本連載ではRoomClipユーザーさんが暮らすワンルーム・1Kをご紹介。真似できるリアルな工夫やとっておきのスタイルを探っていきます。
今回は、無骨さやざっくりとした男性らしいニュアンスが魅力的なアーバンスタイルで暮らしをコーディネートされている、gamacoさんのワンルームライフにフォーカスします。
今回教えてくれたユーザーさん♪
■プロフィール
gamacoさん今年の7月から一人暮らしを始めました。自由気ままに、自己の創作意欲を刺激する空間作りを意識しています。居心地が良くなり過ぎて、外に出なくなり運動不足気味です……
■お住まい

いまのお部屋に決めた理由はなんですか?

「洋画や海外ドラマ、ゲームの影響で何だかアーバンな家に住みたかったんです。『都会といえばコンクリだよなっ』と、コンクリ打ちっ放しの物件を探し回りました。洗面所の鏡の裏にピルケースがあって、頭痛薬をガラガラ口に流し込むようなシチュエーションに憧れて……結果、大変不便な立地ではありますが理想の物件に出会えました。」
お部屋のこだわりを教えてください

「細長くやや癖のある間取りで、レイアウトには少々難儀しました。背丈のある家具は奥に配置して圧迫感を軽減するようにしています。食べる、寝る、遊ぶが一直線の動線になるようにものを配置しつつ、どこかに気が緩む要素を置いています。ペット禁止なので、代わりにぬいぐるみを転がしています。」
気づいたらいつも居る場所はどこですか?

「デスクです。
ゆるくて刺激的な都会暮らし【ここがポイント!僕&私の工夫】
■①ビビッドカラーで明るいゆるさを演出

「コンクリ打ちっ放しには、彩度を落とした無骨硬質な雰囲気が似合うように思うのですが、あえてビビッドカラーを差し色で置いたりして遊んでます。ポップな物があると少しゆるく雰囲気が明るくなりますよね。」
■②憧れのワンシーンを楽しむ洗面所の鏡裏

「洗面所の鏡裏です。薬や化粧品などを収納しています。通販で憧れのピルケースも揃えました。たまに頭痛薬をガラガラ飲み込んでます。……むしろこれがやりたかっただけなのかもしれません。自分が洋画の冴えない登場人物になったような感覚を楽しんでいます。」
■③キッチンはスタイリッシュに!生活感はオフ

「キッチンです。あまり料理は得意じゃないし、しないのですが調味料や調理器具を並べてしまうとゴチャゴチャするので、全部下の収納に押し込んでます。IHは掃除もしやすくスッキリしてて良いですよ。白物家電は、生活感がにじみ出す危険なアイテムだと思っているので、機能的かつスタイリッシュ、それでいて高級感があるものを意識的に選んでいます。」
■④自分にとって刺激的な空間づくりのルール

「刺激的な空間作りをと意識しています。そして、刺激的な空間とは、自分の好きな色やものに囲まれている空間だと思っているんです。そうなると自分の場合、派手な雑貨やフィギュアなんかが好きなので部屋中がうるさくなってしまうのがネック。そこで、自分は棚周辺だけに好きなものを固めるようにしました。ここだけ好きにやってもいいけど、他には侵食しないようメリハリをつけるのがポイントです。」
■⑤アーバンに溶け込む、ナチュラルなだんらんスペース

「だんらんスペースです。食事をする時やゴロゴロしたい時、お客さんが来た時に使用します。ラグはグリーン系で肌触りの良い、パイル丈が長いものをチョイス。ここだけすごいナチュラルなテイストになっちゃっいました。
最近買ったナイスなアイテムを教えてください
ITEMまったりまどろみ中のくまさんのアニマルフロアクッションPRICE21000円
以前、インテリア情報誌で見てからずっと気になっていました。ただ大きいので邪魔になると思い敬遠してたんですが、ミニサイズがあることを知ったんです。単なるビーズクッションじゃつまらないし、思い切って買いました。おかげで癒されてます。
今後インテリアで挑戦してみたいことがあれば教えてください
gamacoさん「観葉植物ですね。都会的ですが緑がないのは味気ないので、すぐ枯らしてしまうのをなんとかしたいです。最近はプラントゥイという、スウェーデンの水耕栽培キットがSFじみてて気になっています。あれなら、フロアランプの代わりにもなりそうですし。まあなんといいますか、もう少し大人なインテリアに挑戦してみたいと思います。」
お話をお伺いして

洋画や海外ドラマに見られるような、アーバンだけれど無骨な空間……gamacoさんのお部屋からはgamacoさんの意図通り、まさにそんな印象を受けます。縦に細長い間取りの奥側から、背丈のある家具を配置する、遠近感覚を利用した圧迫感のないレイアウトも秀逸。その縦の流れにうまく、寝る・食べる・遊ぶ(くつろぐ)という日常の動きを直線的にのせているのも特徴的です。『ゆるくて刺激的な都会の暮らし』をイメージされているとgamacoさんは語ります。ゆるさと刺激、都会的と自然体……ミックスするのは難しそうですが、自分の個性や主張、型にはまり過ぎないカラーチョイスでさらりとエフォートレスにすべてが共存するお部屋に仕上げられているのには驚きました。
一人暮らしであれば、gamacoさんのように『洗面所でガラガラ薬を飲む、海外ドラマの冴えない主人公の姿』というような、ピンポイントなこだわりを追求することも叶います。
執筆:RoomClip mag 編集部