ダイエットに取り組む際、短期間での“劇的な変化”を求めると、つい食事を極端に減らしたり、睡眠を削って運動を詰め込んだりしてしまいがち。しかし、こうした過度な制限は体重が減ったように見えても、実際には体や心に深刻な負担を与え、最終的な失敗につながる確率がとても高いんです。

そこで今回は、過度な制限が【ダイエット失敗】を招きやすい理由を解説します。

極端な制限は体の機能を乱し、代謝を落とす原因に

食事を大幅に減らすと、体は“省エネモード”へ切り替わり、代謝が低下します。エネルギー不足を補うために筋肉を分解しはじめ、見た目が痩せても体力が落ち、脂肪の燃焼効率も悪くなっていくのです。

「早く痩せたい」が逆効果に…。過度な制限が【ダイエット失敗】...の画像はこちら >>

睡眠不足や過度な運動が重なれば、ホルモンバランスも崩れてさらに代謝が下がり、ますます痩せにくい状態へと向かってしまうでしょう。

精神的ストレスが大きくなり、続けるほど苦しくなる

必要な栄養を十分に取らない生活は、脳の働きにも影響します。集中力の低下や情緒不安定、イライラ感が強くなり、少しの体重増加で自分を責めてしまうなど、精神面の負担も増大します。

“痩せなきゃいけない”という強迫観念が強まると、ダイエットそのものが生活全体を圧迫し、継続することさえ難しくなるものです。

一時的に減量できても、長期的に見るとリバウンド必至

短期間で体重が大幅に減ったとしても、その多くは水分や筋肉の減少によるもの。代謝が落ちた状態で元の生活に戻ると、消費エネルギーが追いつかず、以前より太りやすい体質になることも珍しくありません。

極端な制限は、短期的な変化には見えるものの、長期的に見るとむしろ“リバウンドの準備”になってしまいます。

ダイエットは「頑張りすぎない仕組みづくり」が成功のカギ

健康的に痩せるためには、体に必要な栄養をとり、十分な睡眠を確保し、無理のない範囲で体を動かすという、当たり前の生活習慣を整えることが最も効果的。過度な制限を課すのではなく、心と体が心地よく続けられる範囲を見つけることが、最も合理的で、最も再現性の高いダイエット方法だと言えます。

「早く痩せたい」と追い込むほど、体も心も悲鳴をあげ、結果的にダイエット失敗に終わる可能性大。無理のないペースで、自分の体をいたわりながら進めることが、リバウンドしない本当のダイエットにつながります。

<取材・文:beauty news tokyo編集部 監修:KEI(パーソナルトレーナー歴5年)>

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