「今日は夕食後にケーキを食べちゃったから、もうダイエットは失敗」と口にしていたのは、都内在住のOさん(48歳・パート勤務)。ダイエットを始めてから、食事も運動も“完璧にやる”ことを自分に課していました。

朝は控えめに、昼はサラダ中心、夜は炭水化物を減らす。間食はしない。週3回の運動も欠かさない。順調に見えていましたが、どこか常に緊張感があったといいます。

ある日、自宅での夕食後。家族が買ってきたケーキを一口食べた瞬間、Oさんの心の中でスイッチが切れました。「もう今日はいいや」。その後は残りを食べ切り、翌朝は強い自己嫌悪。そして数日後、ダイエットそのものが止まりました。

40代女性に多い“ゼロか100か”という思考パターン

40代は仕事や家庭で責任を担う世代。「ちゃんとやらなきゃ」という意識が強くなりやすい傾向があります。その思考がダイエットにも向くと、少しの乱れを“失敗”と判断してしまいがちです。

「ケーキ食べちゃったからもういいや」40代女性がハマった“ゼ...の画像はこちら >>

しかし体は、甘いものをつい食べてしまったからと言って急激に変わるわけではありません。

完璧な1週間よりも、7割できた1か月の方が体型には影響します。それでも「崩れた」と感じた瞬間に、すべてをやめてしまう。この極端さが結果を遠ざけてしまうのです。

問題は間食やデザートではなかった

Oさんの場合、本当の問題は間食やデザートではありませんでした。「失敗」と決めつけた思考です。

食事や運動は、本来グラデーションの中にあります。少し甘いものを食べた日があっても、翌日を整えれば十分。ところが完璧主義になると、わずかな揺れも許せなくなります。強く制限し、反動で崩れる。その繰り返しで、体より先に心が疲れてしまうのです。

「もういいや」と思った瞬間こそ“整え直す”タイミング

40代・50代のダイエットは、若い頃の短期集中型とは違います。外食や甘いものを完全に排除するよりも、揺れを前提に続けることが大切です。食べすぎた日は翌日を軽めに整える。

運動できない日は体を休める。できなかったことではなく、続いている部分に目を向ける。完璧をめざすほど揺れは大きくなります。大切なのは「崩れても戻れる」ことです。

「もういいや」と思った瞬間こそ、やめ時ではなく、整え直すタイミングと捉えましょう。ゼロか100ではなく、80点を積み重ねていく。その方が体は徐々に応えてくれるはずです。<取材・文:beauty news tokyo編集部 監修:かめやまあけみ(食生活アドバイザー)> ※プライバシーに配慮して、画像は生成AIで作成しています

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