「食事制限はいつも三日坊主…」という人にこそ試してほしいのが、“食べる順番”に注目したダイエット法です。そこで今回は、都内在住の会社員・Tさん(34歳)が、たった1ヶ月で−3kgに成功した体験談を紹介。

高カロリーなメニューもOKなのに、どうして痩せられたのか?その理由を紐解きます。

「制限なしでOK?」きっかけはSNSの動画だった

「ダイエットは何度も失敗してきました。でもSNSで“食べる順番を変えただけで痩せた”という動画を見て、これなら続けられそうだと思ったんです」

Tさんが取り入れたのは、野菜→タンパク質→炭水化物の順で食べるだけの「食べる順番ダイエット」。内容を制限するのではなく、食べる順番に気を配るだけのシンプルな方法です。最初の1週間で「食後の眠気が減ってきた」と実感。その後、間食も自然と減り始め、1ヶ月で−3kg、ウエスト−4cmの変化が訪れたと言います。

痩せる鍵は「血糖値コントロール」にアリ

「食べる順番ダイエット」のポイントは、血糖値の急上昇を防ぐこと。最初に食物繊維(野菜・きのこ・海藻類など)を摂ることで糖の吸収がゆるやかになり、脂肪が蓄積されにくくなります。その後にタンパク質をとると、満足感が長持ちしてドカ食い防止にも。

栄養学的にも、「食後血糖値スパイク」を避けることで、脂肪の蓄積や血糖変動による疲労感を抑える効果があるとされています。30代以降、代謝が落ち始めるタイミングだからこそ、このアプローチが効くのです。

気をつけたい落とし穴。「何を食べるか?」も重要!

ただし、「順番を守れば何でも食べていい」というわけではありません。たとえばポテトサラダやマヨネーズたっぷりの野菜は、カロリーオーバーになるリスクも。

葉物野菜や海藻、低脂質のたんぱく源(豆腐・蒸し鶏・焼き魚)などを意識的に選ぶのが成功のポイントです。

Tさんも「始めて2週間ほどで、自然と“何を食べるか”を考えるようになりました」と振り返ります。順番だけでなく、食事の質にも目を向けることで、ダイエット効果はさらに高まっていくでしょう。

「我慢しない」のに痩せる!前向きな気持ちの変化も

Tさんは、当初こそ半信半疑だったものの、「好きなものを食べていい」というルールが精神的なハードルをぐっと下げたと言います。「“どう食べよう?”と考えるのが楽しくなって、ストレスもなくなりました」。結果、自然と間食も減り、リバウンドもなし。“痩せる=我慢”ではなく、“工夫して楽しむ”という視点に変わったことが、成功の原動力になったようです。

無理な運動や厳しい糖質制限ではなく、“ちょっとした順番の意識”だけで得られるダイエット効果。Tさんのように、まずは1週間だけでも試してみる価値は十分あります。変化を感じられたら、その先の継続も自然とできるはず。ぜひ、今日の食事から始めてみてくださいね。<監修:かめやまあけみ(食生活アドバイザー)>

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