「昨日は食べすぎたから今日は何も食べないでリセットしよう」
その習慣、実は“逆効果”なんです!一見すると“問題なさそう”に見えますが、実はダイエット面で言うと逆効果。代謝を下げて痩せにくい体をつくり、さらには食欲が爆発してドカ食いにつながる危険な習慣なのです。
絶食は逆効果!代謝ダウンで痩せにくい体に
絶食をすると、体はエネルギー不足を感じ取り、省エネモードに切り替わります。つまり、基礎代謝が下がり、脂肪を燃やしにくい状態になってしまうのです。さらにエネルギーを補うために筋肉が分解されやすくなり、リバウンドのリスクも上昇。
「昨日食べなかったのに、体重が戻るどころか増えている」という現象は、この代謝低下が原因。体重計の数字が一時的に減っても、それは水分や筋肉が減っただけで、脂肪はほとんど落ちていないのです。
我慢は禁物!強い空腹は“ドカ食い”を招く
絶食の翌日には、「昨日抜いたから、今日は思いっきり食べても大丈夫!」という心理になるのが人間の性。強い空腹感は冷静な判断を鈍らせ、普段なら避けられる揚げ物やスイーツなど高カロリーなものに手を伸ばしやすくなるのです。
さらに、空っぽの胃に急に大量の食べ物を入れると、消化器官に大きな負担がかかります。その結果、胃もたれや倦怠感を感じたり、翌日の体調が崩れたりするケースも。絶食は「食べすぎ→我慢→ドカ食い」という悪循環をつくる最大の原因になります。
正解は“整える”!食べ過ぎた翌日は内臓をいたわる食事を
大切なのは、食べすぎた翌日こそ「絶食する」のではなく「整える」ことです。例えば、朝はおかゆや野菜スープなど消化にやさしいものを選び、昼や夜は揚げ物など脂っこい料理を避けながら魚や豆腐、鶏胸肉など高タンパクな食材を中心に軽めに整える。さらに野菜やきのこ、海藻といった食物繊維を加えることで腸内環境をサポートし、水分をしっかり取れば老廃物の排出もスムーズになります。
このように内臓をいたわりながら必要な栄養を補う食事こそが、体をリセットする正しい方法なのです。
「食べすぎた翌日は食べない」という習慣は、代謝を下げてリバウンドを招く間違ったダイエット習慣。大切なのは、食事の質を整えて体を優しくリセットすることです。食べ過ぎたからと言って焦らず、無理なく整える習慣を取り入れてみてくださいね。<取材・文:beauty news tokyo編集部 監修:かめやまあけみ(食生活アドバイザー)>