特別に冷え性というわけでもないのに、なんとなく体が重い、疲れが抜けにくい、顔色が冴えない…。そんな不調を感じ始めるのが、ちょうど40代前後の時期です。

「寝不足かな」「年齢のせいかな」と流してしまいがちですが、実はこの状態、体の中で血流がうまく巡らなくなっている“隠れ血流低下”が関係している可能性があります。

血流が落ちると、疲労も老け見えもたまりやすくなる

血液は、酸素や栄養を全身に届け、老廃物を回収する役割を担っています。ところが血流が滞ると、筋肉や内臓、皮膚まで十分な栄養が届きにくくなり、回復力が落ちてしまいます。その結果、だるさが抜けにくくなったり、肌のくすみやむくみが目立ちやすくなったりと、体調と見た目の両方に影響が出やすくなるのです。冷えを感じなくても、体の深部では巡りが落ちているケースは少なくありません。

ホルモン変化と筋肉量の低下が巡りを弱める

40代以降は女性ホルモンの分泌が変化し、血管のしなやかさを保つ働きも少しずつ弱まっていきます。さらに、筋肉量の低下によって血液を押し戻すポンプ機能も落ちやすくなり、特に下半身や内臓まわりの巡りが滞りやすくなります。すると、全身の循環がスムーズにいかず、「疲れやすい」「眠っても回復しない」「頭がぼんやりする」といった不調として表れやすくなるのです。

巡りを戻すカギは“動かしすぎない運動”

血流を良くしようと激しい運動を始める必要はありません。むしろ大人世代に向いているのは、関節をゆっくり動かし、筋肉をやさしく刺激する動き。朝起きて軽く体を伸ばす、座りっぱなしの合間に足首や肩を回す、寝る前に呼吸を深くする。こうした小さな動きが積み重なることで、血液を押し出す力が少しずつ戻り、体の重さや顔色の違和感も改善しやすくなります。巡りは、強さより“こまめさ”が大切なのです。

40代から感じやすくなるだるさや疲れやすさは、冷えではなく“巡りの低下”が原因になっていることも少なくありません。

だからこそ必要なのは、血流が自然に動き出す環境をつくること。日常の中で体をやさしく動かす習慣を取り戻すだけで、体調も見た目も少しずつ軽くなっていきます。<取材・文:beauty news tokyo編集部 監修:中村チエ(薬剤師)> ※画像は生成AIで作成しています

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