Appleが提供している電子書籍アプリの「iBooks(Apple Books)」。

このアプリでは、Appleのブックストアで電子書籍を購入できるほか、スワイプなどの簡単な操作で読書することが可能です。


また、分からない言葉をWebなどで調べられたり気になる部分にしおりやハイライトを入れられたりと、読書するのに便利な機能も多数備わっています。

今回は、読書好きなApple ユーザーにおすすめの「iBooks(Apple Books)」の基本的な使い方や便利機能について解説していきます!




iBooks(Apple Books)とは?《特徴》



まずは、iBooks(Apple Books)ではどのようなことができるのか、どんな特徴があるのか詳しく見ていきましょう。

Appleから提供されている電子書籍アプリ



「iBooks」とは、Appleが提供している電子書籍アプリです。


現在は、iOS 10以降のiPhone・iPad・iPod TouchとOS X 10.9以降を搭載したMacに対応しています。

このアプリでは、Appleのブックストアで購入した電子書籍を読んだり、オーディオブックを聴いたりすることができます。

また、WebサイトからダウンロードしたPDF書類やメールに添付されていたPDF書類をアプリ上で閲覧することも可能です。

iCloudで複数端末からアクセス可!



ブックストアで購入した電子書籍は、端末のストレージ上ではなくiCloud上に保存されます。

なので、同じApple IDにサインインするだけで複数の端末からアクセスすることが可能です。

iPhoneだけでなくiPadやMacなど端末を複数所有していても、1台ごとに電子書籍を購入する必要がなく、iBooksアプリのライブラリからダウンロードするだけですぐ読書を始められます。

iOS 12よりiBooksからApple Booksへ変更



iOS 11以前は「iBooks」というサービス名でしたが、2018年にリリースされたiOS 12より「Apple Books」に変更・アプリの名前は「ブック」に変更されました。

アプリ内のデザインは大きく変わり、背景色や明るさ、フォントの大きさを変更できたり、気になった部分にマーカーを引けたりと、機能面も充実してより使いやすくなっています。


iBooks(Apple Books)とは?《基本の使い方》



ここからは、iBooks(Apple Books)の操作方法について解説していきます。

まずは、電子書籍のダウンロードや読書など基本的な使い方を詳しく見ていきましょう。


ストアで書籍を検索する



iBooks(Apple Books)で書籍を検索するには、以下の手順で操作を行って下さい。

「ブック」アプリを起動します。


画面右下の「検索」をタップしましょう。


画面上部の検索バーをタップして、書籍名を入力して「Enter」キーをタップして下さい。


そしたら、「ブックストア」から電子書籍、「オーディオブック」からオーディオブックを探して下さい。


電子書籍を購入・ダウンロードする



電子書籍を購入・ダウンロードするには、以下の手順で操作を行って下さい。

購入したい電子書籍をタップします。


「入手」(有料の場合は「購入」)をタップしましょう。


Face IDやTouch IDなど表示された方法で認証を行って下さい。


認証が正常に完了すれば、「ライブラリ」に購入した電子書籍が保存されます。

読書を始めるには、電子書籍をタップしてダウンロードする必要があります。

電子書籍を読む



ダウンロードした電子書籍を読むには、以下の手順で操作を行って下さい。

「ブック」アプリを起動します。


画面下部の「ライブラリ」をタップしましょう。


読みたい電子書籍をタップして下さい。



電子書籍をタップすれば読書を始められます。


次のページに進むには、右から左へスワイプするか左端をタップします。

前のページに戻りたい場合は、左から右へスワイプするか右端をタップして下さい。

また、画面をタップすると画面下部にスライダが表示されるので、それを動かしてページを移動することも可能です。



iBooks(Apple Books)とは?《読むときに使える機能》



このアプリには、目次を開いて目的のページに移動できたり重要な部分にマーカーを引けたりと、読書する時に便利な機能が多数備わっています。

ここでは、その機能の使い方をご紹介していきます。

読書中に目次を開く・目的のページに移動する



読書中に目次を開くには画面をタップしてメニューを表示して、画面左上の目次アイコンをタップして下さい。


そうすれば、目次が一覧で表示されます。


セクション名をタップすればそのページに一発でジャンプできます。


書籍内検索・辞書で意味を調べる



書籍内で特定のキーワードを検索したい・辞書を引いて意味を調べたい場合は画面をタップしてメニューを表示して、画面右上の虫眼鏡アイコンをタップします。


そしたら、画面上部の検索バーをタップして、検索したいキーワードを入力しましょう。


すると、検索結果にそのキーワードが使われているページが一覧で表示されるので、タップすればそのページに移動することができます。


また、画面下部の「Webを検索」をタップすればSafariの規定検索エンジンでキーワード検索、「Wikipediaで検索」をタップすればWikipediaで意味を調べられます。


メモをする



このアプリでは、書籍内の文章に付箋を貼り付けてメモに残しておくことも可能です。

まずは、メモしたい文章を長押ししながら選択します。


指を離すとメニューが表示されるので、その中から「メモ」を選択しましょう。



そしたら、メモとして残しておきたい文章を入力し、画面右上の「完了」をタップして下さい。


保存したメモは、画面をタップして目次アイコンをタップした後、「メモ」のタブをタップすれば確認できます。


メモをタップすると、そのページにすぐ移動できます。

マーカーを引く



書籍内で重要な部分や気になった部分にマーカーを引いておくこともできます。

まずは、マーカーを引きたい文章を長押ししながら選択します。


指を離すとメニューが表示されるので、その中から「ハイライト」を選択しましょう。


すると、選択した部分にマーカーが引かれます。

文字色はメニューの一番左をタップすれば変更可能です。


マーカーを削除したい場合はゴミ箱のアイコンをタップして下さい。


一番右の吹き出しアイコンをタップすれば、その部分をメモとして残すことも可能です。


しおりを挟む



Webブラウザのようにお気に入りのページや後で読み返したいページにしおりを挟んで、「ブックマーク」に保存しておくことも可能です。

まずは、しおりを挟みたいページを開き、画面をタップしてメニューを呼び出します。

画面右上にあるアイコンをタップすればそこにしおりを挟むことができます。


しおりを挟んだページは、画面右上のアイコンが赤く表示されます。



目次を開いて「ブックマーク」のタブをタップすれば、しおりを挟んだページが一覧で表示されます。



iBooks(Apple Books)とは?《便利機能》



iBooks(Apple Books)には、画面の明るさや字体を変更できたり、他のデバイスと共有できたりと、アプリならではの便利な機能も多数備わっています。

画面の明るさ・字体を変更する



画面の明るさを変更したい場合は、まずブックを開いた状態で画面上部の「AA」(iOS 14以降では「大小」)をタップします。


一番上のスライダを左に動かせば画面が暗く、右に動かせば画面を明るくすることができます。


字体を変更したい場合も、画面上部の「AA」(iOS 14以降では「大小」)をタップしましょう。

そしたら、「フォント」をタップして字体を選択すれば自動的に字体が変わります。


他にも、フォントの大きさや背景色などを変更したり、夜間モードをオンにしたりすることも可能です。

PDFファイルを読む



このアプリでは、ブックストアから購入した電子書籍を読めるだけでなく、PDFファイルを取り込んで読むことも可能です。

まず、SafariでPDFファイルを開いたら、画面下部の共有アイコンをタップします。


次に、「ブックにコピー」をタップしましょう。


これでアプリの「ライブラリ」にPDFファイルが追加されるので、そこでPDFファイルを閲覧できます。


ブックストアで購入した電子書籍を同じようにキーワードを検索したり、辞書で意味を調べたり、特定のページにしおりを挟んだりすることが可能です。

また、画面上部に表示されているペンのアイコンをタップすれば、文字や図形を書き込むこともできます。


他のデバイスと同期する



購入した電子書籍はiCloud上に保存されているので、同じApple IDにサインインしている全てのデバイス間でデータを同期できます。

他のデバイスと同期させるには、同期させたい全てのデバイスで同じApple IDにサインインした上で以下の設定を行って下さい。



操作手順

  • 「設定」アプリを起動。

  • 一番上に表示されているユーザー名をタップ。

  • 「iCloud」をタップ。

  • 「ブック」のスイッチをタップして設定をオンにする。




  • これで設定完了です。

    PC内の電子書籍・PDFファイルをアプリに取り込む



    iBooks(Apple Books)アプリでは、PCで作成した電子書籍やWebサイトからダウンロードしてきたフリーの電子書籍、PC内にあるPDFファイルを取り込んで読むこともできます。

    PCからアプリに取り込むにはiTunesが必要になります。


    操作手順

  • 「iTunes」を起動。

  • iPhoneとPCをケーブルで接続。

  • iTunesの画面左上のデバイスのアイコンをクリック。

  • 「ブック」をクリック。

  • 転送したい電子書籍やPDFファイルをドラッグ&ドロップ。




  • これで転送完了です。


    iBooks(Apple Books)のブックが表示されないときの対処法


    iBooks(Apple Books)のアプリ上でブックが表示されなくて読書できない場合は、以下の対処法を試してみて下さい。



    • iOSを最新版にアップデートする

    • iCloudを有効にする

    • ブックを再表示する




    では、以上の3つの対処法をそれぞれ詳しく見ていきましょう。

    OSを最新版にアップデートする



    まずは、ブックが表示されないデバイスのOSが最新版にアップデートされているか確認しましょう。

    バージョンが古くてアップデートを行う場合は、その前に以下の準備を行って下さい。



    • iCloudやiTunesでバックアップをとっておく

    • ストレージの空き容量を十分に確保しておく

    • 電波状態が安定したWi-Fiに接続しておく

    • 端末を充電器に挿しておく




    準備が完了したら、以下の手順でOSのアップデートを行いましょう。


    iOSデバイスの場合

  • 「設定」アプリを起動。

  • 「一般」をタップ。

  • 「ソフトウェア・アップデート」をタップ。

  • 「ダウンロードとインストール」をタップ。

  • パスコードの入力を求められた場合は、デバイスのパスコードを入力。

  • 「利用条件」が表示された場合は、画面右下の「同意する」をタップ。

  • アップデートに必要なファイルのダウンロードが終わったら、「今すぐインストール」をタップ。



  • 参照:Appleサポート


    Macの場合

  • 画面左上のAppleメニューをクリック。

  • 「システム環境設定」を選択。

  • 「ソフトウェア・アップデート」をクリック。

  • 「今すぐアップデート」をクリック。

  • パスワードの入力を求められた場合は、Macの管理者パスワードを入力。



  • 参照:Appleサポート

    iCloudを有効にする



    次に、iPhoneでiCloudの設定が有効になっているか確認しましょう。


    操作手順

  • 「設定」アプリを起動。

  • 一番上に表示されているユーザー名をタップ。

  • 「iCloud」をタップ。

  • 「iCloud Drive」と「ブック」の両方の設定を有効にする。



  • 参照:Appleサポート

    そしたら次に以下の手順で設定を有効にして下さい。


    操作手順

  • 「設定」アプリを起動。

  • 「ブック」をタップ。

  • 「iCloud Drive」の設定を有効にする。



  • 参照:Appleサポート

    これで設定完了です。

    ブックを再表示する



    ブックが表示されないのは、以前にブックを非表示設定にしたのが原因かもしれません。

    その場合は、以下の手順でブックを再表示して下さい。


    操作手順

  • 「ブック」アプリを起動。

  • 画面下部の「今すぐ読む」をタップ。

  • 画面右上のサインインボタン、またはプロフィール写真をタップ。

  • 「非表示の購入済みアイテムの管理」をタップ。

  • Apple IDのパスワードを入力したら、「サインイン」をタップ。

  • 非表示になっているブックの「表示」をタップ。





  • iBooks(Apple Books)で読書を楽しもう!



    iBooks(Apple Books)アプリでは、電子書籍の購入や読書ができるほか、キーワードの検索やメモ、ハイライトなど読書するのに便利な機能が多数備わっています。

    紙の本だと持ち歩くのが大変ですし、本を収納するための場所も確保しなければなりません。

    しかし、iBooks(Apple Books)があれば、スマホでお気に入りの本を手軽に持ち歩けますし、いつでもどこでも読書を楽しめます。

    皆さんもぜひiBooks(Apple Books)で読書を楽しんでみて下さい。
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