ファイルをネット上にアップロードして保存できるオンラインストレージサービスのひとつに「Dropbox」があります。
「Dropbox」とは、スマホやパソコンに保存しているファイルと、ネット上に保存しているファイルの同期ができるオンラインストレージサービスです。

端末や場所を問わず簡単にファイルにアクセスできますし編集や共有もできる便利なサービスなのですが、何かしらの原因があってDropboxが正常に同期しないときがあります。
そこで今回は、Dropboxが同期しない原因や解決法について詳しく解説します!
同期できなくて困っている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

Dropboxが同期しない原因

Dropboxを使っていて、突然同期できなくなり困ってしまった経験がある人も多いでしょう。
では、Dropboxが同期しなくなったのは、一体どのような原因が考えられるのでしょうか。

Dropboxの空き容量が足りない

Dropboxが同期しないのは、空き容量が足りないことが原因かもしれません。
Dropboxには
  • Basic(無料):2GBまで
  • Plus(有料):1TB(1,000GB)まで
  • Professional(有料):2TB(2,000GB)まで
といった3種類のプランが用意されています。
まずはDropboxにログインしてみて、容量に余裕があるか確かめてみてください。
では、Dropboxの空き容量を確かめる方法をご紹介していきます。
【iPhoneアプリの場合】Dropboxのアプリを起動したら、「アカウント」をタップして下さい。
タップすると、使用済み容量と最大容量を確認できます。
【Windowsアプリの場合】画面右下のシステムトレイの中にある、Dropboxのアイコンをクリックして下さい。

Dropboxが同期しないときはどうすればいい?原因と解決法を解説!


右上にある、プロフィールアイコンをクリックしましょう。
クリックすると、使用済み容量(パーセント表示)と最大容量を確認できます。
<ブラウザの場合>
  • Dropboxの公式サイト(https://www.dropbox.com/)にアクセスし、「ログイン」をクリックします。
  • アカウントを登録した時の「メールアドレス」と「パスワード」を入力して、「ログイン」のボタンをクリックします。
  • 画面右上にある、顔の形をしたアイコンをクリックすると、使用済み容量と最大容量を確認できます。

  • ファイル名が正しくない

    Dropboxが同期しない場合、アップロードするファイル名が正しく設定されていない可能性が考えられます。
    Dropboxは、WindowsやMac、iPhone、Androidなど様々な環境下で同期できるのが特徴です。ただし、OSに対応していない文字がファイル名に含まれていると、Dropboxの同期ができないので注意して下さい。
    <互換性がない主な文字一覧>
    • >(大なり)
    • :(コロン)
    • ”(二重引用符)
    • |(垂直線)
    • ?(クエスチョンマーク)
    • *(星印)
    • .(ピリオド)

    電波状況が悪い

    Dropboxは、ファイルをアップロードしてネット上に保存するため、インターネットの接続が必要です。インターネットに接続していないと、保存しているファイルの同期が行われません。
    なので、Dropboxが同期しない時は、インターネットにきちんと接続できているか、データ通信量を全て使い切ってしまって速度制限を受けていないかなどを確かめてみてください。

    ウイルス対策ソフトが邪魔をしている

    パソコンをウイルスに感染するのを防ぐため、「ウイルスバスター」や「ノートン」などのウイルス対策をインストールしている人がほとんどではないでしょうか。
    ですが、このウイルス対策ソフトがDropboxの同期を邪魔している場合もあります。
    なので、いったんウイルス対策ソフトをオフにしてみて、Dropboxの同期が正常に行われるかどうか確かめてみてください。
    またウイルス対策ソフトをオフにした後は、手動でオンにするのも忘れないでくださいね。

    OSとアプリが最新のバージョンにアップデートされていない

    スマホやパソコンのOSとDropboxのアプリは、定期的に最新バージョンへアップデートされます。最新バージョンにアップデートしていないと、Dropboxの同期が正しく行われません。
    なので、Dropboxが同期しない時は、最新のバージョンにアップデートされているか確かめてみて下さい。

    Dropboxが同期しないときの対処法

    Dropboxが同期しない原因を把握できたものの、具体的にどのように対処すればいいのでしょうか。
    では、Dropboxが同期しない時の対処法を詳しく解説します。

    一度ログアウトして再ログインする

    Dropboxが同期されない時はログアウトして、再びログインすることで同期できる場合もあります。
    【Dropboxからログアウトする方法(iPhoneアプリの場合)】Dropboxのアプリを起動したら、「アカウント」をタップして下さい。
    一番下にスクロールして、「このアカウントからログアウト」をタップしましょう。
    「ログアウト」をタップします。
    【Dropboxにログインする方法(iPhoneアプリの場合)】Dropboxのアプリを起動した後、Googleアカウントでログインする場合は「Googleでログイン」、メールアドレスとパスワードを入力してログインする場合は「ログイン」をタップして下さい。
    アカウントを作成した時の「メールアドレス」と「パスワード」を入力して、「ログイン」をタップしましょう。

    アプリを最新の状態にアップデートする

    アップデートを行わずに、古いバージョンのアプリを使っていると、同期が正常に行われない場合があります。
    そのため、アプリが最新バージョンになっていない場合は、アップデートを行って同期をしてみましょう。
    【iPhoneアプリの場合】
    • 「App Store」をタップし右上の人のマークをタップ。
    • アカウント情報の画面を下にスクロール。
    • 「Dropbox」の最新バージョンがあったら、「アップデート」をタップします。

    • 空き容量を増やす

      Dropboxが同期されないのは、保存しているファイルが多すぎて容量が不足している可能性があります。
      そのため、不要なファイルをDropboxから削除するか、有料のプランに契約して容量を増やすことで、同期が正常に行われるようになります。

      電波状況を改善する

      Dropboxが同期できないのは、インターネットに正しく接続されていないか、電波状況が悪い可能性が考えられます。
      特に公共のWi-Fiでネットに接続している場合は、接続が不安定なので突然切れてしまうことがあります。安定したネット環境がある場所で同期をしてみてください。

      選択型同期がオンになっていないか確認

      「選択型同期」とはDropboxを同期する際に、全てのファイルを同期するのではなく、必要なファイルのみを同期する設定のことです。
      選択型同期をオンにしておけば、同期するファイルの数が少なくなりますし、読み込み時間を短縮できます。
      なので、全てのファイルが同期されない場合は、選択型同期の設定がオンになっている可能性が高いです。
      そのため、選択型同期の設定をオフに切り替えてから、再度同期を行ってみましょう。なお、選択型同期の設定ができるのはパソコンのみなので注意してくださいね。
      【選択型同期をオフにする方法(Windowsアプリの場合)】画面右下のシステムトレイの中にある、Dropboxのアイコンをクリックして下さい。

      Dropboxが同期しないときはどうすればいい?原因と解決法を解説!


      右上にある、プロフィールアイコンをクリックします。
      「基本設定」をクリックしましょう。
      「同期」のタブをクリックします。
      「選択型同期」をクリックして下さい。
      全てのフォルダを選択して、「更新」をクリックします。

      これで完了です。

      Dropboxを再インストール

      Dropboxが同期しない時は、Dropboxのアプリを一度アンインストールして、再度インストールしてみて下さい。
      なお、Dropboxのファイルはネット上に保存されているため、パソコンでDropboxをアンインストールしても既に同期されているファイルは消えないので安心してくださいね。
      ただ、Dropboxで同期していないファイルは別のフォルダにバックアップを取っておきましょう。
      <Dropboxをアンインストールする方法(Windowsアプリの場合)>
      • 画面左下にある、スタートアイコンをクリックします。
      • 全てのアプリから、「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」を選択します。
      • 「プログラムのアンインストール」をクリックします。
      • 「Dropbox」を選択して、「アンインストール」をクリックします。
      • パソコンを再起動すると、アンインストールが完了します。

      • <Dropboxを再インストールする方法(Windowsアプリの場合)>
        • Dropboxの公式サイト(https://www.dropbox.com/)にアクセスしたら、画面右上にある「ダウンロード」をクリックします。
        • 「Dropboxをダウンロード」をクリックします。
        • ダウンロードしたインストーラーを起動します。
        • 「実行」をクリックします。
        • インストールが終わったら、「自分のDropboxを開く」をクリックします。

        • 端末を再起動する

          Dropboxのアプリではなく、スマホやパソコンなどの端末側に不具合が生じているかもしれません。
          端末を再起動することで、Dropboxの同期が正常に行われる可能性がありますよ。これはDropboxに限らず、他のアプリで不具合が生じた時にも有効な対処法なので試してみてくださいね。

          まとめ

          今回の記事では、Dropboxが同期でいない原因や対策方法について解説しました。
          スマホやパソコンのファイルをDropboxと同期してネット上に保存しておけば、端末データを確保しやすくなります。
          また複数の端末から同じアカウントにログインすれば、ファイルを編集したり複数のユーザーと共有したりもできますよ!
          使い方も簡単ですし非常に便利なDropboxですが、突然ファイルが同期できなくなる場合もあります。
          そんなときは、原因を洗い出して適切な対処法を試してみてくださいね。
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