自分自身の現在が人生迷子状態と嘆く方から相談を受けました。

こんな相談を受けるなんて私も歳をとったんだなぁと、いつも迷子状態の私は笑います。

そして、戸惑いながらも話を聞き、一つずつ不安を取り除いていきました。

結局のところ「未来のことはわからない」という結論に。

ただ、わからないから不安ではなく、わからないから面白いと思うようにしていることは付け加えます。

それは旅先でも同じ。

私は方向音痴なので、朝の散歩中に、よく迷子になります。

国内旅の場合、その後の予定がなければ、気の向くまま歩き進むことが多い。

小さな公園で体操する高齢者たちを眺め、

宮司もいない静かな神社のベンチで鳥の声に耳を澄ませ、

ポツンと立つ巨木を見上げ、昔の人が目印にしていたであろうことを想像するなど、

迷子で出会った光景や風景は記憶に残ります。

もちろん、迷子状態が続いて不安になったら、

スマホで位置確認して、

スマホ持参でなければ人に尋ねる、

太陽の位置やインフォメーションボードなど様々な目印を探すなど

不安を取り除くための手段をどんどん試していけばいい。

人生も同じなのかもしれません。

近道を探すことも大切なのかもしれませんが、

多少、迷子になって様々な景色を見た方が、

引き出しが増えるように思います。<text:イシコ>

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