「痩せなきゃいけない」。そんな強迫観念のような気持ちに縛られていませんか?そこで今回は、かつて“痩せることこそ正義”と思い込んでいた30代女性・Mさん(仮名)への取材をもとに、「体型コンプレックス」との向き合い方と、心身を整えるためのヒントを探りました。

「理想体型」を追いかけた20代

「痩せていれば評価される」と思い込んでいたMさんがダイエットに目覚めたのは、大学時代。雑誌やSNSなどで見る“細くてアカ抜けた女性”の写真に影響され、1日800kcal以下の極端な食事制限を続けていた時期もあったと振り返ります。

「一時的に痩せたとしても、自己評価は全然上がらなかった」と振り返るMさん。体重の増減に一喜一憂し、思うように痩せられない自分を責め続けるうちに、ダイエットそのものが苦痛になっていったそうです。

管理栄養士との出会いから“生活を整える”意識へ転換

そんなMさんの意識を変えたのは、30歳を迎えたタイミングで出会った管理栄養士の「“体型を変える”のではなく、“食事・睡眠・ストレスケアなど生活全体を整える”ことを意識してみてください」というアドバイス。それがきっかけで、目的が“減量”から“健康”へとシフトしたと言います。

Mさんは、ダイエットを“数字”で評価するのをやめ、「体が軽くなる」「気分が上がる」といった“感覚”を重視するよう。自然と生活習慣が整っていったと語ります。

「今の自分」に価値を見出すことが第一歩

現在も体型に波はあると話すMさんですが、「前よりも自分の体が好きになれた」と言います。「痩せてるかどうかではなく、“私ってちゃんと今日も整った生活をしているな”と思えることの方が大事。見た目じゃなく、自分の内側から満たされるようになったのが一番の変化です」とのこと。

ダイエットを“自分いじめ”にしないこと。Mさんのように“心と体を整える”視点で向き合えば、「体型コンプレックス」は少しずつほどけていくかもしれませんね。<取材・文:beauty news tokyo編集部>

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