特に顔文字などは、全て入力するのはかなり大変な作業です。
そんな時に便利なのが、iPhoneのユーザー辞書という機能です。
ユーザー辞書をうまく活用すれば、文字入力の時間を大幅にカットすることも可能ですし、日常のメールなどがとっても簡単になるんです!
今回はiPhoneのユーザー辞書の使い方と、登録しておくと便利なおすすめワードをご紹介します。
iPhoneのユーザー辞書とは?
iPhoneにはユーザー辞書という機能があるのをご存知ですか?ユーザー辞書を知らない人のためにまずは簡単にユーザー辞書とは何か説明します。
使えば作業効率がUP⁉︎ユーザー辞書とはどんな機能?
iPhoneを使っている人の多くが、文字入力の際に「不便だなぁ」と感じた経験があるかと思います。
- 読み方の難しい人名や地名の入力で間違って変換されてしまい、一文字ずつ変換しなければならなかった!
- メールで顔文字を使いたいけど、いちいち一文字ずつ入力して顔文字を作らなければいけないのは面倒!
こんな悩みを解決してくれるのがiPhoneの「ユーザー辞書」という機能なのです。
このユーザー辞書に単語を登録しておけば、簡単にその単語を呼び出して、入力の手間を大幅に削減できます。
例えば、頻繁に使用する「おはようございます」というワードを「お」でユーザー辞書に登録しておけば、「お」と入力するだけでこのワードを呼び出すことが可能になるのです。
入力の時間を削減できるだけではなく、誤字脱字も減らすこともできるので、ビジネスメールや目上の方への挨拶メールなどでも役に立つ優れものと言えます。
iPhoneのユーザー辞書の使い方
では、iPhoneのユーザー辞書にどのように語句を登録し、どのように使用するのか具体的に使い方を説明します。ユーザー辞書を呼び出す方法
ユーザー辞書の設定画面を開く方法は、以下のとおりです。

ユーザー辞書に単語登録する方法
それでは、ユーザー辞書に単語を登録していきましょう!単語を登録する方法は、以下のとおりです。①【ユーザー辞書】をタップすると登録されている単語の一覧画面が表示されるので、一番右上の【+】をタップ
ちなみに、今まで一度もユーザー辞書登録をしたことがない人は、初期設定で「雲母坂(きららざか)」が登録されています。

②【単語】と【読み】を入力。

【単語】には、変換後の文字を入力します。初期設定を例にすると、「雲母坂」をこちらに入力します。
【読み】には、通常ひらがなを入力します。初期設定を例にすると、「きららざか」をこちらに入力します。
そうすると、「きららざか」と入力すれば「雲母坂」が予測変換で呼び出されるため、難しい読み方の語句も変換ミスすることなく入力できます。
③【保存】ボタンをタップ

実際に登録してみた
一例として、【単語】によく使う顔文字を入力し、【読み】に「かお」と入力し、よく使う顔文字を登録してみました。

これで、「かお」と入力するだけでお気に入りの顔文字を簡単に入力することができました!
ユーザー辞書で単語編集・削除する方法
ユーザー辞書に登録した単語は、ユーザー辞書の一覧画面に50音順で表示されます。編集したい場合は、登録した単語をタップすれば先ほどの【単語】と【読み】の登録画面が表示されるので、内容を変更して再び【保存】ボタンをタップすれば編集できます。
また削除したい場合は、ユーザー辞書の一覧画面で、登録してある単語を左にスワイプすると、【削除】ボタンが出現するのでそれをタップすれば削除ができます。

iPhoneのユーザー辞書に登録すると便利な単語
ユーザー辞書の使い方がわかったところで、では実際にユーザー辞書に登録しておくと便利なおすすめの単語をいくつかご紹介します。挨拶定型文
友達同士のやりとりであれば、ある程度砕けた文面でも問題ないため、若者ならではの略語を使ったり、スタンプで済ましたりできます。
しかしビジネスのやり取りや、目上の方とのやり取りの場合は、きちんとした文面でやりとりする必要があるため、誤字や脱字、略語は許されませんよね。
ビジネスでのやりとりや目上の方への必ず使う挨拶文は、ユーザー辞書に登録しておくと、誤字も防げて入力時間も短縮できるのでとても便利です。
- 「おせわ」→「お世話になっております。」
- 「よろし」→「よろしくお願いいたします。」
- 「しょうち」→「承知いたしました。」
- 「ありが」→「ありがとうございます。」
これらの定型文は必ずと言っていいほど使う文面ですので、登録しておくと良いでしょう。
ただし、これらの定型文は頻繁に使うからと言って、【読み】をひらがな一文字に登録してしまうと、他の単語を呼び出したいときでも定型文が呼び出されてしまい邪魔になってしまうで、一文字で登録するのは避けましょう。
例えば、「お」→「お世話になっております」としてしまうと、「お疲れ様です」や「お願いいたします」と入力したい時に被ってしまうので、「おせわ」→「お世話になります」、「おつか」→「お疲れ様です」のようにかぶらないよう登録するのがおすすめです。
会社名や学校名
- 「かいしゃ」→「xxx株式会社◽︎◽︎◽︎」
- 「ぶしょ」→「部署(役職など)」
- 「だいがく」→「xxx大学◽︎◽︎◽︎学部△△△学科」
自身の勤務先の会社名や学校名などは、自身の個人情報を登録する際に頻繁に使用します。
またビジネスメールにおいては最後に会社名と名前を添えることも多いので、部署名や役職なども用途に合わせてユーザー辞書に登録しておくと便利でしょう。
顔文字
iPhoneを使い始めたときに多くの人が感じるのが、もともと入っている顔文字が全然可愛くなくて使えない!という不満です。
ネットで顔文字を検索すると、とっても可愛い顔文字がたくさんあるので、気に入ったものをコピーしてユーザー辞書に登録しておくと、いちいち記号を組み合わせて入力しなくても使うことができます!
【読み】は「かおもじ」や「かお」など覚えやすく、簡単に入力できるものにしておくといいでしょう。
- (☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
- ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
- ˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚
このような顔文字を登録しておけば、自分では絶対に作成できないような顔文字も普段使いにできますよ!
✌︎や♡などの特殊文字を使った顔文字なども簡単に入力できるので、ぜひお気に入りの顔文字はユーザー辞書に登録しておきましょう。
メールアドレス
ネットでサイト会員に登録する際やアプリでログインする際に必ず必要になるのがメールアドレスです。いちいちメールアドレスを打つのも面倒ですし、打ち間違いがあれば困ります。かと言って、自分のアドレスを毎回コピーするのも手間がかかります。そこで、自分のメールアドレスをユーザー辞書に登録しておけば、何文字か入力しただけで1発でメールアドレスを入力することができます。
ただしここで一つ注意が必要です。
中にはメールアドレスを二つ以上持っている人もいますよね。
例えば、ドコモのメールアドレスもGmailのメールアドレスも、「めーる」と登録してしまうと、どちらかを呼び出したいときにどちらも呼び出してしまい邪魔になります。かと言って、複雑な【読み】をつけてしまうと、何という読みで登録したのか忘れてしまいます。
そこで、登録の際には関連性のある【読み】で登録して、区別することと忘れないようにすることが大切です。
- 「じーめ」→「Gmailのメールアドレス」
- 「どこめ」→「ドコモのメールアドレス」
このように登録時に覚えやすいように登録しておきましょう。
住所
ネット上の登録やネットショッピングなどで頻繁に使用する、自分の家の住所も登録しておくと便利です。住所をそのまま登録しておいてもいいですが、ネット上で住所を入力する際には、都道府県、市区町村、番地が分かれている場合が多いので、分けて登録しておくと使いやすいかもしれません!
- 「じゅうしょ」→「家の住所」
- 「じゅけ」→「xxx県」
- 「じゅし」→「△△△市」
- 「じゅば」→「番地」
【読み】に関してはあくまで一例ですので、自身が覚えやすいもので、他とかぶらないものにしておくと良いでしょう。
記号類
iPhoneで記号を入力する際、キーボードのどこに何の記号があるか探すのに手間取ったという経験のある人は多いでしょう。キーボードの中から探して入力するのは大変なのでよく使うものはユーザー辞書に登録しておくと便利です。
- 「かっこ」→「」
- 「みぎ」→「→」
- 「うえ」→「↑」
※iOSのバージョンによっては、最初から「みぎ」と打つと「→」と出るものもあります。
iPhoneでは、ユーザー辞書に登録していない場合、「かっこ」と打つと下の画像のように対応するカッコがバラバラに呼び出されるのでとても不便。

なので、「 」や( )はセットで登録しておくと実用的です。
また矢印も向きによって登録しておけば、記号の中から探す必要がなくなるのでおすすめです。
iPhoneを機種変更するときにユーザー辞書を引継ぐ方法
ユーザー辞書を有効に利用していても、iPhoneを機種変した際に新しい端末で再び登録が必要になったらとても面倒ですよね。実はユーザー辞書の登録を機種変更の際にそのまま引き継ぐことが可能なので、その方法をご紹介しましょう!
iCloudでバックアップ
iPhoneを機種変更した際に、前のiPhoneのデータはiCloudでバックアップしておいて、新しいiPhoneを起動する際にiCloudからバックアップを立ち上げることができます。【設定】→【Apple ID】→【iCloud】→【iCloudバックアップ】

iPhoneの機種変更をする前に、【今すぐバックアップを作成】でバックアップしておきます。
そして、新しいiPhoneを立ち上げる際にiCloudから立ち上げることでユーザー辞書もそのまま引き継ぐことができます。
iPhoneとMacでユーザー辞書を同期
iPhoneで、ユーザー辞書をはじめデータを引き継ぐ際に、iCloudでバックアップする方法とは別に、iPhoneとMacを同期させて引継ぎをする方法があります。iPhoneとMacを同期しておけば、Macでも通常変換されない単語でも簡単に入力することが可能になります。
iPhoneとMacを同期する方法
■iPhone側の設定【設定】→【Apple ID】→【iCloud】→【iCloud Drive】をオン
■Mac側の設定【システム環境】→【iCloud】→【iCloud Drive】にチェック
iPhoneとMacのiCloud Driveの設定を確認したあとで、それぞれでユーザー辞書一覧を開いた際に、同じ内容になっていれば同期されていることがわかります。
ユーザー辞書のバックアップ方法
■Mac復元方法
これで復元完了です。
あとは、iPhoneとMacは同期しているのでそのままiPhoneにも反映されます。
iPhoneユーザー辞書で入力をより簡単に便利に!
今回はiPhoneのユーザー辞書の使い方を解説しました。ユーザー辞書は、定型文や顔文字、メールアドレスなど頻繁に使う単語などを登録しておけば、入力時間を削減し、誤字脱字も防ぐことができるので、ぜひ活用してみてくださいね!