最近、テレビの音がうるさく感じる、人混みのざわざわがしんどい、夜のスマホの光がやけにまぶしい…。そんな“刺激に弱くなった感覚”を覚え始めるのが、ちょうど40代前後の時期です。
刺激を処理する力が落ちると“全部が強く感じる”
私たちの脳には、周囲の刺激を取捨選択して処理するフィルターの役割があります。ところが40代以降は、疲労の蓄積やホルモン変化の影響で、この調整力が少しずつ低下気味に。すると、本来なら気にならない音や光、においまで脳が過剰に拾ってしまい、「うるさい」「まぶしい」「落ち着かない」と感じやすくなるのです。これは神経が過敏になっているというより、情報処理能力が落ちている状態とも言えます。
自律神経の切り替えが遅れると回復しにくくなる
さらに関係しているのが、自律神経の切り替えの遅れ。忙しい日常が続くと、体は常に緊張モードに入りやすく、リラックス状態に戻るまでに時間がかかります。その結果、刺激を受けた後も興奮が残りやすく、「いつまでもザワザワする」「頭が休まらない」と感じやすくなるのです。夜に音や光が特につらく感じるのも、日中の疲労が抜けきらないまま夜を迎えていることが一因になっている場合があります。
感覚を鈍らせるより“休ませる習慣”をつくる
感覚過敏を感じたとき、刺激を避けることも大切ですが、根本的には脳と神経を回復させる時間を意識的につくることが重要。帰宅後すぐに強い光を浴び続けない、寝る前は画面を見る時間を短くする、湯船で体温をゆっくり上げる。こうしたシンプルな習慣が、自律神経の切り替えを助け、刺激に対する過剰反応を和らげてくれます。
40代から増える感覚過敏は、脳と神経の回復力が変化してきた結果。だからこそ必要なのは、無理に慣れようとすることではなく、回復できる環境を整えることです。
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