「時間がない時にスマホの充電を速くしたい」「最近、急速充電を使い始めた」という人は結構いるのではないでしょうか?

急速充電を使うと、通常よりも充電時間を短縮ができるためとても便利です。その一方で、スマホへの影響など、デメリットがないか気になりますよね。


特に急速充電器はほとんどが純正ではないため、「充電にかかる時間が短くなるのは嬉しいけれど、端末機器に負担がかからないだろうか」と不安に思う人もいるはずです。

この記事では、そんな急速充電のデメリットや、安全に充電する方法や充電時間を短くするコツについて紹介していきます。



急速充電にデメリットはあるの?基本をおさらい!


「急速充電にはデメリットがある」という話を聞いたことはありませんか?。

ここ最近、急速充電器は種類も多く出回っていますが、安全に使えるかどうかに不安を感じる場合もあるでしょう。

まずは、急速充電とはどういうものなのかを説明していきます。

急速充電ってそもそもなに?


急速充電とは、通常の充電器よりも高い電圧や電流を流して、短時間で充電を完了させる充電方法です。

急速充電ができる充電器とケーブルを購入して使用するだけでできます。

充電にかかる時間を大幅に短縮してくれるので、日ごろから長時間かけて充電する時間がない人にはおすすめです。

急速充電と一般的な充電の違いは?


急速充電では、通常よりも供給電力の多い充電器を使うことで、充電スピードをアップします。充電にかかる時間は、通常の2分の1から4分の1程度です。

一般的な充電は、供給電力や電圧も低く、時間をかけて充電していきます。

「そんなに速いのなら、毎日使いたい」と思うかもしれませんが、ちょっと待って!急速充電器は使用する上で注意が必要です。

急速充電ができる条件は?


急速充電をするには、まず端末が急速充電に対応しているかどうかを確認し、規格に対応した充電器とケーブルを使う必要があります。

急速充電には「Quick Charge」「USB PD(USB Power Delivery)」「Super Charge」ほか多くの規格があります。対応機器を探すときには、まず自分の端末の機種の型番(モデル番号)から適合する機種を調べてみましょう。

急速充電器に限らず、充電器の規格表示には「V(ボルト)電圧)」「A(アンペア)電圧」「W(ワット)電力」が使われています。
これは電気の単位で「電圧(V))」×「電流(A)」=「電力(W)」です。

急速充電器は多くの電気を供給できる機器ですが、多くの電流を流すにはそれに対応したケーブルが必要になります。形が合えばどれでもいいというわけでなないので、規格に合った充電器とケーブルを用意してください。

スマホの端末はiPhoneかAndroidかだけでなく、メーカーや型番(モデル番号)によっても対応している充電器が変わるので、スマホ型番の規格をよく確認してから使用しなくてなりません。



急速充電のデメリットは?


「急速充電をするとバッテリーが劣化する」とよく言われますが、本当なのでしょうか?ここでは急速充電にどんなデメリットがあるのか、使用する上で気になる注意点について紹介していきます。

発熱・発火による事故が起こるかも


急速充電では、高い電圧で充電するためにスマホの端末が発熱して発火する事例があります。バッテリーに内蔵されているリチウムイオン電池が熱暴走を引き起こすと、最悪の場合発火します。

スマホを使っていて、または充電中に「本体が熱くなったので充電を停止する」という内容のアラートを見たことがありますか?

スマホには放熱しやすい部品が多く入っています。なかでも、最も高温になりやすい要因にバッテリーへの充電があります。本体が高温になると動作が不安定になるので、まずはスマホの操作を止めましょう。

スマホの充電を中止したあとに「電源を切る」「アプリを終了する」などの対処をするのもおすすめです。スマホ本体が熱くならないようにするには「スマホカバーを外す」「充電しながら操作しない」「高温になる環境に置かない」「システム、アプリをアップデートする」など、使い方にも気を付けましょう。

バッテリーの劣化に繋がる可能性がある


バッテリーは長期間使用しているとどうしても劣化しますが、急速充電によってより劣化が進む可能性があります。

バッテリーが劣化すると、充電できる容量が少なくなっていき、最後には充電できなくなります。また、充電しながらの操作もバッテリーの劣化につながる使い方です。
スマホ本体に負担をかけて熱くなりやすいので、充電時しならがの操作はやめましょう。

急速充電のデメリットを知ったうえで!気を付けて使用する方法


急速充電の危険性を知ると「これはできれば使いたくないな」と思うかもしれませんね。ここではデメリットを知ったうえで、あえて気を付けながら急速充電を利用する方法を紹介します。

スマホ・充電器・ケーブルが急速充電に対応しているか確認をして


急速充電をするときには、充電器とケーブルが急速充電に対応しているのと同時に、使用しているスマホなどの端末が充足充電に対応しているかどうかを調べてください。スマホ本体の故障に原因にもなりかねませんので必ず確認しましょう。

急速充電気を購入するときに気を付けたいこと


急速充電器は種類も豊富にあり、価格も幅広く展開しています。購入するときには、端末の型番(モデル番号)の規格に合った充電器を選ぶとともに、品質のよくない急速充電器を避けることも大切です。

大切なスマホを守るためには、安価だからと飛びつかず、良質な充電器を選択しましょう。
 

急速充電と普通の充電を使い分けることがポイント


急速充電は負担が大きいので、毎回の利用は避けるのがおすすめです。安全を考慮するなら、普段は通常の充電器を使いながら外出時や緊急の場合だけ急速充電器を使うなど、上手に使い分けるのがポイントです。

高温・低温での充電は止めよう


非常に熱い場所や極端に寒い場所での充電は、バッテリーに使われているリチウムイオン電池が発火する可能性を高めます。危険を避けるためには、高温環境や低温環境での充電は避けましょう。

スマホの端末の温度が上がっていると、充電時間が余計にかかることもあります。「真夏や真冬の車の中にスマホを置きっぱなしにしない」「炎天下にスマホを放置しない」など、使い方にも注意が必要です。


バッテリーがゼロになる前に早めの充電をして


スマホのバッテリーは、何度でも電源に繋いで充電できる仕様になっています。しかし、残量が0%になるまで使ってしまうとバッテリーの劣化が早まります。普段からバッテリーの残量を気にしておき、0%になる前の早めの充電を心掛けましょう。

新しいスマホには急速充電の対策がとられている


ここまで急速充電の危険性とその対処法について説明してきましたが、スマホの性能は日々進化しています。近年は大容量のデータ通信に対応するために高性能化が進み、リチウムイオン電池の新しい規格が登場するなど性能も向上しています。

新しいスマホでは、急速充電による発熱や発火を防ぐ対策が取られていることもあります。充電器ややケーブルが急速充電に適してないときに供給を抑制するパワーマネージメント機能を搭載するなど、安全面での対策も進んでいるのが現状です。

急速充電のデメリットを知ったうえで!おすすめの充電器・ケーブルは?


危険性や最新スマホの傾向を知っても、実際に自分のスマホに急速充電するときには、どの充電器を選んだらいいのかと悩みますよね。ここではチェックしておきい充電器やケーブルを紹介していきます。

ここで取り上げている充電器やケーブルもそれぞれに対応している端末機器に違いがあるので、必ず使用している端末の規格を確認してからご利用ください。


サンワサプライ USB充電タップ型ACアダプタ AC差込口×1/USBポート×2(合計最大出力2.1A) ホワイト ACA-IP25W



家庭用のAC電源コンセントに差し込んで、iPad、iPhone、iPodなどに充電できます。USBポートが2個付いているので2台の機器の充電が同時にできまが、iPadへの充電は1台ずつ行う必要があります。コンパクトに折りたためて持ち運びに便利な急速充電器です。

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エレコム 充電器 PD 12W Type-Cケーブル 2.5m 【 Android / タブレット 対応 】 ホワイトフェイス MPA-ACC02WF



最大出力2.4Aの高出力タイプの充電器です。USB Type-Cケーブル一体型で、家庭用AC電源コンセントからUSB Type-Cコネクタ搭載のスマホやタブレットへの急速充電ができます。ケーブルが2.5mと長いので、リビングや広めの会議室での充電にも便利です。


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急速充電をせずに速く充電を行う方法は?


「今すぐ充電したいけれど急速充電は使いたくない」という場合には、他に充電時間を短縮する方法はないのでしょうか?ここでは急速充電を使わずに少しでも速く充電するための方法を紹介します。

スマホを使用していると「動きが遅くなる」「突然反応しなくなる」などの現象も起こります。そんなときには、スムーズに動いてもらうためのちょっとしたコツを知っておくと安心です。普段のスマホの使い方の知識としても役立ちますよ。

機内モードを使う


電源の入っているスマホは、操作していなくてもバックグラウンドでアプリなどが実行中になっています。充電中に電源が入っていれば、何かが動いている状態となり充電の効率は下がります。

そこで注目したいのが飛行機に乗ったときに使用する機内モードです。充電時に機内モードにしておくと、キャリアのデータ通信やWi-Fi、Bluetooth、GPSがオフになり、端末にかかっている負担を少なくできるため、充電にかかる時間が短縮できます。

機内モードにすると電話やメールは届かなくなるので、充電が終わったら通常モードに戻しておくのを忘れないようにしましょう。

電源を切って充電をする


少しでも速くスマホへ充電したいときには、電源を切って充電するとよいでしょう。電源を切ればバックグラウンドでも動いている機能はなくなるので、機器への負担が軽減され充電時間の短縮につながります。

コンセントから充電を行う


充電に使用できる電源にはいくつかありますが、充電時間を短くしたいときには、AC電源の家庭用コンセントから充電するのがよいでしょう。

USB電源は供給する電力がAC電源よりも少なく、ワイヤレス充電もケーブルを使ったAC電源の供給量にはかないません。ケーブルを使ってコンセントから電気を供給するのが一番確実です。


スマホケースを取り除いて行う


スマホにケースやカバーを付けていると、スマホ本体に熱がこもりやすくなります。充電時にはスマホケースを外すとよいでしょう。

スマホ本体が熱くなり高温になるとバッテリーへの充電速度が落ちるので、スマホケースを外して涼しい場所で充電するという方法が効率的です。

安全に便利に充電器を使おう!


日常的にスマホを使っていると、日々の充電は欠かせないルーティーンになっているのではないでしょうか。夜眠っている間にはずっと充電しているという人も多いはずです。

外出する時間が長いときには、充電を忘れてしまったら一大事。生活に支障が出ることもありそうです。そんな場面でも、急速充電器を持ち歩いていれば、慌てずに行動できるかもしれません。

今や日用品のようになっているスマホですが、実は精密機器でもあります。急速充電を安全に行うためには、自分の端末に対応している充電器とケーブルを選ぶことが大切な条件になります。

急速充電は充電器やケーブル選びから慎重に行い、取り扱いにも注意して安全に利用することで便利なツールになりそうです。
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