iMovieでは、取り込んだ写真や動画、また音楽を組み合わせてオリジナル動画を作成できます。
動画が完成したら端末内に保存する必要がありますが、「どうやって保存すれば良いのか分からない」という方も多いと思います。
今回は、iMovieで作成した動画をスマホ・PCで保存する方法や保存できない時の対処法について解説していきます!
【iMovie】動画を保存する前に!基本をおさらい!
iMovieで作成した動画は、正しい方法で保存しないと利用することができません。
まずは基本の保存方法を改めておさらいしていきましょう!
【スマホ】iMovieで動画を選び書き出す方法は?
iPhoneでiMovieの動画を書き出す手順は以下の通りです。
操作手順
これで書き出し完了です。
【PC】iMovieで動画を選び書き出す方法は?
MacでiMovieの動画を書き出す手順は以下の通りです。
操作手順
これで書き出し完了です。
書き出される動画の形式について
iMovieで作成した動画は、以下のいずれかのファイル形式で書き出されます。
- MP4
- MOV
動画を書き出す時にファイル形式を自分で選択することはできません。
では、どうやって書き出す時のファイル形式が決められるのかというと、実はiMovieでは選択した動画の解像度によって以下のようにファイル形式が変わります。
解像度形式
小 - 360pMP4
中 - 540pMP4
HD - 720pMP4
D - 1080pMOV
MOVファイルはAppleが開発したファイル形式で、AndroidやWindowsなどのApple以外の端末には基本的に対応していません。
【iMovie】基本的な動画の保存先はどこ?
iMovieの動画は端末内に保存されますが、どのフォルダ・アプリに保存されているのか分からないという方も多いと思います。
では、基本的な動画の保存先を詳しく見ていきましょう。
【スマホ】写真アプリに保存される
iPhoneのiMovieの場合は、カメラで撮影した写真や動画と同じで作成した動画は「写真」アプリに保存されます。
「写真」アプリを起動してカメラロールを開けば、保存した動画を再生することができます。
【PC】PC本体のフォルダに保存される
MacのiMovieの場合は、デフォルトだとMacのストレージ上にある「ムービー」という名前のフォルダに保存されます。
「ムービー」のフォルダにアクセスする手順は以下の通りです。
操作手順
このフォルダの中には、「iMovie Theater.theater」と「iMovie ライブラリ.iMovielibrary」の2つのフォルダが保存されています。
- 「iMovie Theater. theater」:共有を行って書き出した後の完成データが保存されている
- 「iMovie ライブラリ.iMovielibrary」:iMovieで編集中のデータが保存されている
ストレージを圧迫している時は保存先を工夫しよう!
iMovieの動画はデフォルトだと端末のストレージ上に保存されますが、動画はデータの容量が大きいので、多数の動画を保存しているとストレージを圧迫してしまいます。
そんな時は、保存先を変更して動画を保存するようにしましょう。
完成した動画はファイルアプリやiCloud Driveなどのクラウドストレージ、外付けハードディスクなど別の場所に保存することも可能です。
【iMovie】動画を保存したい!《iCloud Driveを使う》
端末内に保存した動画をiCloud Driveに移動させることで、同じApple IDでサインインしている他の端末とも簡単に共有することができます。
では、iCloud Driveに動画を保存する方法を詳しく見ていきましょう。
まずはiCloud Driveを有効にしよう
まずは、動画を保存する端末でiCloud Driveの設定を有効にしましょう。
iPhoneの場合
参照:Appleサポート
Macの場合
参照:Appleサポート
スマホで動画を保存する方法
iPhoneのiMovieで動画をiCloud Driveに保存するには、以下の手順で操作を行って下さい。
操作手順
PCで動画を保存する方法
Macの場合は、一旦「ムービー」のフォルダに動画を保存したあと、iCloud Driveのフォルダに動画を移動させて下さい。
操作手順
【iMovie】動画を保存したい!《外付けのハードディスク》
iMovieの動画は、通常Macのストレージ内にある「ムービー」という名前のフォルダに保存されますが、外付けのハードディスクに保存することも可能です。
外付けハードディスクに保存するようにすれば、Macのストレージ容量を節約できます。
では、外付けのハードディスクに動画を保存する方法を詳しく見ていきましょう。
ライブラリをハードディスクに移動する
まずは、「ムービー」のフォルダ内に保存されている「iMovieライブラリ」を、Macに接続されている外付けハードディスクに移動させます。
操作手順
参照:Appleサポート
ハードディスクからライブラリを開く
外付けハードディスクにライブラリを移動させたら、iMovieを起動して正常にライブラリが開けるか確認しましょう。
操作手順
ライブラリの移動は完了です。
正常にライブラリが開けることを確認したら、Macのストレージ内にされている「iMovie Theater」と「iMovieライブラリ」は削除しても構いません。
【iMovie】スマホ・PCで動画が保存できないときの原因と対処法
スマホやPCでiMovieの動画を保存できない場合、以下の6つが原因として考えられます。
- 端末のストレージ容量が不足している
- 動画のサイズが大きすぎる
- 編集中に取り込んだファイルをゴミ箱に入れてしまった
- 著作権がある音声ファイルを使用している
- プロジェクトファイルが破損している
- iMovieや端末に不具合がある
では、原因別の対処法をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
端末のストレージ容量が不足している
iMovieで動画の保存ができない場合、端末のストレージ容量が不足しているのが原因かもしれません。
ストレージはデータの保存場所なので、容量が残りわずかだと動画を保存することができません。
まずは、以下の手順でストレージ容量がどれくらい残っているのか一度確認しましょう。
iPhoneの場合
Macの場合
容量が残りわずかになっていたら、不要なアプリやデータを削除する・外付けメモリやクラウドストレージなど別の場所にデータを転送するなどして空き容量を十分に確保して下さい。
動画のサイズが大きすぎる
iMovieで動画を書き出そうとした時、動画のサイズが大きすぎると書き出しが進まない・書き出しに時間がかかるなどのトラブルが発生することがあります。
一般的に動画のサイズは解像度が高い・再生時間が長いほど大きくなります。
上手く保存できない時は解像度を下げるか、不要な部分をカットしてサイズを小さくしてみましょう。
編集中に取り込んだファイルをゴミ箱に入れてしまった
iMovieで動画を編集している時、取り込んだ写真・動画・音楽のデータを誤ってゴミ箱に移動させてしまうと、以下のエラーメッセージが表示されて動画の保存に失敗してしまいます。
「ビデオのレンダリングエラー:10004(iMovieエラー10004:renderVideoFram)」
以上のエラーが出て保存できない時は、取り込んだファイルがゴミ箱の中に入っていないか確認しましょう。
ゴミ箱の中にあった場合は、iMovieに取り込んだ時にファイルがあった場所に戻すことで問題を解決できます。
ゴミ箱の中にデータが残っていなかった場合は、別のファイルを取り込んでイチから動画を編集・保存するしか方法がありません。
著作権がある音声ファイルを使用している
著作権がある音声ファイルには、「コピープロテクト」という無断複製を防止するための処理がされていることがあります。
コピープロテクトがかかっている音声ファイルを動画のBGMとして使用していると、動画を保存することができません。
この場合は、コピープロテクトの処理がされていない著作権フリーのBGMや効果音に置き換えてから保存してみて下さい。
プロジェクトファイルが破損している
動画の書き出しができないのは、iMovieのプロジェクトファイルが何らかの原因で破損しているからかもしれません。
プロジェクトファイルが破損している状態では保存できないので、新しいファイルを作成して破損したデータをコピーしてから再度保存して下さい。
コピーできない場合は、イチから動画を作成するしか方法がありません。
iMovieや端末に不具合がある
今までご紹介した対処法を試しても解決しない場合は、iMovieや端末自体に不具合が起きているのかもしれません。
その場合は、以下の対処法を試すことで不具合が解消される可能性が高いので一度試してみましょう。
端末を再起動する
まずは、使っている端末を一度再起動してみましょう。
iPhone X以降の場合
参照:Appleサポート
iPhone SE(第2世代)、8、7、6の場合
参照:Appleサポート
Macの場合
iMovieを最新版にアップデートする
iMovieのバージョンが古いと不具合が起こりやすくなるので、最新版にアップデートされているか確認しましょう。
iPhoneの場合
Macの場合
OSを最新版にアップデートする
iMovieで動画を保存できない時は、OSも最新版にアップデートされているか一度確認してみて下さい。
iPhoneの場合
参照:Appleサポート
Macの場合
参照:Appleサポート
1080pでの書き出しができない場合は?
iMovieで作成した動画を書き出す時、動画の解像度を以下の中から選択できます。
- 小 - 360p
- 中 - 540p
- HD - 720p
- HD - 1080p
しかし、書き出しの時に解像度を720p以上に設定できない場合があります。
これは、動画を編集する時に720p以下の動画を最初に読み込んだのが原因です。
iMovieでは、最初に読み込んだ動画の解像度を基準に設定が行えるので、1080pで書き出したい場合は最初に1080p以上の動画を読み込む必要があります。
iMovieを使ってオリジナル動画を作成・保存しよう!
iMovieは全ての機能が無料で使える動画編集アプリで、Appleユーザーの方はわざわざ有料アプリを使わなくてもクオリティの高い動画を簡単に作成できます。
完成した動画は保存しないと利用できないので、正しい動画の保存方法をしっかりと覚えておきましょう。
もしiMovieで作成した動画が上手く保存できない場合は、ここでご紹介した対処法をひとつひとつ試してみて下さい。