日本製鉄は4月7日、風力発電の支持構造物向けに、最大板厚140mmの厚鋼板を開発し、経済産業省の「発電用風力設備に関する技術基準を定める省令」に基づく性能評価を完了したと発表した。これにより、国内洋上風力向け構造物で、これまで事実上の上限とされてきた板厚100mm超の鋼材が適用可能になるという。


○開発の概要

対象となるのは、風車タワー、モノパイル、ジャケットなどの支持構造物。近年は発電効率向上を背景に風車の大型化が進み、世界の洋上風力発電では1基あたり10MWを超える発電能力を持つ風車が主流になってきている。

一方、国内の洋上風力案件では、耐震設計を考慮した建築基準法への準拠などから、板厚100mmが事実上の上限となっていたという。

同社はこうした需要に対応するため、風力発電支持構造物に広く使用されているJIS SM520と同等の強度、靭性を確保しつつ、板厚を世界最大となる140mmまで拡大した厚鋼板を開発したとしている。

日本製鉄は、これまでの国土交通省大臣認定材である建築構造用高張力鋼板「BT-HTシリーズ」に加え、今回の経済産業省大臣認定の極厚鋼板によって商品ラインアップを拡充し、大型風車に対応した構造設計の自由度向上に貢献するとしている。

今後はグループ会社の日鉄エンジニアリングとも連携し、厳しい品質要求が求められる日本の洋上風力発電の発展を支え、風力グリーンエネルギーの供給に貢献していく考えだ
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