注文履歴から再注文ができたり、閲覧履歴を辿って関連商品を探すことができるなど、なにかと使い勝手のいい機能ですが、履歴を消したいという方もいることでしょう。
この記事では、Amazonの注文履歴や閲覧履歴は削除できるのか、そしてその方法について解説していきます。
【Amazon】履歴って削除できるの?
そもそもAmazonの注文履歴や閲覧履歴は削除できるものなのでしょうか。
答えは「できるものとできないものがある」です。
曖昧な答えですが、まずはその理由と、Amazon内ではどんな種類の履歴が残るのかについて解説します。
Amazonに残る履歴には何がある?~履歴の種類~
Amazonを利用する際に残る履歴は、細かいものも合わせると全部で6種類あります。
「そんなにあったっけ?」と思うかもしれませんが、Amazonを使ったことがある方なら以下の項目に見覚えがあるはずです。
- 「閲覧履歴」
- 「最近閲覧した商品」
- 「最近チェックした商品」
- 「注文履歴」
- 「もう一度買う」
- 「おすすめ商品」
Amazonでは、商品を探したり・注文・お気に入り登録したりすることでこれらの履歴が残るようになっています。
「おすすめ商品」は、過去の注文履歴や閲覧履歴を元にAmazonが自動で商品をリストアップしてくれる機能です。
リストアップの商品からどんな検索、注文をしたのかが見えてくるので、これも立派な「履歴」の1種と言えます。
注文履歴は削除不可!非表示にはできる
まずは「注文履歴ですが、実は「注文履歴」は削除できない仕様となっています。
しかし「非表示」にすることは可能です。
この非表示化を行うには、ブラウザ版のAmazonでしか操作することができません。
アプリ版の方だと注文履歴の非表示化ができないという点には注意しておきましょう。
非表示にできる件数は最大で500件までとなっています。
一度非表示にしたリストは元に戻すことはできますし、「非表示にした注文」から確認することも可能です。
閲覧履歴なら削除も簡単!
次に「閲覧履歴」ですが、こちらは削除が可能となっています。
ブラウザ版、アプリ版の両方で操作でき、操作手順もとても簡単です。
履歴の削除は個別、一斉の両方で行えるので、用途に合わせて好きな方を選択しましょう。
ただし、注文履歴の非表示のときとは違い、一度削除した閲覧履歴は元に戻すことはできません。
【Amazon】削除できない注文履歴を非表示にする方法
では実際に、Amazonで履歴類を削除、非表示化する手順を解説します。
まずは「注文履歴の非表示化」からです。
先ほども説明しましたが、注文履歴の非表示化はブラウザ版ででしか操作できません。
アプリ版では非表示化できない点は覚えておきましょう。
この章では、スマホとPCそれぞれでの操作手順を解説します。
少し手順に違いがありますが、基本操作はほとんど変わりありません。
スマホの場合
まずはスマホを使ってAmazonの注文履歴を非表示化させる場合「PC版サイト」を表示させる必要があります。
Amazonに限らず大体のサイトには、スマホの画面サイズとタップ操作に対応した「スマホ版サイト」というものが存在します。
アプリ版同様、スマホ版サイトでは注文履歴の非表示化の操作を行うことができません。
なのでまずは、PC版のAmazonになるよう設定を変更しましょう。
まずはChromeやSafariなどのブラウザアプリで、Amazonの公式サイトに行きましょう。
ページを一番下までスワイプするとメニュー一覧があります。「Amazon PCサイト」をタップしましょう。これでPC版サイトに変わります。

スマホ版サイトに戻す場合は、一番下端にある「Amazon.co.jpモバイルサイト」をタップします。とても小さい字で見逃しやすいので注意しましょう。

その後はPCでの操作手順と全く同じになるので、次の「PCの場合」の章にて詳しい手順を解説します。
PCの場合
PCのブラウザ版で注文履歴を非表示化する手順をご紹介します。
まずは、使っているブラウザでAmazon公式サイトにいきましょう。
ログイン状態でない場合はIDとパスワードを入力してログインしておきます。
画面右上の「注文履歴」をクリックしましょう。

過去に購入した商品の一覧が表示されます。履歴商品の右側メニューに「注文を非表示にする」とあるので、これをクリックします。

確認のダイヤログが表示されるので「注文を非表示にする」を選択します。

完了するとサイトの対象の注文を非表示にしたというメッセージが表示されます。

これで完了です。
Amazonで非表示にした注文履歴を再表示するには?
「Amazonで非表示にした注文履歴を元に戻したい」「間違えて非表示にしてしまった」という場合でも安心してください。
非表示化した注文履歴はリストを確認したり、元に戻すこともも可能です。
サイト右上の「アカウント&リスト」をクリックしましょう。

アカウントサービスページに移ります。メニュー内にある「お買い物設定」のリストに「非表示にした注文の表示」があるのでこれを選択します。

ここで非表示にした注文履歴を確認したり、元に戻すことができます。履歴を元に戻す場合は、商品メニューの右にある「注文を表示する」をクリックすれば完了です。

【Amazon】閲覧履歴を削除する方法
次に「閲覧履歴」ですが、閲覧履歴はスマホアプリ版でもブラウザ版でも履歴の削除をすることができます。
ではその手順を解説します。
注意点として、Amazonの閲覧履歴は「一度削除すると元に戻せない」という点には気を付けておきましょう。
スマホの場合
スマホアプリ版の場合、下部メニュー右側の三本線マークにある「アカウントサービス」から閲覧履歴を削除することができます。

「閲覧した商品」を選択しましょう。

ここで過去の閲覧履歴を確認できます。

注文履歴の非表示のときと違い確認のダイヤログは発生しないので誤って押さないよう注意しましょう。
PCの場合
PCブラウザ版の場合、Amazon公式サイトのホーム画面上部の「最近チェックした商品」の「表示履歴を見る」もしくは下部の「閲覧履歴」から確認できます。

閲覧した商品がリストアップされており「表示から削除」をクリックすることで履歴を削除できます。

一括削除する場合は「履歴を管理」を選択して「表示から全ての商品を削除する」を選べば一括削除することが可能です。

家族間でアカウントを共有するときに便利
家族に履歴を見られるのが恥ずかしい、という方もいることでしょう。
家族全員が一つのPCを使っている、もしくは家族全員で同じアカウントを使っている場合、閲覧履歴や注文履歴は、家族に全て筒抜けになってしまいます。
閲覧履歴の削除や、注文履歴の非表示化はそんなときにもおすすめです。
閲覧履歴を見られたくないときは履歴を削除してしまいましょう。
また、閲覧履歴に関しては「履歴が残らない設定にする」ことも可能です。
この方法は後ほど説明します。
家族の誰か一人でもPrime会員なら「家族会員」機能が便利!
Amazonには一つのAmazon Primeアカウントの特典を家族間で共有できる「家族会員」というシステムがあります。
これは家族の内誰か一人でも「Amazon Prime会員」になっていれば、その特典を最大で二人まで利用できるというシステムです。
家計全体でかかるコストを、会員一人分の料金で済ませられるというかなりお得な機能となっています。
実はこの家族会員機能、一人のAmazon Prime会員の特典を家族間で共有しますが、アカウント自体はそれぞれ別個になります。
つまり、「家族に履歴を見られる心配なくPrime会員の特典を利用できる」ということです。
Prime会員で送料無料だからと家族間で同じアカウントを使っている方は、この「家族会員」の機能を使ってみてはいかがでしょうか。
【Amazon】初めから閲覧履歴を表示させないようにするには?
先ほど「履歴が残らないよう設定する」と説明しました。
実は、Amazonでは閲覧履歴を残さないようアカウントを設定することができます。
この章では「閲覧履歴を非表示にする機能」についてと、その設定手順を解説します。
閲覧履歴を非表示にする設定が便利!
いちいち履歴が残る度に削除していては面倒ですよね。
そんなときは、閲覧履歴が残らないよう設定してしまいましょう。
ただし「注文履歴」に関しては非表示のみで、履歴が残らないよう設定することはできません。
スマホの場合
設定手順は先ほどの「閲覧履歴を削除する方法」の手順と最後以外は同じです。
アプリから「アカウントサービス→閲覧した商品」ここまで進みましょう。
右上に「管理」とあります。これをタップします。

「履歴のオン/オフ」の項目があるので、「オン」をタップして「オフ」に切り替えましょう。これで完了です。

PCの場合
こちらも途中までは閲覧履歴を削除する手順と同じです。
Amazon公式サイトのホーム画面から「表示履歴を見る」「閲覧履歴を表示して編集する」をクリックして履歴を表示しましょう。

画面右側の「履歴を管理」を選択します。新しくでてきた「閲覧履歴のオン/オフ」のスイッチをクリックして「オフ」にしましょう。

これで完了です。
【Amazon】「もう一度買う」の履歴を削除する方法
Amazonには、一度購入した商品を再購入するための「もう一度買う」のリストがあります。
化粧品・生活用品。食品などの消耗品のように、何度かリピートする商品を購入する際に便利な機能です。
実はこの表示も削除することが可能です。
過去の購入商品が「もう一度買う」の欄に表示される!
スマホでは「もう一度買う」、PCブラウザ版では「再び購入」と表示されますが、どちらも同じ機能です。
これは、過去の自分の購入履歴を参照して、商品をピックアップしてくれる機能です。
商品のリピートには便利な機能ですし、今まで自分がどんな商品を買ったのかを確認できます。
そんな「もう一度買う」「再び購入」の履歴は、簡単に削除することが可能です。
スマホの場合
スマホアプリ版の場合、まずはホーム画面下メニューの人物アイコンをタップしましょう。その中に「再び購入」とあるので、それを選択します。

過去の購入履歴がリスト化されたページに移ります。商品をタップすると「このおすすめ商品を削除」と出るので、それをタップします。これで完了です。

PCの場合
PCブラウザ版の場合、まずは右上の「アカウント&リスト」にカーソルを合わせて、各種メニューを表示させましょう。その中にある「もう一度買う」から「表示リストを管理する」を選択します。

過去に購入した商品のリストが表示されます。商品をクリックすると詳細が表示されるので「このおすすめ商品を削除」を選択します。これで履歴の削除は完了です。

【Amazon】「おすすめ商品」から履歴を削除する方法
おすすめ商品は、過去の閲覧・注文履歴を元に、それに関連した商品をピックアップしてくれる機能です。
便利な機能である一方、他人に見られると自分の趣味がモロバレになるので、見られないようにしたいと思う方もいることでしょう。
この章では、Amazonの「おすすめ商品」を表示させないようにする方法について解説します。
閲覧・注文履歴を反映した「おすすめ商品」が表示される
Amazonの「おすすめ商品」に表示されている商品は、過去の自分の閲覧履歴や注文履歴に関連した商品です。
例えば過去にイヤホンを検索したり注文をしていたら、おすすめ商品にはそのイヤホンと同じメーカーやタイプの関連商品が表示されます。
この「おすすめ商品」の機能ですが、個別に非表示化させることができます。
また、注文履歴の非表示化と閲覧履歴の削除を行うことで表示する商品をジャンルを絞ったり、ピックアップをより精密にさせることも可能です。
スマホの場合
スマホアプリ版では「おすすめ商品」の非表示化を行うことはできない仕様となっています。
そのため、スマホでおすすめ商品の非表示化にする場合は、PC版のAmazonの公式サイトで操作を行うしかありません。
PC版サイトに表示方法は、前述の「【Amazon】削除できない注文履歴を非表示にする方法」の章と同じ方法です。
あとは、PC版サイトでの操作手順と同じになるので、次の「PCの場合」にて説明します。
PCの場合
PC版サイトでおすすめ商品の非表示化をする場合、まずはAmazonの「マイストア」のページに行く必要があります。
「マイストア」へは、Amazonのトップページにある「こんにちは、(アカウント名)さん」にある自分のアイコンをクリックすることで行くことができます。

メニューリストに「おすすめ商品を正確にする」を選択しましょう。

ここでは、おすすめ商品でピックアップされる商品の絞り込みを操作することができます。
表示されている各商品をランクで評価したり、非表示化させることによっておすすめ商品の精度を上げることが可能です。
おすすめ商品を非表示化させる場合「これをおすすめ商品として使用しません」にチェックを入れます。
こうすることで、その商品とそれに関連深い商品をピックアップから除外されるようになります。

【Amazon】履歴を削除する際の注意点
最後に、Amazonで履歴の操作を行う上での注意点をいくつかご紹介します。
履歴の削除や非表示化は、プライバシーを守りたいという方にとっては便利な機能ですが、使い方を誤ると、かえって買い物が不便になってしまうこともあります。
Amazonで買い物をする際、「おすすめ商品」や「もう一度買う」などのピックアップ機能を頻繁に使うという方は、特に気を付けておく必要があります。
非表示化はできてもデータそのものは消せない
「注文履歴」は、履歴の非表示化はできても削除はできないと先ほど説明しましたね。
つまり、注文履歴については「データそのものを消すことはできない」ということです。
非表示化した商品リストは「非表示にした注文の表示」にて見ることができます。
そのため、家族と同じアカウントやPCを共有してAmazonを利用している場合、注文履歴をバレないようにすることはできません。
完全に誰にも見られないようにするなら、自分だけのAmazonアカウントを作るのをおすすめします。
閲覧履歴は一度削除すると元に戻せない
注文履歴は一度非表示化はさせた後でも元に戻すことができますが、閲覧履歴については一度消すと元に戻せません。
削除する際は再度消してよいものか確認してから削除を行うようにしましょう。
なんでもかんでも削除してしまうと「前に調べたときのあの商品なんだったっけ?」というときに確認することができなくなります。
また、履歴を残らない設定にしてしまうと「おすすめ商品」に関連商品が表示されなくなってしまうことにもなります。
閲覧履歴については、履歴を残しておいて不都合がないならそのままにしておく方が無難です。
履歴をもとに「おすすめ商品」が提示される
Amazonの「おすすめ商品」や「もう一度買う」の機能は、履歴が残っていることで初めて機能します。
日常的にAmazonで買い物をするという方は、これらの機能も頻繁に使っているのではないでしょうか。
特に「おすすめ商品」は、欲しい商品を調べるときの時短にもなり大変便利です。
履歴の削除は、プライバシーの保護には役立ちますが、その一方で快適に買い物をする妨げにもなることには注意しておきましょう。
ただし、「おすすめ商品の精度を上げる」という意味では、履歴を削除するのもおすすめです。
不必要なジャンルの商品の履歴を削除、非表示化させることによって、好みのジャンルに絞ったおすすめ商品のみが表示されるようになります。
Amazonの履歴はそのままにしておいた方がなにかと便利!
Amazonでは簡単に注文履歴を非表示にしたり、閲覧履歴を削除したりすることができます。
Amazonでは、利用者の買い物データから「あなたがどんな商品を欲しいと思うのか」を分析してくれるので、履歴をそのままにしておくこともおすすめです。
必要に応じて検索履歴を削除し、快適にAmazonでのお買い物を楽しんでくださいね。