「たった1週間で−5kg!」
そんな派手な言葉に惹かれて、SNSや雑誌、広告で紹介されるダイエットを試したことがある人は少なくないでしょう。でも、短期間で大幅に痩せる方法は、極端な食事制限や過度な運動に頼ったものが多く、結果的に体重は減っても健康や生活に深刻なリスクを与えるケースが少なくありません。
魅力的な数字の裏にある落とし穴
「スムージーだけ」「ささみだけ」「糖質ゼロ生活」など、SNSや広告で見かける極端なダイエット法は、インパクトこそ大きいものの、実際は「体の水分量や筋肉量が減っているだけで、脂肪はほとんど落ちていない」ことが多いのです。
一時的に体重計の数字は減っても、栄養バランスが崩れることで基礎代謝が低下し、結果的には“太りやすく痩せにくい体質”に変わってしまうことも。つまり「短期間で痩せたはずが、リバウンドして以前より増えてしまった」という失敗は、この落とし穴にハマった典型例と言えるでしょう。
体調不良や生活への悪影響も
また、極端な食事制限を続けると、めまいや頭痛、倦怠感などの不調が出やすくなります。さらに、集中力が落ちて仕事や学業に支障が出たり、免疫力が低下して風邪をひきやすくなることも。
実際にはSNSで「成功体験」として発信される事例の中にも、裏で体調を崩していたケースが少なくありません。見た目の数字や印象だけにとらわれて無理を続けると、健康や生活の質そのものを犠牲にしてしまうリスクがあるのです。
正しく痩せるには“続けられる習慣づくり”がカギ
ダイエットの本来の目的は「体重を減らすこと」ではなく、「健康的で太りにくい体を作ること」。そのためには、即効性を求めるのではなく、日々の習慣を無理なく変えていくことが重要です。
健康的な減量ペースは「1ヶ月に1~2kg」が目安。食事では糖質・脂質・タンパク質をバランスよく摂り、野菜や発酵食品を取り入れる。運動はウォーキングや軽い筋トレなど、継続しやすいものを選ぶのが正解です。なので、魅力的に思えるダイエット情報を目にしたときは「自分の体や生活に合うか?」「長期的に続けられるか?」と一度立ち止まって考えるようにしましょうね。