位置情報を利用して、自分の行動を記録しておくことができるので、通勤ルートの確認などに利用されることもある機能です。
今回は、このGoogleマップのタイムラインが記録されないときの原因と対処法についてご紹介していきますね。
【Googleマップ】タイムラインが記録されない!基本をおさらい
まずは、「Googleマップのタイムラインとはどのような機能なのか」などの基本的な機能のおさらいをしていきましょう。
Googleマップの『タイムライン』とは?
Googleマップの『タイムライン』とは、これまでに訪れた場所や道(ルート)を記録してくれる機能で、細かくいつ訪れたのかなども表示することが可能です。
タイムライン上には職場や自宅などの設定や写真を表示させることもできるので、設定を変更することで自分好みのマップを作成できますよ。
また、「この前観た映画の名前忘れたな」というときに、滞在した映画館でその時間帯に上映していた映画タイトルを教えてくれ、何の映画を見たのか思い出す手助けをしてくれるユニークな機能も付いています。
タイムラインは本人しか確認できない
位置情報の記録を取るときに不安に感じることは、誰かにこの情報が共有されてはいないかという点ではないでしょうか。
タイムラインは、設定している本人しか情報を確認することはできず、他の人に行った場所やルートが共有されることはないので安心して設定できますよ。
もちろん、設定した情報は削除することもできるので、タイムライン機能が不要になった場合は念のためにデータを削除しておくことをおすすめします。
【Googleマップ】タイムラインが記録されない!対処法《Googleアカウント》
タイムラインがどのような機能なのか確認することはできましたか?
ではここからは、タイムラインが利用できないときの原因に合わせた対処法をそれぞれ確認していきますね。
まずは、Googleアカウントに問題がある場合の対処法についてです。
Googleアカウントにログインして
マップ自体は、ログインしなくても使うことができますが、タイムラインを使って記録を付けたい場合にはGoogleアカウントを使ってログインが必要です。
記録はアカウントごとに行われるため、ログインしているアカウントを変更すると、今までに記録した情報は見えなくなりますよ。
ログインしたいときはGoogleマップを開き、右上のアイコンをタップしてください。

ログイン画面が表示されるので、すでにアカウントを持っている方は情報を入力しましょう。

アカウントを持っていない方はログイン画面から作成しましょう。
Googleアカウントが複数ある場合は注意!
先ほど少しお話ししましたが、タイムラインはアカウントごとに記録されます。
そのため、複数アカウント持っていて、全ての情報で記録を残したいのであればそれぞれ設定が必要になり、逆に設定していないアカウントでは記録が残りません。
マップの右上にあるアイコンマークを押し、表示されたアカウントの横にあるマークをタップすると「別のアカウントを追加」ボタンがあるので、そこから追加することができますよ。

【Googleマップ】タイムラインが記録されない!対処法《アプリの設定》
次に、アプリの設定に問題がある場合の対処法を解説していきます。
タイムラインを利用するにはいくつか事前に設定が必要な項目があり、その設定ができていないと記録ができないので注意が必要です。
ロケーション機能をオンにしよう
まずは、記録を残すために「ロケーション機能」をオンにしましょう。

この機能をオンにすることでマップを開いていない間も使った道や訪れた場所を記録してくれるので、マップを開いていなくても記録が途切れる心配はありませんよ。
設定方法
「このアカウントに関連付けられているデバイス」を確認する
「このアカウントに関連付けられているデバイス」を確認するには、「ロケーション機能」がオンになっていないといけません。
確認するためには「タイムライン」画面を開き、右上にある「…」マークを押して「設定」を開きます。

「ロケーション履歴の設定」を押すと「このアカウントに関連付けられているデバイス」があり、その項目を開くとデバイス(端末)名が表示されますよ。

そこに表示されているデバイスでチェックが付いているものの位置情報が記録されるようになるので、複数チェックが付いているのであれば、必要なもの以外は外してください。
また、チェックが1つも付いていないのであれば、使っている端末にチェックを付けて記録が残るように設定しましょう。
タイムライン記録を手動で編集しよう
タイムラインの記録は手動で編集することが可能です。
ロケーション履歴を全て削除することもできますが、あらかじめ設定していた期間を過ぎた情報は自動的に削除するようにしたり、指定した期間のみ情報を消すこともできます。
タイムライン画面の右上にある「…」マークを押して「設定」を開くと「位置情報の設定項目」の中に手動で設定できるものが表示されるので確認してみてください。
自動削除に設定できる期間
- 3ヶ月以上
- 18ヶ月以上
- 36ヶ月以上
- 自動削除しない
古い記録が残っていない場合は自動削除が設定されており、すでに保存期間が過ぎて消されている可能性があるので、初めに残したい期間は設定しておくようにしましょう。
「ウェブとアプリのアクティビティ」を確認して
「ウェブとアプリのアクティビティ」を設定しておくことで、Googleサービス内で行った検索情報や訪れた場所などを記録しておいてくれます。
これに関しては、端末によって設定の方法が違うので、利用している端末にあった方法を確認しておきましょう。
iPhoneの場合
出典:Googleヘルプ
Androidの場合
出典:Googleヘルプ
訪れた場所などの記録をしたい場合は、この設定がオンになっているのか確認してください。
【Googleマップ】タイムラインが記録されない!対処法《スマホの設定》
アプリやアカウントだけでなく、スマホの設定が原因で記録されない場合も考えられます。
タイムライン機能は、必要な設定が全て整っていないと記録することができないので、しっかりと確認しましょう。
位置情報サービスがオンか確認して
タイムライン機能を利用するのであれば、「常に」位置情報サービスがオンになっておく必要があります。

スマホの設定では、アプリを利用しているときだけ位置情報を利用する設定がありますが、その設定にしている場合にもタイムラインの記録を残すことができないので注意しましょう。
設定の確認は、端末ごとに以下の方法で確認してみてください。
iPhoneの場合
Androidの場合
バッテリー節約モードは解除しよう
バッテリー節約モードは、バッテリー消耗する機能を制限することで消費を抑えているので、オンにしているとタイムラインの記録に影響が出る場合があります。
そのため、記録が必要な場合にはバッテリー節約モードの設定はしないようにしましょう。
iPhoneで節約モードの解除を行うには、本体設定の「バッテリー」を開いてください。

「低電力モード」のチェックを外すと解除することができます。

Androidの場合は、本体設定の「電池」の中にある「バッテリーセーバー」を開いて、オフにしましょう。
Androidは端末によって表記が少し違う可能性がありますが、「電池」であれば「バッテリー」など似た言葉で置き換えられているので、確認してみてください。
機内モードになっているかも
機内モードになっているときにも、Wi-Fiが接続されていれば通信を行うことができます。
しかし、外出先のどこにでもWi-Fiがあるわけではないため、移動中に通信が切れている状態のときには記録を残すことができません。
iPhoneの場合は画面をスライドしてコントロールセンターを出すと飛行機マークがあり、タップすることでオン/オフの切り替えを行うことが可能です。

Androidは、画面上部から下へ向かってスライドするとクイック設定パネルが表示され、その中に飛行機マークの機内モードがあるので、タップして切り替えが可能です。
また、機内モードのオン/オフの切り替えを行うことで通信状況をクリアにでき、これまでの通信に関する不具合が改善されることがあります。
Googleマップの通信環境を整える意味で、オン/オフの切り替えを行なってみても良いかもしれませんね。
【Googleマップ】それでもタイムラインが記録されないときは?
ここまで、大きく3つの項目に分けて対処法を確認してきましたが、どれを試してもタイムラインが記録されない場合はどうしたら良いのでしょうか?
最後に、対処法を試しても改善されなかった場合について解説していきますね。
アプリのアップデート
まずは、アプリのバージョンが最新のものになっているのか確認しましょう。
アップデートは新しい機能が増えたときだけでなく、不具合を改善するためや本体のOS(iOS)に合わせて問題がなく起動できるように合わせるためなど、様々な理由で行われています。
そのため、古いバージョンのまま使っていると不具合が起こる可能性があり、その場合には最新バージョンに更新することでエラーが改善される可能性があるのです。
更新が必要な場合、iPhoneであればApp Store、AndroidであればGoogle Playで「Googleマップ」を検索すると、「アップデート」ボタンが表示されるので、そのボタンを押して最新バージョンに更新しておきましょう。
端末のアップデート
先ほどはアプリのバージョンが古い場合にエラーが起きる可能性がある点についてお話ししましたが、反対に、端末のOS(iOS)バージョンが古く、Googleマップの機能がうまく利用できていない可能性もあります。
その場合は、本体のバージョンを最新にしていくのですが、更新するためには十分な充電残量とWi-Fi環境、時間が必要です。

iPhoneの更新方法
Androidの更新方法
Google側に障害が発生しているかも
ここまでにご紹介した全ての原因が当てはまらず、何をしても改善されない場合にはGoogle側に障害が起こっていないか確認してみましょう。
なんらかの障害によって記録ができない状態であれば、障害が改善されるまで待つしかありません。
Google全体で問題が起こっている場合もありますが、特定の端末を利用していることによりエラーを起こしていることも考えられるので、まずは同じようなエラーが出ている人がいないか調べてみましょう。
新しい機能が増えたり、大きくデザインが変更されたりしたときに障害が起こることが多いことを覚えておきましょう。
アカウント・アプリ・本体の設定が大切!
今回は、Googleマップのタイムラインが記録されないときの原因と対処法についてご紹介しました。
Googleマップのタイムラインは、位置情報サービスをオンにするだけでなく、それぞれの設定が全て整っておかないと使うことができないため、事前の設定ができているのか確認することが大切です。
いくつか設定しないといけない項目があるので、1つずつチェックしてみてくださいね。