「お腹がすいてないのに、なんとなく食べてしまう」「気づけばお菓子の袋が空っぽ」。そんな“食べすぎ習慣”がすっかり日常になっていた30代会社員のTさん(仮名)。
きっかけは「満腹なのに、なぜかイライラしていた夜」
「その日はしっかり食べたはずなのに、なぜか気持ちがモヤモヤしていて…。満腹なのに満たされていない感じがして、『これって本当に食べたかったものじゃなかったのかも』って思ったんです」
それまでTさんは、「目の前に食べ物があるから」「時間だから」と、空腹ではないのに“なんとなく食べ”を繰り返していたそう。心と体のズレに気づいたその瞬間が、彼女にとって“食べ方を見直す”大きなきっかけになりました。
まず見直したのは「食べる理由」だった
Tさんが最初に取り入れたのは、食べる前に自分に問いかけること。
「今、本当にお腹すいてる?」「これは“気分”で食べたいの?それとも“体”が求めてる?」
この小さな問いを挟むだけで、“なんとなく食べ”がみるみる減少。結果的に食べる量が自然と落ち着き、数日で「身体が軽くなった感覚」があったといいます。
食べることを我慢しないのに、体はスッキリしていった
「我慢して食べなかったわけじゃないんです。むしろ、お腹が空いたときにはちゃんと食べてました」
変えたのは“食べる量”ではなく、“タイミング”と“選び方”。お腹が空いていなければ白湯を飲んで様子を見る。間食したくなったら、チョコではなくナッツやヨーグルトに置き換える——そんなシンプルな工夫を日々の中に。その結果、3ヶ月後には−5kg、ウエスト−6cmを達成。「ちゃんと自分をコントロールできている」という実感が、何よりのモチベーションになったといいます。
違和感は、“変わるチャンス”のサイン
「どうすれば痩せられるか」「何を制限すべきか」など、ダイエットではつい“やること”ばかりに目が向きがち。