やることに追われて、「気づけば一日が終わっている」という毎日が続いていませんか?仕事や家事、家族の用事に時間を使い、自分のことは後回し。大人世代になるほど“自分の時間がない”と感じやすくなるのは、単に忙しいからではありません。

そこには、心と体に必要な“ゆとり”が失われている背景があります。そこで今回は、ゆとり不足が招きやすい変化と、今日からできる“ゆとり”のつくり方を紹介します。

ゆとりがなくなると「疲れが抜けない状態」に陥りやすい

ゆとりとは、何もしない時間や、気持ちを切り替えるための間のこと。予定が隙間なく続くと、脳や神経は常に緊張した状態になり、休んでいるつもりでも回復しにくくなります。

特に大人世代は、ホルモンバランスや自律神経の影響を受けやすく、ゆとりのない生活が続くほど、疲れや不調を感じやすくなる傾向があります。「しっかり寝ているのに疲れる」「気力が戻らない」と感じる場合、時間ではなく“ゆとりの不足”が影響していることも少なくありません。

時間がなくても“心のゆとり”は取り戻せる

ゆとりを持つために、まとまった自由時間を確保する必要はありません。大切なのは、意識の切り替えです。

例えば、移動中に深呼吸を数回する、次の予定までの5分間はスマホを見ないなど、小さな区切りをつくるだけでも心は落ち着きやすくなります。時間を増やすより、「詰め込みすぎない使い方」に変えることが、ゆとりを取り戻す近道です。

日常に“ゆとり感”を戻す小さな習慣を意識的につくる

朝のコーヒーをゆっくり味わう、夜に照明を少し落として過ごすなど、五感が緩む時間を意識してみてください。予定を減らすより、「あえて詰めきらない余地」を残すことで、気持ちのゆとりは少しずつ戻ってきます。

ゆとりは贅沢ではなく、心と体を整えるための土台。忙しい日こそ、意識的につくることが大切です。

「自分の時間がない…」と感じるのは、頑張りすぎているサインかも。すべてを完璧にこなそうとするより、ゆとりを残す選択を。小さなゆとりの積み重ねが、明日のコンディションを静かに支えてくれます。<取材・文:beauty news tokyo編集部 監修:中村チエ(薬剤師)>

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