辞書によると「観光」とは「他国・他郷を訪れ、景色・風物・史跡などを見て歩くこと」と書かれています。
しかし、近年、「観光」の定義は広がってきました。
たとえば、観光庁などの統計では、余暇・リクリエーション・業務などの目的を問わず、1年を超えない非日常圏への旅行を「観光」と定めています。
「これからの観光は人に会いにいくことが重要な要素になると思います」
先日、旅行雑誌編集長を務める友人がおっしゃっていました。
もちろんSNS映えするような景色・風物・史跡を目的にして行く旅もあるでしょう。
一方で学生時代の友人の故郷や移住した先を訪ねる旅だってあります。
その場合は人気の観光スポットがなくたっていい。
「もっと言えば、自分が住んでいる地域が好きな人が多い場所のところに、今後は人が集まるようになるんじゃないのかな」
旅行雑誌編集長は続けておっしゃいました。
自分が住んでいる地域が好きな人が多い場所は、心地いい空気が流れ、次第に「観光」に適した場所になっていくのだとか。<text:イシコ>