海の幸と山の幸が美味しい伊豆下田。海辺に立つ【下田プリンスホテル】では、秋のディナーコース “伊豆のご褒美” が2024年9月23日から始まりました。
全室オーシャンフロントのホテル
【下田プリンスホテル】は、世界的な建築家の黒川紀章が設計した、全室オーシャンフロントのホテル。ホテルのある高台から木の階段を降りると広い浜辺が広がります。趣向を凝らしたコースディナーを食べに、人の気配が少なくなった秋の海を訪れてみませんか?
▲翼を広げるカモメをイメージした純白のホテル

▲メインダイニングルーム かもめ
レストランには海の見えるテーブル席も用意。遠くに伊豆大島も見られます。窓の右手に見える白い建造物はホテルの客室エリアです。

▲下田にちなんだドリンクも
ドリンク左は、下田に来航したマシュー・ペリー提督にあやかった純米吟醸酒「黒船マシュー」。下田産の食用米 “キヌヒカリ” で作られた日本酒です。お造りに添えられた下田の塩を、おつまみに飲んでも美味しいです。生ビールはホテルのシンボルマーク、カモメのグラスで運ばれます。
秋のディナーコース
海水浴客で賑わう7月の中旬から9月中旬まで、ディナーはブッフェスタイル。それ以外の季節は、コースディナーやアラカルトを用意します。今回いただいた “伊豆のご褒美” は、2024年12月27日(金)までのメニューです。
和洋の前菜は、写真奥から時計回りに「下田サザエのサラダ仕立て」、「富士鶏のコンフィ マスタードソース」。

▲美しく盛りつけられた「和洋の彩前菜」
さいの目に切られた野菜が鮮やかな「下田サザエのサラダ仕立て」は、ムース状にしたサザエのキモが添えられます。サザエはコリコリと歯応えもよく、ほのかな甘味とキモの旨味は、海辺のホテルならではの味わいです。

▲前菜の一品「下田サザエのサラダ仕立て」
「お造り 伊豆の柑橘を添えて」は、醤油のほかに、魚の味をダイレクトに楽しめる下田産の海塩やオリーブオイルが添えられます。伊豆を代表する金目鯛は塩で食べると甘みが増して、金目そのものの味を楽しめました。

▲この日のお造りは、左からミカンにのせられた金目鯛、マグロ、サーモン
牛肉のカルパッチョは、カリカリに焼いたパルメザンチーズを飾り、ミニトマトやレッドソレルが飾られます。バジルソースは控えめな味付けで、肉の自然な美味しさが口の中に広がります。お造りの塩や醤油などを少しだけつけての味変もおすすめです。

▲「牛肉のカルパッチョ 南伊豆野菜のジェノベーゼを添えて」
ディナー終盤は伊豆名物の金目鯛づくし
海辺のホテルらしく、メインディッシュは牛肉の後の金目鯛。さらに「金目鯛の釜めし」や、金目鯛を使った「魚介のスープ」が続きます。
「金目鯛の煮つけ」といえば、伊豆の名物料理。足のはやい金目鯛は、地元だからこそ味わえる伊豆の味覚。

▲タレが絶品「金目鯛の煮つけ」
ご飯は金目鯛の出汁で炊いた釜めしです。炊き上がりに30分ほどかかるので、タイミングを見ながら火をつけます。鯛の風味と上品な出汁の味。香ばしいおこげがアクセントです。

▲「金目鯛の釜めし」
釜めしのお供が「金目鯛のスープ」。奥行きのある金目鯛の出汁がたっぷり出ていて、ほのかな甘みも感じられました。

▲「金目鯛のスープ」
デザートはプチケーキや季節の果物、ニューサマーオレンジのゼリーが盛り付けられ、真っ赤なベリーソースが添えられます。

▲見た目も楽しい「シェフ自慢のデザート」
料理の最後にサッパリといただける「ニューサマーオレンジのゼリー」。伊豆では「日向夏」を夏の訪れを告げる果物として「ニューサマーオレンジ」と呼び、盛んに栽培しています。ジュースやジャム、お菓子にも使われる、伊豆らしいフルーツです。

▲果肉の甘ずっぱさを楽しめる「ニューサマーオレンジのゼリー」
にぎやかな夏が過ぎ、伊豆ならではの料理と静かな浜辺をしっとりと楽しめるオーシャンフロントの【下田プリンスホテル】。秋や冬の伊豆の海をぜひ楽しんでみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 予約・問:下田プリンスホテル https://www.princehotels.co.jp/shimoda/>