Google Chromeはブラウジングがとても早く拡張機能が優秀で、他のデバイス間で設定の共有ができるのでどこにいても快適に利用できるなど、たくさんのメリットがあります。
Google Chromeにはこれといった欠点やデメリットがないように聞こえますが、利用者の間でGoogle ChromeでWebサイトを閲覧中にスクロールが上手く行えないという苦情が上がることがあります。
この記事では、その原因と対処法を詳しく解説します。
【Chrome】スクロールが止まる原因は?
スマホでもパソコンでも、スクリーンの大きさには限度があります。
限られたスクリーンのサイズの中で、Webサイトの記事や画像また動画を視聴するのに欠かせない機能がスクロールです。
スクロールとは、画面に表示しきれない部分を見るために表示範囲をずらす行為を指します。
スマホやパソコンでWebサイトを閲覧するのは、虫眼鏡で新聞の記事を読むことに例えられるかもしれません。
小さな新聞の活字を読むために虫眼鏡を使いますが、虫眼鏡のサイズが限られているため新聞の記事すべてを拡大することはできません。
虫眼鏡を新聞の上で動かしながらセクションごとに記事を読んでいきます。
スクロールはWebサイトの記事をセクションごとに読み進めるために欠かせない機能です。
でもこのスクロール機能がGoogle Chromeで上手く行えないことがあるようです。
原因は2つあります。
マウスの問題
多くのユーザーはパソコンのメインブラウザとしてGoogle Chromeを利用していますが、スマホとは違い、パソコンの操作はマウスで行います。
このマウスに問題があるとスムーズにスクロールできない場合があります。
Google Chromeの問題
スクロールが上手く行えないのは、外的な要因が関係しているからだけではありません。
内的な要因が関係しているために行えない場合もあります。
つまり、Google Chrome自体に何らかの問題が起きているためにスクロールがスムーズに行えないことも考えられます。
【Chrome】スクロールが止まる際の対処法《マウスの問題》
Google Chromeのスムーズな操作性を取り戻すためにどんなことが行えるのか、これから原因とデバイスに対応した対処法を説明していきます。
最初に取り上げるのは、マウスという外的な要素が原因でスクロールがスムーズに行えない場合の対処法です。
7つの対処法を紹介します。
PCを再起動する
スクロールの操作性が悪い原因がマウスにある場合、考えられる原因の1つは、パソコンがマウスをしっかり認識できていないことです。
この場合はパソコンのOSに何らかの不具合やエラーが起きている可能性があるので、パソコンを再起動させてOSをリセットし、生じている不具合やエラーをまず改善してみましょう。
その後、パソコンはマウスを認識し問題なくスクロールができるようになるかもしれません。「スタートボタン」→「電源」→「再起動」でクリックすればパソコンの再起動が行えます。
マウスを一度外して再接続する
マウスには有線のものとワイヤレスのものの2つがあります。
どちらのマウスもパソコンのUSBポートに接続しなければ使用できません。
有線の場合は直接USBポートにケーブルの端子を挿入し、ワイヤレスの場合は受信機をUSBポートに挿入します。
よくあることですが挿入されたケーブルや受信機を外し、再度挿入するとパソコンが認識してスクロールの問題が改善されることがあります。
ぜひ試してみてください。
別のUSBポートに接続する
パソコンがマウスを認識していない原因は、マウスが接続されているUSBポートに何らかの問題があるためにデータをパソコンに転送できていないことです。
パソコンには2つ以上のUSBポートが設置されているので、別のUSBポートにマウスを接続してスクロール操作が行えるかどうかを確認してみましょう。
マウスが有線なら断線を起こしていないか確認する
使用しているマウスがワイヤレスではなく有線の場合は、原因はケーブル内部で生じている断線かもしれません。
マウスを使用する際にケーブルが常にひねった状態であったり、机の角や机の上に置かれた何かに擦っているような状態であったりすると断線を起こすリスクが高くなります。
断線が原因だった場合は、新しいマウスを購入する必要があります。
ワイヤレスマウスのバッテリーが切れていないか確認する
ワイヤレスマウスを利用していてスクロール操作がスムーズに行えない場合、考えられる原因はバッテリー不足です。
使用している製品にもよりますが、ワイヤレスマウスの中にはバッテリー消費が早いものもあります。
特にスイッチを「ON」にした状態で1日中使用しているとバッテリーの減りは早くなります。
新しい電池を購入してワイヤレスマウスに挿入し、スクロール操作が改善されるかどうかを確認しましょう。
マウスのホイール部分をきれいにする
マウスの問題でとかく見過ごされやすいのが、マウスのホイール部分の汚れです。
マウスのホイール部分とは、いつも人差し指で触っている円盤状のパーツのことです。
スクロール操作をするための大切なマウスのパーツですが、ホコリやゴミが付いていると、マウスホイールのセンサーが動きを検知できなくなり誤作動を起こすことがあります。
エアダスターや綿棒などを使ってマウスを掃除し、いつもマウスを綺麗な状態にするように心がけましょう。
別のマウスを接続する
有線のワイヤレスやワイヤレスマウスに言えることですが、マウスそのものが故障していればパソコンの操作は行えません。
マウスは小さな周辺機器で落とすことがよくあるので、故障が原因でスクロール操作が上手に行えないのかもしれません。
別のマウスがある場合は試してみましょう。
【Chrome】スクロールが止まる際の対処法《Google Chromeの問題/スマホ》
マウスという外的な要素が原因でスクロール操作がスムーズに行えない場合の対処法はこれで分かったと思います。
次に取り上げるのは、内的要素、つまりGoogle Chromeに問題があるためにスクロールができない場合の対処法です。
デバイスごとに対処法を説明していきます。
最初に取り上げるのはスマホです。
ただし、Android端末は機種によって操作方法が異なる場合があるので注意してください。
端末を再起動する
端末にしてもアプリにしても、不具合やエラーが生じたために操作性が悪くなった場合に行う一般的な対処法は端末の再起動です。
再起動すると端末がリセットされるため、生じていた問題やエラーが改善されます。
また、たくさんのアプリを使用していると端末のメモリ領域が圧迫されて必要なデータ処理を行えなくなりますが、再起動するとメモリが解放されるため端末のパフォーマンスが向上します。
iPhoneもAndroidスマホも、電源ボタンを長押しすれば再起動できます。
OSを最新版にアップデートする
Google Chromeの反応や操作性が悪い場合に考えられるもう1つの原因は、iOSが最新の状態にアップデートされていないことです。
デバイスが最新でなければ、アップデートされているGoogle Chromeに対応できず操作性が悪くなるので、アップデートはしっかり行いましょう。
iPhoneは「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進めば行えます。Androidスマホは「設定」→「システム」→「システム アップデート」と進めば行えます。
スマホ本体のメモリ容量を確認する
スマホのメモリ容量やストレージの空き容量が少ないとデバイスが誤作動したり、ディスプレイを指で触っても反応しなかったりといった問題が生じます。
また、データ通信がスムーズに行えなくなり、アプリの特定の機能に影響が出ることもあります。
不要なアプリを削除したり、写真や動画をPCなどに移したりして空き容量を増やしましょう。iPhoneは「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」と進めば空き容量を確認できます。Androidスマホは「設定」→「ストレージ」と進めば確認できます。
キャッシュを削除する
Google Chromeをブラウザアプリで利用するかアプリで使うかに関係なく、ブラウジングを高速化するためにキャッシュが活用されています。
便利な機能ですが不要なキャッシュが溜まりすぎるとストレージを圧迫し、スマホやアプリの操作性に影響を与えるので不要なキャッシュは消去して綺麗にしましょう。
iPhoneは「設定」→「Safari」と進み「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ、Androidスマホは「設定」→「アプリと通知」→「Chrome」→「ストレージ」と進み「キャッシュを削除」をタップすれば行えます。
バックグラウンドで起動しているアプリを閉じる
スマホのメモリを圧迫するとスクロール操作に影響が出ることはすでに説明しましたが、メモリを圧迫するものにはバックグラウンドで動いているアプリも含まれます。
閉じたつもりでもほとんどのアプリはバックグラウンドで動いているので、すべてのアプリを終了しメモリへの負担を減らせばスクロールの操作性は向上するかもしれません。
ホームボタンがあるiPhone機種の場合はホームボタンを二度連打、ホームボタンのない機種は下から上にスワイプすればバックグラウンドで動いているすべてのアプリが表示されるので、指で上に向かってスワイプして終了させましょう。
Androidスマホはタスクボタンを押すか、下から上に向かってスワイプすればバックグラウンドで動いているアプリがすべて表示されるので「すべてを消去」を押して終了させましょう。
【Chrome】スクロールが止まる際の対処法《Google Chromeの問題/PC》
次に、パソコンのGoogle Chromeブラウザに問題があることが原因でスクロール操作がスムーズに行えない場合の対処法を紹介します。
Google Chromeを再起動する
現在使用しているGoogle Chromeでスクロールができないだけかもしれないので、ブラウザを一度閉じ、再度Google Chromeを立ち上げれば問題は改善されるかもしれません。
Google Chromeを再インストールする
Google Chromeブラウザが何らかの理由で破損した場合は、アンインストールして新たにインストールする必要があります。
「コントロールパネル」を立ち上げて「プログラムのアンインストール」を選択し、「Google Chrome」を右クリックして「アンインストール」を押せばアンインストールできます。その後下記のリンクにアクセスし再インストールしましょう。
Google Chrome
Google Chromeを最新版にアップデートする
Google Chromeはソフトウェアなので、アプリと同じようにアップデートを手動で行わなければなりません。
アップデートをしないとスクロールの問題などを誘発する場合があるので必ず行いましょう。
Google Chromeの右上にある「︙」を押し、「ヘルプ」→「Google Chromeについて」と進みます。
Google Chromeのアップデートがあれば自動的に開始されます。
不要なタブを閉じる
Google Chromeブラウザを使ってWebサイトの検索をする際、いろいろなWebサイトにアクセスするとたくさんのタブが開かれますが、パソコンのメモリの負担を減らすため不要なタブを閉じるようにしましょう。
拡張機能を無効にする
Google Chromeのメリットの1つは拡張機能の追加です。
便利な機能をGoogle Chromeに組み込んでいけるので便利ですが、拡張機能をたくさん組み込みすぎるとスクロール操作がスムーズに行えなくなる場合があるようです。
一度すべて停止してスクロール操作を確かめてみましょう。Google Chromeの右上にある「︙」を押し、「その他のツール」→「拡張機能」と進みます。
追加された拡張機能が表示されているので、すべて「OFF」に設定しましょう。
【Chrome】スクロールが止まる!対処法を試してもダメな場合は?
ここまで、Chromeが上手くスクロールできない原因やデバイスに対応した対処法を紹介してきましたが、すべてを試しても一向に改善が見られない場合はどうすべきでしょうか。
3つの対処法を紹介します。
ショップやカスタマーサービスに問い合わせる
Google Chromeの問題を誰よりもよく知っているのはGoogleやPCショップです。
自分でできる対処法を試してみても問題が改善されない場合は、ショップやGoogleのカスタムサービスに問い合わせてみましょう。
他のブラウザを使う
Google Chromeでスクロールできなくても、他のブラウザならスクロールできるかもしれません。
Google Chromeと同じように評判のいい「Firefox」や「Edge」を使ってスクロールの操作性を試してみましょう。
Chromeを出荷時の状態に初期化する
最終手段として行えるのは、Google Chromeの初期化です。
初期化すればすべての設定はデフォルト状態になり、起きていた問題もすべて解決されます。
Google Chromeの右上にある「︙」を押して「設定」をクリックしましょう。
画面を下にスクロールし「詳細設定」をクリックします。
「設定を元の既定値に戻す」をクリックしましょう。
ポップアップが表示されるので「設定のリセット」をクリックしましょう。これで初期化されます。
Chromeでスクロールができない原因は意外と単純!
ブラウジングが早いと高い評判のGoogle Chromeも、スムーズに操作できなければ意味がありません。
スクロールはデバイス操作において中心的な役割を果たすものなので、スクロール操作が思うように行えないのは死活問題です。
原因は意外と単純なものである可能性が高いので、今回ご紹介した対処法で問題を解決してみてくださいね。