クトナーホラと言えば、曲線美が素晴らしい「聖バルボラ教会」や骸骨だらけの恐怖の教会「セドレツ納骨堂」などが有名ですが、今回はクトナーホラの超穴場スポットの「聖母マリア大聖堂」をご紹介します。かつて中部ボヘミア地方にある小さな田舎町に過ぎなかったクトナーホラ(Kutná Hora)ですが、13世紀に銀行脈が発見されると、急速な発展を遂げました。「ボヘミア王国の宝石」や「ボヘミア王国の財宝庫」と例えられたこの町には、現在にもその時代の繁栄を示す建物が残ります。
繊細な装飾が美しい聖バルボラ教会は、クトナーホラの象徴的存在。

今回ご紹介する「聖母マリア大聖堂(Chrám Nanebevzetí Panny Marie)」は、もう1つの観光エリア「セドレツ地区(Sedlec)」に位置します。
プラハから日帰り観光が人気のクトナーホラは、見どころが盛りだくさん。シンプルな外観の聖母マリア大聖堂は見逃しがちなスポット。

クトナーホラー本駅から徒歩圏内のセドレツ地区は、12世紀にシトー会修道院が建てられました。

聖マリア大聖堂は、14世紀前後に以前から教会があった場所に新しく建て直され、この時代から残る教会としてはチェコ最大です。
「光の教会」と呼ばれているのには理由があり、当時のボヘミアの教会としては珍しかった大きな窓を持ち、光で溢れる美しい教会であることが由来となっています。


15世紀にフス戦争が起こりゴシック様式であった建物は焼失、その後18世紀にバロック風ゴシック様式の大聖堂が建てられました。
パステルカラーを基調とした壁に大きな窓から差し込む光が加わり、神秘的な雰囲気を醸し出しながらも明るさで溢れています。


パステルカラーで描かれたフレスコ画がクリーム色の壁と白の縁取りと映え、思わずため息が出る美しさ。祭壇もとても華やかです。



歴史ある教会は不気味なほどの神秘的さを秘めていますが、聖母マリア教会の魅力はやはり「溢れる光」でしょう。
教会内には、12世紀半ばに造られた建物の基礎部分やフス戦争で亡くなった僧侶の墓などが展示されています。

教会の2階には、パイプオルガンと向かい合ってあるキリストの十字架のすぐ近くまで見学する事ができます。




あなたも不思議な魅力がたっぷりと詰まったクトナーホラを訪ねて見ませんか?

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名前 聖母マリア大聖堂(Chrám Nanebevzetí Panny Marie)
住所 U Zastávky, Sedlec, 284 03 Kutná Hora, チェコ
アクセス クトナーホラ本駅(Kutná Hora hl.n)から徒歩15分
営業時間 4月~10月 平日9時~17時 日曜日 11時~17時、11月~3月 平日10時~16時 日曜日11時~16時
定休日 12月24日、聖金曜日、聖土曜日などキリスト教の祝日
公式サイト http://ossuary.eu/index.php/en/?lang=2
料金 大人50コルネ、学生・子供30コルネ