そこで今回は、かざすタイプのアプリを使うために必要な「おサイフケータイ」に焦点を当てて説明していきます。普段かざすタイプの決済を行う際に活躍しますが、1点忘れがちなことがあります。それは、スマホを初期化する際に、データを消す必要があるということです。
初期化の際に、実は個別にリセット作業をする必要があるんです。機種やキャリアによってその方法も異なりますので、自分の持っているスマホに適した手順でやらなければなりません。
もし、今使っているスマホを売却したり譲ったりする可能性が高い場合は、是非こちらで紹介するやり方でリセットを行ってみてください。個人情報などが残ってしまうことがないように、適切にリセットしましょう。
【おサイフケータイ】スマホの初期化をする前に!
早速本題であるリセット方法の説明に入りたいところですが、その前に確認しておきたい項目を紹介します。なぜおサイフケータイのデータを消さなければいけないのか、ということや仕組み、そして現時点での情報をチェックする手順についても併せて説明します。
これまで楽天EdyやSuica、PASMO、QUICPayなどを日々の買い物に使用してきた方は将来的に行う必要性が高いですので、是非チェックしてください。
スマホの初期化ではFeliCaチップのデータは消えない
なぜおサイフケータイを初期化しなければならないのかということですが、端末をリセットしただけでは、おサイフケータイに必要なFelicaチップという機器のデータが消えることがないからです。そのまま売却しても自分のデータとして識別されたままとなります。
セキュリティ的な面からも、是非自分のものであるうちにこの設定を済ませて、完全にクリーンな状態にしてからスマホを手放すことが良いでしょう。スマホの初期化については「システム設定」から自分自身で行うことが可能です。
おサイフケータイのデータは個別に削除・移行が必要
では、リセットですが、具体的にどのような処理をする必要があるのかということについて簡単に説明します。おサイフケータイのFelicaにおけるデータを個別に削除したうえで、新しい端末でも引き続き使用できる状態にする必要があります。
直接アプリを操作する機会は少ないため、こちらが盲点になりがちですが、楽天EdyやSuicaなどで上手く決済ができるようになっているのは、「おサイフケータイ」のFelicaによる働きです。逆に考えると、おサイフケータイがないとかざすタイプの決済ができません。
おサイフケータイの現在の情報を確認する方法
では、その肝心なおサイフケータイのアプリ設定が今どのようなステータスになっているのかを確認する方法について説明します。自分が過去に使ったことがあるのか思い出せない場合などは、スマホを初期化する前に必ずチェックしましょう。
コンビニやショッピングモールなどで普段からかざすタイプの支払いをしている方は、確実にデータが存在します。確認方法ですが、まずは「おサイフケータイ」のアプリを起動してください。
「≡」マークが左上に表示されていますので、こちらをタップしてメニューを呼び出しましょう。「サポート・規約」と書かれた項目を選択してください。
「メモリ使用状況」をタップしてください。
利用状況の部分に「利用中」と記載されている場合は、データが存在するということを意味します。引き渡しをしたり機種変更をしたりする際には削除の作業が必要です。
【おサイフケータイ】初期化をする方法《交通系サービス》
利用状況が使用中になっていた方は早速、データの削除をしてみましょう。いよいよ本題のリセット方法の説明に移ります。
【PASMO】データを削除・移行する方法
まずはPASMOの使用データを初期化する方法について紹介します。おサイフケータイを起動して、「マイサービス」からPASMOの右の「>」を選択してください。次の画面の下に表示されている「カードを預ける」タップすることで可能です。
一度この作業を行うと、今操作している端末でそのPASMOが使えなくなります。つまり、データがなくなったことを意味しますので、新しい端末でも追加することが可能です。
【Suica】データを削除・移行する方法
次にSuicaの手順ですが、こちらも同じです。「マイサービス」からSuicaを探してください。「交通系ICカード」と書かれたMy Suica横の「>」をタップして、次の画面で「カードを預ける」からデータ削除を行ってください。
【おサイフケータイ】初期化をする方法《電子マネーサービス》
ここからは、電子マネーのサービスを使っている方に向けたデータの初期化方法を解説します。こちらも多くのサービスが存在していますので、代表的なものを3つピックアップしました。メルペイや楽天Edy、そしてQUICPayでのやり方をチェックしてみましょう。
過去にこれらのサービスを利用して決済を行った方は以下の手順でデータを消してください。
【メルペイ】データを削除・移行する方法
まずはメルペイでの初期化に関して解説します。メルぺイは、フリマアプリの「メルカリ」のアプリに付随されているサービスです。ただし、こちらはiDにメルペイを設定している方のみの方法です。通常のQR形式のメルペイで完結している方は大丈夫です。
「メルカリ」のスマホアプリを起動後、「メルペイ」のタブを開き、下にスクロールさせた後「メルペイ設定」をタップしてください。「iD決済の設定」から「端末から電子マネー情報を削除」を選択することで可能です。
その後は新しい端末でメルカリを起動し「iD決済の設定」をタップすることで移行できます。
【楽天Edy】データを削除・移行する方法
次に、楽天Edyのサービスデータを削除する手順について紹介します。「楽天Edy」アプリを起動し、「≡」から「機種変更の手続き」をタップすることで可能です。次の画面で「預ける」を選択して、今の端末で使用不可にしましょう。
移行ですが、新しいスマホで同じように楽天Edyアプリをインストールし、前の端末で金額を預けたアカウントと同じものでログインすることで使用可能になります。しばらくすると残高が表示されますので、金額が適切に引き継げているかをチェックして完了です。
【QUICPay】データを削除・移行する方法
次に、QUICPayでの初期化・移行について紹介します。おサイフケータイアプリで「QUICPay」をタップし、使用しているカード会社を選択することで手続きが可能です。
ただし、QUICPayはGoogle Payに紐づけて使用している方は、個別に設定をする必要があります。
新しい端末で使用する場合は、同じくおサイフケータイアプリやGoogle PayでQUICPayを追加することで可能になります。
【おサイフケータイ】初期化をする方法《メーカーでの削除》
自分でやるとなると不安だという方は、無理することはありません。そんなときは別の方法で初期化することも視野に入れてください。例えば店舗で専門のスタッフに行ってもらうなどです。以下ではメーカーやキャリアでできるその他のリセットについて説明します。
【au・ソフトバンク】店舗のスタッフに相談する
auやソフトバンクの機種を使っている方は、窓口に行きスタッフに「おサイフケータイ」のデータを機種変更のために初期化したいと相談してみましょう。必要な動作を教えてくれる可能性が高いです。操作に不安な方は、是非お店を頼ってみるのもアリです。
【NTTドコモ】「DOCOPY(ドコピー)」を使う
次にドコモの機種を使っている方ですが、この場合は店舗で用意されている「DOCOPY」という機器を使うこともおすすめです。ただしGoogle Pixelの機種は非対応なのでユーザーは注意してください。
店頭に行き、スタッフの方にDOCOPYを使っておサイフケータイデータの初期化をしたいと伝えてください。DOCOPYは設備や仕様なども今後異なる可能性がありますので、自分で操作するのが心配な場合は、店員に相談してみることをおすすめします。
【Pixel】「FeliCa初期化サービス」を使う
Pixelの端末を使っている方は、外部の業者で提供されている「Felica初期化サービス」を利用する方法があります。自分ではなかなかできませんので、専門的なサービスを提供している業者に任せることがおすすめです。有料のケースがほとんどですが、どうしてもPixelでリセットしたい場合は検討してください。
SIMロックフリー端末の場合
次にSIMフリーのスマホを使っている場合ですが、Pixelでなければ自分の操作で同じように初期化できます。操作に慣れていない場合でもキャリアの窓口では対応してくれませんので、注意が必要です。やり方はこれまで紹介したアプリ上で行えます。
機種変更の前におサイフケータイのデータを削除しよう!
今回は、おサイフケータイのFelicaデータを初期化する方法について説明してきました。機種変更後の端末でも引き続き決済をスムーズにできるようにするためには、必ずリセットを行いましょう。
キャリアや機種メーカー、SIMによってやり方は異なります。是非正しい方法でデータを削除し、気持ちよく新しい機種に移行できるようにしてください。新しいスマホでも快適に電子マネーを活用していきましょう。