現在iPhoneとAndroidスマホの際立つ違いは、外部ストレージの有無くらいかもしれません。

iPhoneが初めに搭載し、その後Androidスマホがそれを追うように開発して搭載するようになった機能はたくさんありますが、その中には通知機能が含まれます。


それが「通知ドット」と呼ばれる通知機能です。

この記事では、Androidスマホの「通知ドット」について詳しく説明します。




「通知ドット」とは?



LINEアプリを利用している人は、毎日何回も友だちや会社関係者また顧客や取引先などからLINEメッセージが送られてくるので、スマホの通知音を繰り返し聞かなければならないかもしれません。

LINEメッセージが送信される度に通知音が鳴るので、誰かがメッセージを送信したことが分かります。

ただ、通知音は通知機能のすべてではありません。

スマホのロック解除をしなくてもLINEメッセージの内容が確認できる機能もあります。

会議中や授業中などで通知音が鳴ると困る状況でマナーモードに設定してもメッセージを確実にチェックできるので、この通知機能はとても便利です。

LINEメッセージが届いた事実を視覚的に通知してくれる便利な機能が他にもあります。

「通知ドット」機能です。

Android 8.0から搭載された通知スタイルの1つ



「通知ドット」は2017年8月21日に提供を開始したAndroid 8.0に初めて導入された通知スタイルです。

これまでの端末にはなかった通知伝達方法で大きな反響を呼びました。

2021年4月の時点で最新のAndroid OSはAndroid 11です。

Android 8.0からAndroid 11までのOSを搭載しているデバイスにはすべて「通知ドット」の機能が搭載されています。

アプリアイコンの右上に小さな丸が付く



「通知ドット」は、iPhoneの「バッジ」のAndroidスマホ版です。

iPhoneユーザーの間ではお馴染みの「バッジ機能」は、通知が届くとアプリの右上にタンコブのように表示されます。


「通知ドット」も同じように、通知が届くとアプリに小さくタンコブのようなものが表示されます。

未読数を表示してくれるのは「通知バッジ」



ほとんどのAndroidデバイスは、通知が届いていることを示すだけの「通知ドット」が使用されていますが、スマホのメーカーや機種によってはiPhoneの「バッジ」のように何件の通知が届いているかを数字で表示してくれる「通知バッジ」を採用しているものもあります。

XperiaやGalaxyなどは「通知バッジ」を採用しています。

端末の通知領域やステータスバーに表示されている通知を消してしまうと、アプリに団子のように表示されていた「通知ドット」も消えてしまいます。


「通知ドット」とは?設定方法



スマホのロック解除をしてホーム画面を立ち上げるとインストールされたアプリが目に飛び込んできますが、通知が届いているアプリにはすべて「通知ドット」が表示されているので見落とすことはまずありません。

音を出さずに視覚に訴える形で通知をしてくれる「通知ドット」はとても便利ですが、設定をしなければ利用できません。

これから「通知ドット」を設定する2つの方法を順番に説明していきます。

すべてのアプリをまとめて設定する方法と、アプリごとに設定していく方法の2つです。

最初に紹介するのはまとめてすべてのアプリを設定する方法です。

一括で設定する手順



ホーム画面またはアプリ一覧に表示されている「設定」アプリを開きましょう。

Android『通知ドット』とは?表示・非表示の切り替えや設定を解説



Androidスマホの種々の設定が行える画面が立ち上がります。表示されている設定項目の中に「アプリと通知」があるので選んでタップしましょう。

Android『通知ドット』とは?表示・非表示の切り替えや設定を解説



アプリに関する詳細設定が行える画面が立ち上がるので、表示されている項目の中から「通知」を選びタップしましょう。

Android『通知ドット』とは?表示・非表示の切り替えや設定を解説



スマホにインストールされているアプリ全体の通知に関する設定が行える画面が立ち上がります。表示されている設定項目の中に「通知ドットの許可」があるので「ON」に設定しましょう。
これで完了です。

Android『通知ドット』とは?表示・非表示の切り替えや設定を解説



アプリごとに設定する手順



続いてアプリごとに設定する方法を説明します。

先ほどの「通知」画面に戻りましょう。表示されている設定項目の中に「アプリの通知」があるのでタップします。

Android『通知ドット』とは?表示・非表示の切り替えや設定を解説



スマホにインストールされているすべてのアプリが一覧になって表示されます。その中から「通知ドット」の設定をしたいアプリを選びタップしましょう。ここでは例として「Facebook」を選択します。

Android『通知ドット』とは?表示・非表示の切り替えや設定を解説



Facebookの通知設定が行える画面が立ち上がります。表示されている設定項目の中に「通知ドットの許可」があるので「ON」に設定しましょう。これで完了です。

Android『通知ドット』とは?表示・非表示の切り替えや設定を解説




「通知ドット」とは?細かく設定する方法



アプリすべてをまとめて「通知ドット」の設定を「ON」にする方法と、アプリごとに設定する方法はこれで分かったと思います。

通知の内容はいろいろあります。

Instagramの場合、フォローしているユーザーが写真を投稿しタイムラインに表示されると通知されます。

また、DM機能を使い誰かがメッセージを送信すると同じように通知されます。


さらにストーリーズの投稿も通知されます。一口に通知と言ってもすべてが同じ内容のものではありません。

異なる内容の通知がすべてひとまとめにされて伝えられるのが普通です。

アプリによっては通知の種類によって設定変更できる



Instagramアプリは通知に様々な種類や内容のものがあることを示す1つの例に過ぎません。

アプリの中にはInstagram以上に通知の種類や内容があるものがあります。LINEアプリはそのいい例です。

「通話」の通知、友だちリクエストの通知、一般通知、グループへの招待の通知、LINE Payの通知、メッセージ通知、タイムライン通知などいろいろあります。

通知内容の中には知らせてもらわなくても問題ないものもありますが、通常の設定では通知の種類や内容に関係なくすべて同じように伝えられます。

Androidスマホは「通知ドット」をより細かく設定することができます。

設定手順



「通知ドット」を同じアプリ内でどのように詳細に設定できるのかをこれから説明していきます。

「設定」アプリにある「アプリと通知」画面に戻りましょう。「…のすべてのアプリを表示」があるのでタップします。


スマホにインストールされているすべてのアプリが表示されるので、詳細設定をしたいアプリを選びタップしましょう。ここでは「LINE」アプリを選びます。



表示されている設定項目の中から「アプリの通知」を選びタップしましょう。


まず「通知ドットの許可」が「ON」になっていることを確認しましょう。その下に7つの通知項目が表示されているので、「通知ドット」を表示させたくないものを選び「OFF」設定に変更しましょう。

Android『通知ドット』とは?表示・非表示の切り替えや設定を解説



「通知ドット」が消えないときの対処方法



Androidスマホの「通知ドット」は、アプリを開けば消えてなくなります。

また、この記事で紹介したようにスマホの通知領域やステータスバーと連動しているので、通知領域やステータスバーに表示されている通知を消してしまうと、アプリに表示されていた「通知ドット」も消えてなくなります。

ところが、アプリを何度開いても「通知ドット」が消えない場合もあります。

ここからは、「通知ドット」が消せない場合の3つの対処法を紹介します。

端末を再起動してみる



最初に紹介する対処法は、Androidスマホを再起動することです。

デバイスの再起動は、デバイスに不具合やエラーが起きたためにアプリやスマホの操作性が悪くなったときに行う最も一般的な対処法です。

デバイスを再起動するとデバイスがリセットされるため、生じていた不具合やエラーが改善されます。

デバイスの不具合やエラーの原因の中には、たくさんのアプリを起動させた結果デバイスのメモリ領域が不足し必要なデータ処理が行えなくなることも挙げられます。

再起動をするとメモリが解放されるのでスマホのパフォーマンスが向上します。

デバイスの再起動方法は簡単です。

電源ボタンを長押しするとポップアップが表示されるので「再起動」をタップすれば再起動されます。

Android『通知ドット』とは?表示・非表示の切り替えや設定を解説



通知内容を確認・実行



2番目に紹介する対処法は、手動で強制的に通知内容を確認することです。

アプリを開いても「通知ドット」が消えない理由は、アプリまたはデバイスが通知内容を確認した事実を認識できないからかもしれません。

ですからアプリやデバイスが通知内容をユーザーが確認したことを認識できれば「通知ドット」は消えるはずです。

操作方法を説明します。

ホーム画面に表示されているアプリの中で「通知ドット」が表示されているものを選び長押ししましょう。

Android『通知ドット』とは?表示・非表示の切り替えや設定を解説



ポップアップが表示されます。表示されているメニューの中に「通知」があり通知内容が表示されているのでタップしましょう。アプリが開き通知内容が表示されます。その後アプリを閉じ「通知ドット」が消えたかどうかを確認しましょう。

Android『通知ドット』とは?表示・非表示の切り替えや設定を解説



対象アプリをアップデートしてみる



3番目に紹介する対処法はアプリのアップデートです。「通知ドット」が消えないアプリは特定のアプリだけで、他のアプリは表示されてもアプリを開いて確認すれば消えてしまうかもしれません。

もしそうなら原因はスマホにあるのではなくアプリにあることが分かります。アプリが問題であれば考えられる原因は最新の状態にアップデートされていないことです。

アプリをアップデートすれば問題は解決されるかもしれません。
アップデート方法を説明します。

ホーム画面に「Google Play」アプリを開きましょう。

Android『通知ドット』とは?表示・非表示の切り替えや設定を解説



「Google Play」アプリが開いたら、画面の右上に表示されている「アカウント」アイコンをタップします。

Android『通知ドット』とは?表示・非表示の切り替えや設定を解説



メニューが表示されるので「マイアプリ&ゲーム」を選択しタップしましょう。

Android『通知ドット』とは?表示・非表示の切り替えや設定を解説



画面が変わったら「アップデート」をタップしましょう。問題になっているアプリのアップデートがあるならインストールしましょう。

Android『通知ドット』とは?表示・非表示の切り替えや設定を解説



「通知ドット」が表示されない原因は?



アプリに表示された「通知ドット」が消えない場合の対処法はこれで分かりましたが、通知が届いているのははっきりしているのに「通知ドット」が表示されない場合もあります。

考えられる原因を2つ紹介します。

端末がアプリからの通知を受け取れていない



考えられる最初の原因は、Androidスマホがアプリからの通知を何らかの理由で受け取れていないことです。

つまり、スマホのアプリの中にデバイスとアプリ間で行われている通信を妨害するものがあるために、デバイスとアプリの間で通信の「キャッチボール」ができていない可能性があります。

通信を妨げたり干渉したりするアプリの中には「タスクキラー」アプリ、「クリーナー」アプリ、そして「節電・節約」アプリがあります。

これからの内1つでも起動しているものがあるなら停止して様子を見てみましょう。

端末・アプリが「通知ドット」に対応していない



考えられる別の原因は、デバイスやアプリが「通知ドット」に対応していないことです。

この記事で紹介したように、Android 8.0以前のOSを搭載しているスマホでは利用できないので、自分のスマホのOSバージョンを確認してみましょう。

また「通知ドット」がリリースされた2017年4月28日以前にリリースされたアプリで、アップデートがこれまで一度も行われていないものは「通知ドット」に対応していない可能性があるので、アップデートをチェックしましょう。


音を出さずに通知を表示してくれる通知ドットを設定してみよう!



送信されるLINEメッセージはすべて目を通し返信しなければなりませんが、毎日何回も何十回も通知音を聞かされるのは正直煩わしいと感じるかもしれません。

スマホをマナーモードにして通知音がしないように設定できますが、大切なメッセージを見逃したら大変です。

「通知ドット」を設定すれば、音を出さずに通知を視覚に訴える形で表示してくれるのでとても便利です。

ぜひ設定してみましょう。
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