東日本大震災から年月が経ち、防災への意識は少しずつ日常の中に溶け込んできました。それでも、いざという時に困りやすいのが“衛生面”です。

水が思うように使えない状況では、お風呂に入れない、トイレ環境が整わないといったことが続く可能性もあります。そんな非常時でも、最低限の清潔感を保つために覚えておきたいのが、「効率的な衛生ケア方法」。日常の延長線上にある備えとして、今のうちに確認しておきましょう。

身体の拭き方は「順番」と「ポイント」が鍵

非常時に役立つのがウェットティッシュやボディシートなどのシート類。限られた枚数で全身を清潔に保つためには、“拭く順番”と“拭き方”が重要になります。

まず基本は、上から下へ。顔から始め、首やわきの下など汗や皮脂がたまりやすい部分へと移り、最後に足元を拭きます。途中でシートの汚れが気になった場合は裏返して使用すると、1枚を無駄なく使い切ることができます。また、胸の中央や背中の上部、わきの下、デリケートゾーン周辺などは皮脂腺が多く、においの原因になりやすい部分。これらを意識して拭くことで、より効果的に不快感を軽減できます。耳の後ろも忘れがちなポイントです。

なお、アルコールやメントール配合のシートを使う場合は、目のまわりなど刺激を感じやすい部分は避けましょう。シートが手元にない場合は、ティッシュに少量の水を含ませることで代用も可能です。

頭皮は“押さえるように”拭く

意外と気になるのが頭皮のべたつきやにおい。非常時だけでなく、暑い季節や帽子を長時間かぶる日常生活でも役立つケアです。

ポイントは、こするのではなく“押さえるように”拭くこと。シートを指先に巻きつけ、地肌に軽く当てながらポンポンと皮脂を吸い取るイメージで行います。髪の毛そのものではなく、頭皮を意識することが大切です。強くこすると頭皮を傷める原因になるため、やさしいタッチを心がけましょう。

ハンドマッサージで心の緊張をゆるめる

非常時や避難生活では、身体だけでなく心にも負担がかかります。慣れない環境や先の見えない状況は、想像以上にストレスになるもの。そんなときに取り入れたいのが、簡単なハンドマッサージ。手のひらや指をゆっくりほぐすことで血行が促され、気持ちが落ち着きやすくなります。ハンドクリームがあれば保湿を兼ねて行うのもおすすめです。

清潔を保つことは、見た目の問題だけではありません。自分を整える行為そのものが、安心感につながります。

“備え”は特別なことではなく、日常の延長にあります。いざという時にも自分らしく過ごすために、できることを少しずつ積み重ねていきたいものです。<取材・文:beauty news tokyo編集部> ※本記事は防災および一般的な美容知識をもとに編集部が再構成しています

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