実は、iCloudに保存したバックアップは簡単な操作で削除することができます。
しかし、バックアップを削除すると、本体のデータまで消えてしまわないか心配という方もいるでしょう。
そこで今回は、iCloudを削除するとどうなるのか、削除する方法や削除できないときの対処法を解説していきます!
iCloudのバックアップを削除するとどうなる?
iCloudのバックアップを削除した場合、iPhone本体に保存しているデータが全て消えないか心配になってしまいますよね。
ここでは、削除すると具体的にどうなるのか詳しく解説していきます。
本体のデータは消えない
iCloudのバックアップを削除しても、本体のデータは削除されないので安心して下さい。
バックアップというのは、その時点でのiPhoneのデータをコピーしたものに過ぎません。
しかも、そのデータはiCloudのサーバーに保存されています。
iPhoneと同期されているわけではないため、バックアップを削除しても本体に保存しているデータには影響がないのです。
自動バックアップが停止する
iCloudの『自動バックアップ』がオンになっていると、わざわざ手動で操作しなくても、自動的に毎日データがiCloudにバックアップされます。
ですが、バックアップを削除するとこの設定が自動的に停止されてしまうので注意しましょう。
もし、自動バックアップを再開したい場合には、以下の手順で操作を行って下さい。
『設定』アプリを開いたら、一番上に表示されているユーザー名をタップします。
『iCloud』をタップしましょう。
『iCloudバックアップ』をタップして下さい。
『iCloudバックアップ』の右横にあるトグルスイッチをタップすれば、自動バックアップが再開できます。
iCloud写真はどうなる?
iCloudのバックアップを削除しても、iCloudに保存されている写真が消えるだけで、端末に保存されている写真は消えないので安心して下さい。
ただ、『iPhoneのストレージを最適化』を選択している場合、iCloudには元のサイズの写真が保存されますが、本体には小さいサイズの写真が保存されます。
つまり、iCloudに保存されている写真を削除してしまうと、サイズが小さくなった写真しか残らなくなり、元のサイズの写真には二度と復元できなくなるわけです。
そのため、iCloudからオリジナルサイズの写真をスマホやパソコンにダウンロードしておいてから、削除するようにしましょう。
ただ、『写真』の場合だと削除されるまで30日間の猶予があるので、間違えて削除手続きをしてしまっても安心です。
iCloudのバックアップを削除する方法
iCloudのバックアップを削除するとどうなるか分かったところで、次に実際に削除するときの具体的な操作手順をチェックしていきましょう。
バックアップを個別に削除する
iCloudにバックアップされたデータを個別に削除する方法として、iPhoneの『設定』アプリから削除する方法とiCloudの公式サイトにアクセスして削除する方法の2種類があります。
まずは、『設定』から個別に削除するときの操作手順をチェックしていきましょう。
『設定』を開いたら、一番上に表示されているユーザー名をタップします。
『iCloud』をタップしましょう。
『ストレージを管理』をタップして下さい。
『バックアップ』をタップします。
削除したい機種名を選択しましょう。
削除したいアプリやデータの右横にあるトグルスイッチをタップして下さい。
『オフにして削除』をタップします。
また、写真や連絡先のデータであれば、iCloudの公式サイトからひとつひとつバックアップデータを削除することも可能です。
操作手順
iOSデバイスから一括削除
iCloudのバックアップを一括で削除したい場合は、iPhoneの『設定』アプリから削除することができます。
一括で削除するには、以下の手順で操作を行って下さい。
『設定』アプリを開いたら、一番上に表示されているユーザー名をタップします。
『iCloud』をタップしましょう。
『ストレージ管理』をタップして下さい。
『バックアップ』をタップします。
削除したい機種名を選択しましょう。
『バックアップを削除』をタップして下さい。
『オフにして削除』をタップすれば一括で削除できます。
Macから一括削除
続いて、MacからiCloudのバックアップを一括で削除する方法を紹介していきます。
操作手順
Windowsから一括削除
Windowsのパソコンを使っている場合は、『Microsoft Store』からiCloudのアプリをインストールできます。
これを使えばブラウザからログインしなくても、iCloudに保存しているデータにアクセスできるようになります。
ここでは、Windows向けのアプリを使ってiCloudのバックアップを一括削除する方法を紹介していきます。
操作手順
iCloudのバックアップを削除できないときの対処法
iCloudのバックアップが削除できないときは、以下の3つの対処法を試してみて下さい。
自動バックアップをオフ
iCloudのバックアップが削除できないのは、『自動バックアップ』の設定がオンになっていて、かつバックグラウンドで動作しているのが原因として考えられます。
そのため、『自動バックアップ』の設定がオンになっている場合は、一度オフに切り替えてから削除できるか試してみて下さい。
ファミリー共有を停止
iPhoneには『ファミリー共有』という機能があります。
ですが、そこに自分の家族のApple IDが登録されていて、共有設定がオンになっているとバックアップを削除することができません。
そのため、ファミリー共有を停止するか、ファミリーメンバーを全て削除してからiCloudのバックアップを削除できるか試してみて下さい。
まず、ファミリー共有を停止にするときの操作手順を解説していきます。
操作手順
これで、ファミリー共有が停止されます。
続いて、ファミリーメンバーを削除する方法を解説していきます。
操作手順
キャッシュを削除
アプリを一度起動すると、再度起動したときにデータがサクサクと表示されるよう、キャッシュが端末内に保管されます。
ですが、キャッシュを定期的に削除しないと、iCloudの容量が圧迫されてしまいます。
すると、バックアップのときにキャッシュデータの容量分がオーバーしてしまい、iCloudに保存されていない状態で止まってしまう場合も。
こうなると、iCloudは使用中という認識になってしまうので削除できなくなってしまうのです。
そのため、容量の大きいアプリのiCloudバックアップをオフに切り替えるか、iCloudのストレージ容量を増やしてみて下さい。
ただ、iCloudバックアップをオフに切り替えると、そのアプリのデータが削除されてしまう可能性があるので注意しましょう。
バックアップ・復元してから48時間以上待つ
iCloudにバックアップ、もしくは復元を行ってから48時間経過しないと、バックアップデータにロックがかかってしまい、削除することができません。
そのため、直前にバックアップや復元をおこなった方は、それから48時間以上経つまでしばらく待ちましょう。
また、同じApple IDを複数のデバイスで使用している場合は、全てのデバイスで『自動バックアップ』の設定をオフに切り替えるのを忘れないで下さい。
iCloudのバックアップを削除しても本体のデータは消えない!
iCloudのバックアップを削除しても、本体のデータは消えないので安心して下さい。
ただ、『iCloud写真』をオンにしていて、かつ『iPhoneのストレージを最適化』を選択している場合、本体側にはオリジナルよりも小さいサイズの写真しか保存されていません。
iCloud側にはオリジナルサイズの写真がしっかりと保存されていますが、バックアップを削除してしまうと、オリジナルサイズの写真が全て消えてしまうので注意して下さい。
ぜひこの記事を参考にして、iCloudを上手に活用して大切な写真をしっかり保存しておきましょう。