午後から夕方にかけての強い西日は、お部屋の中の温度上昇にもつながります。エアコンの効きも悪くなってしまうので、日差しを調整して気持ちのいい空間を保ちたいですよね。
窓の内側に工夫
窓の内側、お部屋側での対策は、日差しの調整がしやすかったり、設置も簡単にできたりするのがメリットです。光や紫外線などをブロックしてくれる便利なアイテムを活用して、過ごしやすいお部屋を作りたいですね。断熱効果のある材料を使って内窓をDIYするというアイデアもおすすめです。
■調光ロールスクリーンで調整
西側に窓がなく、西日には困らないというcolorerさんのおうちですが、このキッチンの勝手口だけ日差しが入ってくるんだとか。キッチンなので、食品の衛生上も不安があるということで、調光ロールスクリーンを設置していました。光の入り具合を調節できるので、暗くなりすぎず明るいキッチンをキープできますね。
■窓にUVカットのシートを貼る

リビングの大きな窓から差し込む西日対策として、窓に直接貼るUVカットシートを取り入れています。窓自体にシートを貼れば、カーテンなどを開けておけるので明るさが保てるのがいいですよね。しかもこのシートは海模様が入ったデザインシートなんだそうです。目でも涼しさを感じられるアイテムです。
■中空ポリカーボネートで内窓DIY

強い西日で熱くなってしまう窓ガラスには、DIYの内窓で対策をしていたyumiさん。断熱効果のある中空ポリカーボネートと再利用の障子枠を使って作ったんだとか。加えて、外側にもシェードを取り付けて、室内をしっかり守る二重の対策を取られていました。
窓の外側に工夫
次は、窓の外側での日差し対策をご紹介したいと思います。窓を覆って強い日差しもシャットアウトする工夫を取り入れてみませんか。日除けアイテムを活用すればしっかりとした効果が期待できそうです。また、グリーンカーテンを育てたりDIYで格子を取り付けたりと、できあがるまでの作業を楽しめるアイデアも必見です。
■フックを取り付けてすだれを快適に

日本の家には定番のすだれ。適度に光を遮って、見た目の爽やかさも演出してくれる有能なアイテムですよね。しかし、風が強いとはずれてしまうのがネックだったというkumiさん。そこで揺れ止めフックを取り付けて快適さをアップさせたんだそうです。角度の調整もできるようになり、すだれの良さを最大限に発揮できます。
■オーニングでベランダまで快適に

調光スクリーンだけでは歯が立たなかったというsanuさんのリビングでは、オーニングが活躍していました。ベランダ側に広く広がるので、日差しをしっかり遮り体感も違ってくるそうです。ベランダにも影ができると、外での作業などもしやすくなりますね。
■ゴーヤのグリーンカーテンで

こちらは、前年のこぼれ種から発芽したというゴーヤです。すくすく育てば、グリーンカーテンとして西日をやわらげてくれます。グリーンのフレッシュさで、空気も清々しく感じられそうです。最後には収穫したゴーヤをいただけるというのもうれしいですよね。
■DIYで格子を取り付ける

littlejoyさんのキッチン出窓の外側では、見た目も映える西日対策を実践していました。SPF材で作った白い格子を設置し、その内側にはもうひとつSPF材のスライドできる板格子も付けているんだそうです。さらにワイヤープランツを育てつつディスプレイとして彩りも加え、爽やかな窓まわりを実現していました。
西日に負けない家作りの工夫
最後は、西日が当たることをふまえたお家作りの工夫をご紹介したいと思います。日差しが当たることを前提に機能性を重視した建具やアイテムを取り入れておくと、その後の対策に悩まされなくてすみますね。また、窓を小さめに作って、光の調整をするという設計のポイントも注目してみてください。
■大きな窓に合わせた特注シェード

特注の大きな窓があるa-chanさんのお家。ここが西日の当たる場所ということが事前に分かっていたので、特注のシェードもあらかじめ付けておいてもらったんだそうです。これを付けておいたことで、カーテンなしでも日差しがカットできて重宝しているそうですよ。
■西日が当たる場所の窓は小さめに

西側にあるリビングは、西日対策として窓を小さめに作ったというna-omochiさん。上の方に横長に取った窓なので、差し込む光の量は多すぎず、お部屋の明るさは保てる絶妙な設計です。窓が小さめな分、お部屋にはグリーンを置いて爽やかにコーディネートしているのもチェックしたいですね。
■断熱性能の高い玄関ドアを取り入れる

玄関には、LIXILの機能性豊かなドアや窓などを取り入れて、快適な空間を作っていました。日没まで西日が当たり続ける場所ということで、玄関ドアは断熱性能の高いものを選んでいるんだそうです。
西日が調整できると、快適な温度と明るさの両方を保てるので、過ごしやすいお家が作れます。日差しの強さに合わせて、セットで対策を取り入れてみるのもよさそうです。電気代の節約にもつながる西日対策をぜひ実践してみてくださいね。
執筆:Hirari