貯金ゼロから資産を築いた投資家であり、教えるプロ(元塾講師)でもある「たけ」氏が、新NISAの仕組みから銘柄選び、さらには老後の「出口戦略」までを解説した書籍『月1万円からの損しないはじめかた 新NISAでお金を増やしましょう』(KADOKAWA)。

本稿では同書の内容から一部を抜粋し、人気の投資先「S&P500」に連動する投資信託の選び方と、長期投資に向く理由を解説します。
信託報酬や純資産総額の比較に加え、組入上位銘柄や米国経済の成長性を踏まえながら、なぜS&P500が新NISAの有力候補とされるのかを見ていきましょう。
○「S&P500(米国株式)」で選ぶべき鉄板銘柄

全世界株式と同様に人気のある銘柄にS&P500があります。

僕は新NISAつみたて投資枠ではS&P500に投資していますが、実はいくつもの商品があります。

その中から、僕が自信を持ってオススメできる「コスト最安クラス」の3銘柄を比較しました。下記の表を参照してください。銘柄を選ぶときは信託報酬(コスト)と純資産総額(規模)の2つは必ずチェックしましょう。

<S&P500に連動する低コストオススメファンド>

※数値は2026年2月時点の概算値。
○なぜ信託報酬と資産総額が大事なのか?

なぜ、信託報酬と純資産総額が重要なのかを解説します。

1.信託報酬(コスト)

信託報酬は投資信託を持っている間、ずっとかかる「手数料」です。インデックス投資は20年、30年と長く続けるもの。わずか0.01%の差が、将来の資産額を数十万円単位で変えてしまいます。ここにある3銘柄は、どれもトップクラスに安いので安心してください。


2.純資産総額(規模)

純資産総額とは、そのファンドに集まっているお金の合計です。この数字が大きいほど、「多くの投資家に支持されている」証拠であり、途中で運用が止まってしまう(繰上償還)リスクが低く、安定した運用が期待できます。
○たけの結論「どう選べばいい?」

では3つのファンドのうち、どれを選べばいいのでしょうか。

▼「とにかく一番売れている安心感がほしい」という人
→ eMAXIS Slimを選びましょう。圧倒的な純資産を誇る、日本で最も有名なインデックス・ファンドです。

▼「SBI証券を使っていて、Vポイントを貯めたい」という人
→ SBI・V・S&P500が相性抜群です。

▼「楽天証券を使っていて、コストの安さを重視したい」という人
→ 楽天・プラス シリーズがオススメ。現在、最安水準でトップを走っています。

ただ、正直に言うと、この3つであればどれを選んでも「正解」です。

大切なのは、銘柄選びで何日も悩むことではなく、自分の使っている証券口座で今すぐはじめることです。

次に僕がS&P500に投資する理由についても説明します。
○S&P500は世界をリードする「500人の精鋭」

S&P500とは、米国を代表する約500社の時価総額を元に算出される指数です。
たとえるとアメリカという巨大な学校の中で、成績上位500人だけが集められた「特進クラス」のようなものです。

テストの点数(時価総額など)が下がれば、問答無用でクラス落ち。代わりに、下のクラスから勢いのある優秀な生徒が上がってきます。「成績が落ちたら即入れ替え」という厳しいルールになっていて、現在は、AI革命を牽引するエヌビディアをはじめとした「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる巨大IT企業が上位に君臨しています。

さらにアメリカには先進国で唯一無二の「人口増加」という武器があります。

日本やヨーロッパなどの多くの先進国が人口減少に悩む中、アメリカは移民の受け入れもあり、人口が増え続けています。

人口が増えれば消費が増え経済は回ります。

<S&P500の組入上位銘柄>

出典:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の月報を基に作成(2025年11月28日現在)

たとえインドやアフリカなどの新興国の人口が増えたとしても、その恩恵を最も受けるのは、世界中にサービスを展開するアメリカ企業です。

アメリカの人口推計
▼2025年:約3.4億人
▼2050年:約3.8億人
▼2100年:約4.3億人
※2050年と2100年は予測出典:国際連合「World Population Prospects」

「でも知らない企業の集まりに投資しても大丈夫?」って思うかもしれませんが、実はあなたの生活は、すでに「米国企業」に支配されています。

とある日の生活を想像してみてください。

仕事ではWindowsやMacを使い、移動中はiPhoneで情報をチェックします。Amazonで買い物をし、休日はコーラを飲みながらマクドナルドを食べ、YouTubeやNetflixを楽しむ……。


僕たちが日々の生活で使っているモノやサービスの多くは、米国企業が提供しているもので埋め尽くされています。

もはや、米国企業のインフラなしでは現代の生活は成り立たないといっても過言ではありません。

さらに、潤沢な資金を持つ米国企業は、世界中の優秀な人材をかき集め、急成長している企業を次々と買収して、常に技術革新の最先端(AI、クラウド、半導体など)を走り続けています。

米国経済が今後低迷するときは、全世界株式も日本株も連られて大きく下落します。米国市場は世界経済における、いわば「ジャイアン」のような存在です。

であれば、その中心であるS&P500を信じて保有し続ける。これが、僕がS&P500を安心して長期保有している理由です。

○『月1万円からの損しないはじめかた 新NISAでお金を増やしましょう』(たけ/KADOKAWA)

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