本連載ではRoomClipユーザーさんが暮らすワンルーム・1Kをご紹介。真似できるリアルな工夫やとっておきのスタイルを探っていきます。
今回は、シンプルインテリアにお住いのwarashibeさんのお部屋です。身の回りの物やコトを見直すことで見えてきた、自分らしい暮らし方。愛猫とのゆとりある暮らしに迫っていきましょう。
今回教えてくれたユーザーさん♪
■プロフィール
warashibeさん大阪出身。三毛猫のミー助(15歳)と福岡に移住して9年目になりました。約1年前、1Rに引越したのをきっかけにRoomClipやInstagramを開始。こだわり症で注意力散漫な特性に合う暮らしを模索し、断捨離、断食、肌断食、塩だけで全身を洗う塩浴などに挑戦中。日々の試行錯誤やミー助との日常を投稿しています。好きなものは激辛料理と楽しいお酒。
■お住まい

いまのお部屋に決めた理由はなんですか?

「部屋を探すときに重視したのは『ミー助と落ち着いて暮らせること』『コンパクトな空間であること』「自然光が入ること』の3つでした。今の部屋はそのすべてを満たしていただけでなく、憧れのインナーテラスがあったり利便性もよかったりと+αもたくさん。
お部屋のこだわりを教えてください

「もともと部屋に使われていた色に合わせ、インテリアは白色、茶色、黒色系でまとめています。ミー助と同じ色なので抜け毛対策にもなるんです。とにかく掃除の手間を減らしたいと思い、基本的に収納せず出しっぱなし、どかしたくないのでなるべく吊るすというやり方に。少しでも『手入れが面倒だな』とか『使い勝手が悪いな』と思えば、どう改善するか?より、そもそもこれは必要か?と考え、手放すようにしています。」
気づいたらいつも居る場所はどこですか?

「ビーズクッションです。『パソコンデスクに座っているときはとにかく集中!』という状況をつくりたかったので、ビーズクッションに座ったら敢えて『だらだら』。読書したり、アニメを見たり、SNSをのぞいたり。ミー助と一緒にそのままお昼寝、ということも。そうすることで、仕切りのない1Rでも意識にメリハリが生まれたような気がします。」
ゼロベースで暮らしてみる【ここがポイント!僕&私の工夫】
■①収納から溢れたものは必要のないもの

「『収納を増やすとモノが増える』と考え、もともと部屋に備え付けられていたストック以外、キャビネットやラックも置かないようにしました。1LDKから1Rへの引っ越し。もちろんすべて収まらなかったのですが、溢れたものは『必要でないもの』と思い切り、手放すように。そうしたら出し入れスムーズ、掃除もラクチンな余白のある空間になりました。」
■②布巾と雑巾は使い捨てでスッキリ

「最近、ふきんと雑巾を使い捨てに変えました。使っているのは『スコッティファイン』。繰り返し洗って使えるペーパータオルです。漂白や消毒の手間がなくなって本当にうれしい!使い捨てなので、汚れたものや染みがついたものを置いておかなくて良いのもありがたい。キッチン周りの見た目やスペース、なにより気持ちがスッキリしました。」
■③炊飯器を手放し、料理が身軽に

「キッチンの後ろに洗濯機置き場がある間取り。食器棚はもちろん、炊飯器を置く場所がありませんでした。そこで思い切って『炊飯器を断捨離』。
■④当たり前を見直し、ゆとりある生活に

「家事だけでなく、普段の生活の『当たり前』にやっていたことも見直した結果、モノが劇的に減りました。特に『肌断食』と『塩浴』を取り入れたことで、洗面所からは基礎化粧品やメイク道具が、浴室からはシャンプーリンス、ボディーソープが消え、空間がスッキリ! 掃除の手間も省け、日々にゆとりが生まれました。」
■⑤暮らしの主役はわたしとミー助

「そうして生まれた空間は、ミー助の居場所、遊び場所になっています。モノがないので日が差し込む、風が入る。気になる場所に上ったり、気持ち良ければ居座ったり。主役がモノではなく、ここで暮らすわたしとミー助になる。そんな空間づくりを忘れないようにしています。」
最近買ったナイスなアイテムを教えてください
ITEMスコッティファインPRICE250円ほど
布のように何度も洗って使えるペーパーふきん。ほかにもいろいろ試した結果、厚みがしっかりしていて耐久性が高く、研磨剤の使用にも耐える『スコッティファイン』を選びました。ふきんやぞうきんとして使えるのはもちろん、キッチンペーパーにもなり、1つ3役の優秀アイテムです。
今後インテリアで挑戦してみたいことがあれば教えてください

「究極を言えば、限りなく『ハコ』に近い状態にして、緑や書籍など、『生活する上で必須じゃないもの』で満たしたい。どうしても持っておかなくちゃいけないものはリュックに収められるくらいの量だけ。思い立ったらリュックを背負ってミー助を連れて飛び出せる……気持ちや行動も軽くしてくれる、そんな空間が理想です。」
お話をお伺いして

L字型のwarashibeさんのお部屋のレイアウトは、キッチンの前にテーブルを置きワークスペースに。ベッドは部屋の奥に置いて睡眠スペースに。それを繋ぐ中央付近には、ビーズクッションを置いて、リビングのようなリラックススペースが作られています。
warashibeさんが大切にされているのは、本当に必要なものとのシンプルな暮らし。身の回りに溢れているモノや当たり前にしているコトを見直して削り、モノで満たされる暮らしではなく、自身と愛猫が主役の心から充実する暮らしを追求。ゼロベースで見直す自分らしい暮らしが印象的でした。
モノや情報があふれる時代、それらに振り回されてはいませんか?自分自身の暮らしを振り返り、自分にとって本当に必要なものと向き合ってみることで、部屋作りや暮らし方が変わってくることがわかりました。皆さんも、自分自身を映し出すようなワンルーム作りを楽しんでみてはいかがですか?
執筆:RoomClip mag 編集部