「メンマ」と言えば、ラーメンのトッピングかお酒のおつまみですが、日本に出回るメンマの材料になる竹は、99%以上が中国や台湾の外国産。東武ホテルでは、わずか1%以下の純国産のメンマにこだわり、竹の伐採から収穫、加工、パッケージングに至るまで、ホテルのスタッフがすべて手作業で行ったメンマを作りました。

東京錦糸町にある「東武ホテルレバント東京」2階の中国料理「竹園」で販売しています。

|伐採から調理までホテル自家製

きっかけは今から10年ほど前。日光・鬼怒川の東武鉄道の蒸気機関車「SL大樹」復活運転に伴う沿線景観整備の一環として、放置竹林を伐採した竹の処分だったとか。以来2023年に東武ホテルマネジメントとして「純国産メンマ」プロジェクトを始動。2024年に鬼怒川地区で伐採した竹を有効活用して、ホテルオリジナルの純国産メンマの商品化に成功しました。国産食材にこだわったサステナブルなメンマです。

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▲まずは竹の伐採から <画像提供:東武ホテルレバント東京>

人の手が入らない “放置竹林” は、日本全国で問題になっています。竹は繁殖力がたいへん強く、周辺の山や森林を浸食し生態系を変えてしまうほか、竹の根が浅く土砂災害を引き起こす恐れがあるからです。そんな竹を有効活用するのが今回のプロジェクト。メンマに使うのは2メートルほどに伸びた若い竹で、食べる部分は約1メートルほどの部分です。

純国産にこだわった激レア「メンマ」!【東武ホテルレバント東京】が発売開始

▲メンマに加工される若い竹 <画像提供:東武ホテルレバント東京>

自家製メンマプロジェクトの第一段は2024年にスタート。ところが人気が高く完売したため、2025年は約1,200キロを収穫したそうです。

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▲タケノコの節を取り除いてカット <画像提供:東武ホテルレバント東京>

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▲1時間30分ほど茹で上げます <画像提供:東武ホテルレバント東京>

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▲次は塩漬けにして数カ月間発酵 <画像提供:東武ホテルレバント東京>

茹で上がったタケノコは、30%の塩分濃度で2カ月から3カ月間ほど樽漬けにします。

この間タケノコは乳酸発酵し、メンマらしく変化します。

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▲塩抜きをして味付け <画像提供:東武ホテルレバント東京>

その日に商品にするメンマを中華鍋で味付けして完成。化学調味料を一切使わず、ホテルクオリティのメンマが出来上がります。

|2種類のメンマはどちらも極上の味

東武ホテルオリジナルの「純国産メンマ」は、醤油風味と四川山椒風味の2種類。一般的なメンマと違い、おつまみやご飯のお供に、そのまま美味しく食べられるのも特長です。2025年度に収穫したタケノコが終了次第、販売終了になります。

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▲「醤油風味」80g  ¥648、「四川山椒風味」80g  ¥648

「醤油風味」は醤油や紹興酒、砂糖で味付け。「四川山椒風味」は醤油や紹興酒、山椒、唐辛子を使います。どちらも消費期限は製造日より14日間と短めなので、すぐに食べることをおすすめします。

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▲左が「四川山椒風味」、右が「醤油風味」

唐辛子や山椒を使った「四川山椒風味」は、ピリッとした辛さと山椒のシビレがクセになる味。醤油風味は醤油や紹興酒の奥深い味わいです。

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▲ご飯と一緒にいただくと絶品

今まで食べてきたメンマとは異なり、サクサクとした心地よい食感。

さらに本格中華の味付けは、これだけでも “おつまみ” として最高の酒の肴です。

純国産の竹を使い、ホテルが本気で作ったメンマは、今までのメンマの概念を覆す逸品です。ぜひこの機会に味わってみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 問:東武ホテルレバント東京 中国料理「竹園」 https://www.tobuhotel.co.jp/levant/restaurant/chikuen/>

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