「特別食べすぎたわけでもないのに体重が増えた」「運動量は変わっていないのに、なんだか体が重い…」。そんな“理由がはっきりしない体の変化”を感じる人が増える年末年始。

その原因は、意外にも“何かをしているから”ではなく、“無意識に変わっている生活習慣”にあることが少なくありません。そこで今回は、年末年始に代謝が落ちやすくなる理由と、太りやすさを招く“無意識の生活習慣”について解説します。

動いているつもりでも「日常の活動量」が落ちている

寒さが増すこの時期は、外出を控えたり、家の中でも同じ姿勢で過ごす時間が長くなりがち。家事をこなしていても、歩く距離や立ち上がる回数が減るだけで、1日の消費エネルギーは想像以上に下がります。

「何もしてないのに太った…」を予防する。年末年始に代謝が落ち...の画像はこちら >>

本人は「普段通り」に過ごしているつもりでも、体はすでに“省エネモード”に入っており、知らないうちに代謝が落ちていく。この積み重ねが、年末年始の体重増加につながるのです。

体を冷やす習慣が「燃えにくい状態」をつくる

温かい部屋にこもっていると、気づかないうちに冷たい飲み物を選んだり、薄着のまま過ごしてしまうことも。体が冷えると血流が滞り、筋肉の働きが鈍くなります。

すると、エネルギーを消費しにくい状態が続き、脂肪が溜まりやすくなってしまいます。特別なケアをしなくても、温かい飲み物を選ぶ、湯船につかるといった小さな習慣が、代謝を守る土台になります。

睡眠と食事リズムの乱れが代謝を下げる

年末年始は、就寝時間が遅くなったり、食事の時間がバラバラになりやすい時期。こうした生活リズムの乱れは、自律神経のバランスを崩し、代謝を下げる原因になります。特に夜更かしが続くと、体は回復よりも疲労を溜め込みやすくなります。その結果、「何もしていないのに太る」という感覚につながってしまうのです。

年末年始に太りやすくなるかどうかは、食事量よりも“生活の整い方”で差がつきます。動く量を少し意識する、体を冷やさない、睡眠と食事のリズムを保つ。忙しい時期だからこそ、年明けを軽やかに迎えるために、無意識の習慣を一度見直してみてください。<取材・文:beauty news tokyo編集部 監修:KEI(パーソナルトレーナー歴5年)>

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