「ミュージカル界のプリンス」と称され、その第一線で活躍している俳優・山崎育三郎。近年はミュージカルの枠を飛び越え、ドラマへの出演や歌手、MCなど幅広く活動しており、現在は自ら本格プロデュースを手掛ける日本初のミュージカル×ボーイズグループオーディション「OK!Diamonds」を始動させている。
○12歳の時にオーディションで選ばれた作品が原点
「OK!Diamonds」は、今はまだ眠っているダイヤモンドのような才能の原石を発掘し、ミュージカルだけではない、あらゆるエンターテインメントのステージで光り輝くボーイズグループを育成するオーディションプロジェクト。男性であれば経験、国籍、年齢は問わず、1次のウェブ応募審査、2次の面談審査などを経て3次審査以降が行われる。応募締め切りは4月7日。
12歳でミュージカルの世界に入り、29歳で『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『モーツァルト!」『エリザベート』の4大作品への出演という目標を達成した山崎。30代では「自分がメディアとの架け橋になる」という目標を掲げ、NHK連続テレビ小説や大河ドラマへの出演、ディズニー映画での吹き替えなど、大活躍の10年を過ごした。そして今年40代に突入し、改めて今後の10年を考えたとき、「世界で上演できるような日本発のミュージカル作品を作りたい」という新たな目標が芽生えたという。
「自分の原点となった、12歳の時にオーディションで選んでいただいた小椋佳さんの作品がオリジナルだったこともあり、『もっともっとこういう作品を作っていきたい』と考えるようになりました。ミュージカル界にとって起爆剤になるようなグループを作ることができたら。日本中の人に応援してもらえて、ミュージカル界を引っ張っていくような次世代のグループを作れたら、という思いでオーディションをスタートさせました」
プロジェクトの特設サイトで、山崎は「ミュージカルを愛している。だからこそ、このままでは終われない」と思いを明かしている。そこにあるのは、ミュージカル界の現状への危機感だ。
「韓国では、世界に韓国産のミュージカルを出そうというバックアップがあってどんどんチャレンジしているし、トニー賞まで取っています。でも、日本はオリジナルのミュージカルに赤字覚悟でチャレンジしなければいけないのが現状で、海外作品を上演することがベースになっている。ただ、昨年『昭和元禄落語心中』をミュージカル化して、大劇場で10万人動員し、可能性を感じることはできました。今回のオーディションで誕生する新しいグループも、いつかそういうオリジナルを作れるようになっていけたらと。もしそのグループが日本中に応援してもらえるような存在に育てば、日本オリジナルのミュージカルを作れる可能性もあると思うので、誰かがそれに挑んでいかなければいけないな、と」
○「OK!Diamonds」に込めた思い
プロジェクト名は「OK!Diamonds」。この名前には、かつて自らも苦しい思いをした山崎だからこその思いがあり、相手を肯定する意味と、自身の口癖でもある「オッケー、オッケー」が込められている。
「子供の頃から、仕事で昭和の体育会系な方々から『馬鹿やろう!』と言われてきて、すごく苦しかったんですよ。でも大人になって、海外の演出家チームと一緒に仕事をしたときにすごく肯定してくれたんです。自分らしくいられる空間を作ってくれて、『こうあるべきだ』と思えたんですね。そもそも人前に立つって、それだけですごくプレッシャーやストレスがかかること。僕もずっと『NO』と言われ続けて、それを乗り越えながらやってきたので、このオーディションでも、否定や威圧的なことは絶対にしたくない。『そのままのあなたでオッケーなんだよ』と。
そう語る山崎が、ミュージカル界で憧れの存在として挙げるのが『ミス・サイゴン』でキム役を演じたフィリピン出身のレア・サロンガ。山崎の「ミュージカルをやりたい」と思いにも大きな影響を与えた人物だといい、今回のオーディションでも「ああいう人に会いたいと思っています」という。
「子どものころに彼女の歌声を聞いて衝撃を受けました。僕の『ミュージカルをやりたい』という思いは、彼女との出会いも大きかったですね。『ミス・サイゴン』のオーディションのメーキングVTRがあるんですが、当時まだ10代の彼女が歌い出した瞬間にプロデューサーや作曲家たちが顔を見合わせて『決まったね』って。だからオーディションで心をつかめるかは、最初の2、3秒で決まる気がします。今回のオーディションでも1分の動画を送ってもらうんですが、出だしが本当に大事だと思いますし、ああいう人に会いたいなと思っています」
山崎自身も、これまでに数々のオーディションを受けてきた過去がある。特に印象的だったのが、19歳の時の『レ・ミゼラブル』のオーディション。最終審査の、演出家のジョン・ケアードの前でのパフォーマンスでは、マリウス役への熱意を露わにしてオーディションを勝ち抜いた。
「課題曲を歌い終わった後に、ジョン・ケアードさんから『別の曲も聴きたいから、時間を与えるのでピアノの先生と別室で練習してきてくれ』と言われたんですが、僕は『いや、今歌います、譜面もいりません、全部覚えているのですぐ歌わせてください』と5曲連続で歌ったんです。僕には、自分以外にこの役をやる19歳はいない、自分よりこのマリウスを勝ち取りたい19歳は絶対いない、ダントツで1位だ、という自信があって。
○準備ができて始めるのではなく、まず足を踏み入れてみる
12歳でミュージカル俳優という“仕事”を選び、以降ミュージカルの世界、映像の世界で華々しい活躍を続けてきた山崎。そんな山崎に仕事としてのミュージカルへの思いを聞くと、根底には、12歳で初めてステージに立ったときの感動があるという。
「初めてステージに立った時の、初日の感動がいまだに残っています。震えるぐらい感動して『あ、これをやりたい』と思いました。目の前に座っている方が開演前と開演後でまったく違う表情で拍手をしていて、『なんだこの世界は!』と。あの時の感動がいまだにあって、それが変わらないから今もやれているところがある。やっぱり目の前のお客様に喜んでもらえることの喜びが原点にあり、そこは変わりません。ミュージカルでスタートしたけど、バラエティでも、アーティスト活動でも、ドラマ、映画でも、声優でも、そこにはお客様がいて、視聴者がいて、リスナーがいる。その人たちにどう楽しんでもらえるかな、ということだけを考えています」
今も変わらない、初舞台の感動という原点。常にワクワクできることが、今も仕事をするうえでの山崎の基準になっている。
「あの12歳の自分が今もいて、その子が今の自分の活動についてどう思うか、というのが目安になっている気がします。
そう語る山崎。最後に改めて、今回のオーディションへの応募を考えている人へのメッセージを聞くと、「迷っているのであれば、踏み込んでほしい」と口にする。
「準備は、いつまでたってもできるものじゃない。準備ができてから始めるのではなく、まず足を踏み入れてみること。踏み入れたら準備をしなければいけない状況になるし、それが自分を成長させると思うので。『まだ自分には早い、まだ準備できてない』という言葉をよく聞くけど、でも、準備ってなんだろうっていつも思っていて。そんなことよりも、まずやってみようと一歩踏み出す勇気を持てた人が、チャンスをつかめると思う。だから、何か少しでも感じるもの、引っかかるものがあれば、ぜひ一歩踏み込んでほしい。
■プロフィール
山崎育三郎
1986年1月18日生まれ、東京都出身。2007年に『レ・ミゼラブル』のマリウス役で本格デビュー。29歳で『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『モーツァルト!」『エリザベート』の4大作品への出演を果たし、“ミュージカル界のプリンス”と称されている。これまで、『下町ロケット』(15)、『エール』(20)、『西郷どん』(18)、『青天を衝け』(21)、『リエゾン -こどものこころ診療所-』(23)、『ハイエナ』(23)などのドラマに出演。日本テレビ系トーク番組『おしゃれクリップ』ではMCを務めている。

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