【ザ・ホテル青龍 京都清水】の夕食は、敷地内にあるフレンチレストラン「ブノワ 京都」のほか、2025年の春からホテル棟にあるレストラン「ライブラリー」でディナーの連日営業も始まり、雰囲気のあるSUSHI-BARとして夜のみビジターも利用できるようになりました。料理人が丁寧に作る上品な出汁の味や華やかな盛り付けと共に、素材を活かした京料理を楽しめます。

|夕食はSUSHI-BAR@libraryで

産地と鮮度にこだわったネタで作るお寿司は、シグネチャーコースや寿司会席、単品の握りなどから選べます。さらにお寿司とのマリアージュを考えたワインや日本酒、カクテルなどもそろえ、ペアリングもおすすめです。

築92年の元小学校でいただくカラフルな手まり寿司。【ザ・ホテ...の画像はこちら >>

▲レストランの雰囲気に溶け込むスタッフの制服もエレガント

旧清水小学校の広い講堂を改装したレストラン「ライブラリー」は、テーブルの間を本棚で仕切り、その名のとおり図書館を思わせる内装です。高い天井のデザインも現代的に見えますが、梁や格子模様を含め昭和8年(1933年)建築の洋風なデザインをほぼそのまま活かしています。

築92年の元小学校でいただくカラフルな手まり寿司。【ザ・ホテル青龍 京都清水】の京料理はビジターも利用可

▲本棚には京都にゆかりの書籍が並び、実際に読むこともできます

|前菜と手まり寿司のディナーコース

小学校当時から中庭にある大階段をイメージした三段盛りの前菜と、カラフルでコロンと可愛らしい手まり寿司9貫を合わせたシグネチャーメニュー「 Sushi-Temari 」を紹介します。

築92年の元小学校でいただくカラフルな手まり寿司。【ザ・ホテル青龍 京都清水】の京料理はビジターも利用可

▲シグネチャーメニューの前菜

お料理には「獺祭」をチョイス。華やかな香りが際立つようにワイングラスで提供され、フルーティーで心地よい余韻はお寿司のペアリングにベストマッチ。ついつい飲みすぎてしまうお酒です。

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▲「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 120ml」¥3,500

前菜は、京料理らしい華やかさと繊細さが際立つ六種類の小鉢が並びます。リカーグラスに入っているのは、水が美味しい京都ならではの湯葉。ウニが飾られ、トロリとトロリの滑らかな二重奏を楽しめます。

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▲京都ならではの「汲み上げ湯葉」

かぼちゃを使ったお豆腐には、牛乳と共に鰹と昆布で作った喰出汁を隠し味に忍ばせています。少量の塩などを加え、かぼちゃの甘みとミルク感を引き立てています。

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▲味わい深い「南京豆腐」

暑い季節の京都といえば鱧。

ハスイモのずいき(葉柄)を出汁と絡めたソースがかかり、梅肉も添えられてさっぱりといただきました。

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▲夏の京都を味わう「鱧のおとしとハスイモ」

「ホタテとサーモンのスモーク」は、キャビアをトッピング。黄身酢の甘みと酸味が、スモーキーな風味を引き立てます。

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▲色あいも楽しい「ホタテとサーモンのスモーク」

エビのすり身で作ったしんじょを添えた、ミニトマトは色鮮やか。砂糖とレモンのシロップで煮た湯剥きトマトを、夏を彩るホオズキの実に見立てます。優しい甘さとさっぱりとしたレモンが後を引く一品です。

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▲目にも鮮やかな「海老しんじょとミニトマトのレモン煮」

|舞妓さん御用達の手まり寿司

京都発祥と言われる手まり寿司。舞妓さんが口紅を崩さず、おちょぼ口で食べられるようひと口サイズで作られたと伝わります。前菜と共に「シグネチャーコース」に加わる手まり寿司は盛り付けも華やか。季節の食材も使われ、この日は鯛、鮪、車海老、縞鯵、帆立、烏賊、鯖、サーモン、鳥貝の9貫。酢飯も優しく、ネタの味を楽しむことができました。

築92年の元小学校でいただくカラフルな手まり寿司。【ザ・ホテル青龍 京都清水】の京料理はビジターも利用可

▲手まり寿司コース

写真中央のホタテにはサッパリとしたスダチとゴージャスなキャビアをトッピング。左側のマグロの赤味にはラディッシュ、右の鳥貝にはイクラとレモンが飾られるほか、それぞれネタとの相性を考えたトッピングもカラフルです。

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▲マグロの赤味とホタテ、鳥貝が並びます

鯛の切り身が入ったお吸い物は優しい出汁の味わい。京料理の奥深さをあらためて実感する絶品でした。

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▲出汁を味わう「鯛のお吸い物」

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▲季節のフルーツを使ったデザート

レストラン「ライブラリー」のSUSHI-BARでは、単品の握りのほか、握りのセットや「サーモンロール」、「宇治平飼い卵と京赤地どりの親子丼」、「国産牛のステーキ丼」などをそろえ、アラカルトも用意。ビジター利用もできます。

|朝食はメイン料理を選ぶハーフビュッフェ

レストラン「ライブラリー」での朝食は、メイン料理をひとつ選ぶセミビュッフェスタイル。8種類のメニューからオムレツなどの卵料理やパンケーキ、京すぐき入りリゾットなどから1つを選びます。京の朝鍋は夏になると鱧しゃぶを楽しめるそう。自由に選べるビュッフェ台には季節の野菜や果物、小鉢料理など和洋のメニューが並び種類も豊富です。

築92年の元小学校でいただくカラフルな手まり寿司。【ザ・ホテル青龍 京都清水】の京料理はビジターも利用可

▲テラス席もおすすめ

朝食はテラス席でもいただけるほか、朝食後のコーヒーのみのテラス利用も可能です。レストランの中央にあるビュッフェテーブルには、冷製茶碗蒸しなど彩りのいい小鉢料理が用意され、温野菜やハム、ソーセージ、ベーコンなどのホットプレートも並びます。

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▲小鉢料理や温野菜、ハム、ソーセージなど

種類をそろえたチーズやハムにはテンションが上がります。

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▲チーズとハム

はちみつ豆乳パンや、チョコデニッシュ、クロワッサン、米粉グルテンフリーパンなど、様々なパンが並んでいました。

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▲充実のパンコーナー

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▲フレッシュなサラダやフルーツなど

|京のあさげ。
人気の和朝食

選べるメインディッシュの中から、この日は彩り豊かな和定食を選びました。キャビアののった玉蜀黍豆腐や、有頭海老と関西ならではの出汁巻き玉子、冬瓜とかぼちゃの炊き合わせなど、カラフルで繊細な味付けの小鉢が6品並びます。この日のお味噌汁は京都の赤味噌を使われていて、季節によって使う味噌も変わるそう。ご飯は白米とお粥から選べます。スタッフおすすめの出汁の効いたお粥は、おかわり必須の美味しさでした。※料理の内容は季節によって異なります。

築92年の元小学校でいただくカラフルな手まり寿司。【ザ・ホテル青龍 京都清水】の京料理はビジターも利用可

▲日本人に人気の和定食をチョイス

夏の終わりだったこの日は、朝から鱧が食べられる幸せ。出汁の風味が加わる土佐酢と梅肉の酸味が後を引く美味しさです。錦市場に店を構える「打田漬物」の長芋のわさび漬けやかぼちゃの漬け物、柴漬けなどが並ぶニッポンの朝ご飯。食感のいいかぼちゃの漬け物はご飯のお供にぴったりです。

築92年の元小学校でいただくカラフルな手まり寿司。【ザ・ホテル青龍 京都清水】の京料理はビジターも利用可

▲鱧と北寄貝の酢の物とお漬け物

ビュッフェからはシャキシャキで瑞々しいサラダにくわえ、上品な出汁の味わいが凝縮した冷製茶碗蒸しの小鉢をピックアップ。美味しそうなブルーチーズや生ハムなども選びました。

築92年の元小学校でいただくカラフルな手まり寿司。【ザ・ホテル青龍 京都清水】の京料理はビジターも利用可

▲ビュッフェ台からは好きなものをチョイス

昭和8年(1933年)築の小学校をモダンに改装した講堂に用意されるSUSHI-BARと朝食。非日常感と繊細な京料理を同時に楽しむ旅先の食事。【ザ・ホテル青龍 京都清水】に用意されるいつもと違うひと時を味わってみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:ザ・ホテル青龍 京都清水  https://www.princehotels.co.jp/seiryu-kiyomizu/>

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