「やっと◯kg痩せた!」と喜んだその瞬間。実はここにこそ、リバウンドの大きな落とし穴が潜んでいます。

これまでの努力を労う気持ちから“ご褒美”を解禁し、一気に体重が戻ってしまうケースは少なくありません。そこで今回は、ダイエット成功後に陥りがちな危険な習慣と、リバウンドを防ぐ工夫を紹介します。

ご褒美が“食べすぎの引き金”に

「今まで我慢したから」と安心して食べ放題やスイーツを解禁してしまう。これはダイエット後によくある行動です。達成感からくる解放感は強烈で、一度の外食で2,000~3,000kcalを摂取してしまうこともあります。これでは、せっかく減らした体重も数日でリセットされかねません。

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さらに、人の体はすぐには“新しい体重”に順応しません。痩せた直後は栄養を吸収しやすい状態で、満腹中枢のリズムも追いつかないため、つい食欲が暴走しやすいのです。その結果、短期間で体重が元に戻る、いわゆる“リバウンドの罠”にはまってしまいます。

体重キープ期こそ本当の勝負

ダイエットの本当の成功は「痩せた瞬間」ではなく、「痩せた体をキープできるかどうか」にあります。実際、痩せた直後の1~3ヶ月は体が安定しない“太りやすい時期”。この時期に油断して暴飲暴食をすれば、リバウンドのリスクは一気に高まります。

だからこそ、ダイエットは「達成=ゴール」ではなく、「達成=スタート」と考えることが大切。体重キープ期をどう過ごすかが、理想の体を維持できるかどうかを左右します。

食生活や睡眠リズムを整え、数字に一喜一憂せず“続けること”を意識しましょう。

食以外の“ご褒美”を設定しよう

リバウンドを防ぐためには、食べ物以外のご褒美を設定するのがおすすめ。欲しかった服を買う、エステやスパで癒やされる、旅行や趣味に投資するなど、“心が満たされる体験”は食欲の暴走を抑える効果があります。

もちろん、食べ物でご褒美を楽しむこと自体は悪いことではありません。ただし「少量をじっくり味わう」ことを意識しましょう。高カロリーのスイーツも、一口を丁寧に楽しめば満足感が高まり、食べすぎを防げます。

ダイエット成功後の一番の敵は「油断」。痩せた直後に食べ放題や甘い物を解禁すれば、努力は簡単にリセットされてしまいます。痩せた自分をキープできてこそ、本当の意味でのダイエット成功ですよ。<監修:かめやまあけみ(食生活アドバイザー)>

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