以前なら楽しかったことに、今はあまり心が動かない。特別イヤな出来事があるわけでもないのに、気分が上がらない日が増えた。

40代を超えて、そんな変化を感じ始める女性は少なくありません。この状態は、心と脳の疲れ方が変わってきたサインかも。大人世代に起こりやすい“感情の鈍り”には、いくつかの理由があります。

忙しさが続くと、感情の反応が弱くなる

日々の仕事や家事に追われる生活が続くと、脳は常に処理モードになり、感情を味わう余裕が少なくなっていきます。すると、うれしいことがあっても心が追いつかず、「楽しいはずなのに実感がない」状態になりやすくなります。これは気持ちが冷めたのではなく、感情を受け取る回路が疲れている状態。脳が省エネモードに入ることで、喜びやときめきといった反応が鈍くなることもあるのです。

ホルモンの変化が気分の安定感に影響することも

40代以降は女性ホルモンの分泌がゆるやかに変化し始め、気分の安定感に影響が出やすくなります。以前より気持ちが揺れやすくなったり、感情のメリハリを感じにくくなったりするのは、この時期特有の変化のひとつ。「なんとなく楽しくない」「前ほど気分が上がらない」という感覚は、体の内側のリズムが変わってきた結果とも考えられます。

感情を回復させるには“刺激を減らす時間”が必要

気分を上げようとして、予定を詰め込んだり情報を追い続けたりすると、かえって心の回復は遅れてしまいます。大人世代の感情ケアで大切なのは、感情を動かす前に、まず脳を休ませること。スマホから離れる時間をつくる、静かな環境で過ごす、何も考えない時間を意識的に持つ。こうした“刺激を減らす習慣”が、感情の回復を助け、少しずつ心の反応を取り戻していきます。

「何をしても楽しくない」と感じる時期は、少し休息を必要としているサインかもしれません。だからこそ無理に気分を上げようとするより、まずは疲れた感情を休ませることが大切。感情が戻ってくるスピードは人それぞれ。焦らず、自分の心の回復ペースを尊重することが、大人世代のメンタルケアにつながっていきます。<取材・文:beauty news tokyo編集部 監修:中村チエ(薬剤師)>※画像は生成AIで制作しています

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