今回の見直しは認定基準を緩和する意図ではなく、消費者保護上の優先度に基づき、段階的な対応を可能にする設計への転換だとしている。また、特定企業に対する特例措置ではなく、制度全体に適用される正式なルール変更としている。

あわせて関連資料も更新された。「NDD認定制度要綱【事業者向け】Ver.1.1」ではクッキーバナーの位置づけを「審査対象にすることを推奨」へ変更、「ダークパターン対策自己審査チェックシート(審査対象編)Ver.1.2」では「スコープ1_クッキーバナー申込」シートの説明を修正し、スコープ1を審査対象から外すケースの説明が明確化された。

「ダークパターン対策自己審査チェックシートの使い方(審査対象編)Ver.1.1」も更新され、クッキーバナーの表記変更のほか、任意ではあるものの、審査対象とすることを推奨する旨が追記された。各資料は協会のガイドラインページからダウンロード可能だ。
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