那須と言えば皇室の御用邸をはじめ、別荘地や温泉でも知られる関東有数の観光地。酪農や農業も盛んで、質の高い乳製品や農作物でも知られます。
|那須の特色を活かしたリゾート施設
約4万2千坪の広大な敷地に、客室は本館・別館を合わせてわずか43室。大浴場や2軒のレストラン、ユニークなアクティビティ施設「POKO POKO(ポコポコ)」、120種類以上の野菜やハーブを育てる農園「アグリガーデン」や、2トンを超えるお米を生産する水田が森の中に点在しています。
▲レセプション外観
東北新幹線が停まる那須塩原駅は東京や仙台から1時間ほど。駅からはホテルの無料送迎バス(要予約)で約40分。レセプションのある建物はビュッフェレストラン「 SHAKI SHAKI(シャキシャキ)」や大浴場、ショップ、ランドリールームがあります。

▲お土産を販売するショップもあります
ロビーの広い窓からは那須の森を見渡せます。レセプションのすぐ横には、那須の銘品やホテルのオリジナル商品が並ぶショップもありました。
|自然と一体となる滞在
2019年にオープンしたリゾナーレ那須のほか、北海道のトマム、熱海、八ヶ岳、大阪、沖縄の小浜島、グアムに加え、2025年12月11日には8番目となるリゾナーレ下関がオープン。それぞれの地域の特性を活かした独自のリゾート施設を展開していて、家族連れにも人気です。
本館・別館の宿泊棟は森の中に点在していて、レストランや大浴場など、どこへ行くにも豊かに茂る木々の間を抜けて向かいます。

▲森を抜けて宿泊棟へ
敷地内には手つかずの小川が流れ、植物や土の香り、木の葉を揺らす風の音、鳥や虫たちの鳴き声など、自然の音に耳を傾けながらゆったりと歩きました。

▲お米を作る水田もあります
遠く那須連山を望む敷地には広大な田んぼもありました。
|森や水田を望む緑豊かな客室
本館プレミアテラスや別館プレミア、別館愛犬ルームなど6タイプ43部屋を用意。本館は24の客室からなる12棟が点在。深い森の緑や水田を望む客室を用意します。

▲12棟からなる本館
緑に隠れるようにしたたずむRC建築の本館は、木のルーバーに囲まれていて周囲の自然と一体となる外観。40平米以上の「本館プレミアテラス」は3名まで、62平米の「本館デラックスメゾネット」は4名まで宿泊できます。

▲水田側に向いた「本館デラックスメゾネット」
窓に向いたカウンターからは、コーヒーやドリンクを楽しみながら、吹き抜けになっている高い窓を通して景色を満喫。アクセントウォールや椅子、小上がりのソファーベッドなどに緑色を使い、自然との調和が感じられる客室です。

▲テラスからの風景
“田んぼビュー” のスローな時間を楽しめる客室もあります。

▲室内は木がふんだんに使われた居心地のいい空間です

▲2階の寝室
ベッドスペースは窓が広く解放感も抜群。テラスも備え、外に出ることもできました。

▲バスルーム・洗面・トイレのスペースも広々
洗面はゆとりたっぷりのダブルベイシン。

▲「別館プレミア」
ローマやエジプトなどの古代遺跡を思わせる大谷石の高い壁に囲まれた別館プレミアは6室。客室の前には大きな水盤が広がり、水面に映る四季の景色を楽しめます。このほか1棟から2棟建てのスーペリアや別館デラックスルーム、愛犬ルームが計13部屋並びます。
|緑を楽しむ大浴場
四季折々の景色を楽しめる大浴場はレセプションの建物1階にあります。那須温泉の複数の源泉を引いた混合泉で、泉質はしっとりとしたカルシウム-マグネシウム-硫酸塩泉です。

▲開放感のある内湯
客室数が少ないので、それほど混み合うこともなく利用できます。大きな窓越しに内湯からも森の緑を楽しめました。

▲緑が映える露天風呂
木々を眺めながらの湯浴みを楽しめます。ウッドチェアが置かれているので、森を抜けてくる風に、火照った身体をつかのま冷ますのもおすすめ。湯上がりラウンジには甘酸っぱい苺味のビネガードリンクを用意しています。
|アクティビティ施設やカフェ、ラウンジも
広大な敷地の中には、カフェやラウンジ、アクティビティを行う施設が点在。ゆったりと読書やドリンクを楽しんだり、家族でアクティビティに参加したりと、様々な過ごし方を用意します。

▲可愛らしい3つの屋根が並ぶ「 POKO POKO(ポコポコ)」
子供が遊べるプレイエリアを備えた「 POKO POKO 」には、焚火を囲んでくつろぐテラスやソファベッドを備えた広場を用意。

▲本を読みながらドリンクも楽しめる「 Books & Cafe 」
自然に囲まれた「 POKO POKO 」には、旅や自然、料理やライフスタイルなど多彩な書籍をそろえるほか、子供が遊べる高さ6.5mのネット遊具やボールプールを備えたプレイエリア、託児施設「ナーサリー」を備えます。

▲誰でも自由に利用できるラウンジ
別館にあるラウンジは、シックで落ち着いた雰囲気。無料のコーヒーや紅茶などが用意され、のんびり過ごせるスペースです。利用時間は6時から22時。夕方は多くの人が訪れていて、寛いだ時間を過ごしていました。さらに20時から22時まではスパークリングワインやブドウの搾りかすを原料にしたイタリアの蒸留酒 “グラッパ” などのアルコールも振舞われるので、夕食後の1杯におすすめです。
|“農家の手仕事” に触れられる「グリーンハウス」
森の中の農園アグリガーデンにある「グリーンハウス」では、植物などを使って工作体験ができる「農家の手仕事」などのアクティビティーを用意。植物を使ったオリジナルカードづくりやオリジナルハーブティーづくりなど、子供でも作れる簡単なものばかり。滞在中はいつでも自由に利用できます。

▲農家の手仕事を用意する「グリーンハウス」

▲北欧のクラフトワーク「ヒンメリ」づくり
ヒンメリはフィンランドの伝統装飾品。藁に糸を通して多面体を作り室内に吊るす飾りで、作り方や様々な作品を載せた書籍も用意。ゆっくりと好みの形を作ることができます。

▲オリジナルハーブティーづくり
ハイビスカスやレモングラス、ルイボスなど4種類用意されたハーブをブレンドしてティーバッグに詰め、オリジナルのハーブティーを作れます。「グリーンハウス」でも飲めますが、客室に持ち帰って飲むこともできます。
|農園「アグリガーデン」で野菜作りと収穫を楽しむ
ゲストが農業体験をできるアグリガーデンは、ホテルのスタッフが地域の生産者からアドバイスを受けながら、肥料づくりや作物の種まき、時には野生の猿を追い払い、収穫まで一連の農作業を実践する体験ファームです。ここで実った野菜やハーブはゲストが収穫を楽しめるほか、レストランの料理にも使われます。

▲森に囲まれたアグリガーデン
アグリガーデンで10時から45分ほど行なわれる農作業体験は、無料で楽しめるアクティビティ。5分前に集合して、ホテルが用意した長靴に履き替えます。ここでは年間120種類以上の野菜やハーブを育てていて、日によって植物の種類や、耕うん、種まき、間引きなど、行う作業も異なります。その日その日に訪れたゲストの数分の作業の積み重ねで、作物を育てる仕組みです。

▲この日はラディッシュの種まきと、間引きをおこないました
野菜が育つに従い、密集した場所では肥料や日光が不足して成長が不足するため、間引きを行います。この日は間隔の狭いラディッシュの葉を抜きました。こうした農作業は簡単で、子供連れや家族でも楽しめます。

▲野菜の収穫は夢中になること間違いなし
畑に入って大きく実った野菜を物色。

▲驚くほど大きな茄子
野菜の種類も豊富で、夏の終わりのこの日は京野菜のひとつ「万願寺とうがらし」やイタリア原産のまん丸いナス「ローザビアンカ」、白いナス「スノーウィー」、上向きにできる不思議な白いピーマン「浜ニュークリーム」など、珍しい野菜の存在も楽しく、テンションが上がりました。

▲こんなにたくさん収穫。お土産に持ち帰れます
客室の窓の外に広がる緑の風景。食事や大浴場へ向かうたびに森を抜け、ささやかな農業体験や珍しい野菜の収穫は非日常感たっぷり。その野菜を自宅で料理して、味わう感動。想い出にもしっかり刻み込まれる1泊2日です。星野リゾートの【リゾナーレ那須】で、子供も大人も夢中になる体験を満喫してみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:リゾナーレ那須 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/risonarenasu/>