本連載ではRoomClipユーザーさんが暮らすワンルーム・1Kをご紹介。真似できるリアルな工夫やとっておきのスタイルを探っていきます。
今回ピックアップするのは、都内のワンルームでひとり暮らしをされているmyaoさんのお部屋です。デザイナーさんならではの豊かな感性と、暮らしやすさが共存する素敵なお部屋づくりの魅力とコツに迫ります。
今回教えてくれたユーザーさん♪
■プロフィール
myaoさん仕事で使うこともあるので、制作道具やドライフラワーが多めです。部屋数があったり、広かったりすると、その分ものを増やしてしまうので、今の自分にはワンルームがちょうどいいかなと思っています。無理なく実用的に生きていきたいと心の中では思っているのですが、海外を旅すると着実にものが増えます。
■お住まい

いまのお部屋に決めた理由はなんですか?

「なぜかコクリコ坂が頭に思い浮かび、ひと目で惹かれました。庭の金柑や控えめブルーの壁紙、レトロな外装も好みでした。立地も、私にはちょうどよかったです。」
お部屋のこだわりを教えてください

「生花やドライ、プリザーブドフラワーなどをところどころに飾っているので、メルヘン調にならないよう、家具やファブリックは落ち着いたカラーを選ぶよう心がけています。全体のテイストは揃えられるのが理想なのですが、好きなものを活かしつつカオスになり過ぎなければいいかなとラフに考えてます。海外旅行に行くと、美しい柄の食器や布に出会ってしまうので、たぶん揃えられる日は来ないかもしれないです(笑)」
気づいたらいつも居る場所はどこですか?

「ワークスペースです。家で過ごす時間が増えたので、デスク周りのレイアウトを見直しました。サブスクリプションで、世界中のマガジンが毎月届くため、最新のものを近くに置いて、気分転換に読んでいます。
ワンルームで、好きなものやことを諦めず活かすこと【ここがポイント!僕&私の工夫】
■①海外の情緒に惹かれて挑戦した、バイカラーの壁紙

「スカンディナビアの素敵なお家の写真に感化され、テラコッタとブルーグレーの壁紙でバイカラーにトライしてみました。ジャイプールやグアテマラなどで、自由なカラーリングを見てきたので、なんとなく上手くいく気がしていたんです。結果、意外と馴染んで満足しています。」
■②さまざまな表情を楽しめる、シャンデリア風の照明づかい

「表情のある光の影をつくりたくて、照明をシャンデリアっぽく演出しています。複数のライトを飾りたい願いを叶えてくれたダクトレールには感謝しかないです(笑)ちなみに、銅のランプシェードは自作しました。ドライフラワーと組み合わせながら、遊んでいます。」
■③五感を癒す、室内外ですくすく育つグリーンたち

「友達にもらったアイビーを、手づくりしたマクラメ風のハンギングネットで室内に飾っています。テラスにはローズマリーとユーカリがいて、葉っぱの香りに癒されています。どれも、すくすく育っていて可愛いです。少しずつグリーンを増やしたいと思っているところで、今はグリーンネックレスやコウモリランが気になっています。」
■④手持ちのものを組み合わせた、快適なメイクスペース

「メイクスペースが欲しくて、リビングスペースからは見えない死角につくってみました。以前使っていた白っぽい収納アイテムを組み合わせただけですが、あるものを活用できてよかったです。」
■⑤お気に入りの香りで、より上質なリラックス感を楽しむ

「柑橘系のスモーキーな香りアイテムが好きで、サンタマリアノッヴェラ、Aesop、Bury、THREEを集めがちです。お香は、ロンドン蚤の市で購入したマドレーヌ型に置いて、天候や気分で使い分けています。このマドレーヌ型は使い勝手が良いので、いくつか持っています。」
最近買ったナイスなアイテムを教えてください
ITEMVISIONS キャセロール & ミルクパンPRICEいずれも6,000円程度(税込)
場所をとる調理器具は、機能的で見えるところに置いても絵になるものを選ぶようにしています。こちらのふたつは、中身が透けて見えるのが便利です。また、べっこう飴のようなカラーも気に入っています。
今後インテリアで挑戦してみたいことがあれば教えてください

「ワークスペースの近くに植物や時計を置きたいので、空間を有効活用できるラック『DRAW A LINE』が気になっています。」
お話をお伺いして

myaoさんのつくるお部屋は、ノスタルジックな落ち着きとエキゾチックなドキドキ感、その両方を同時に味わわせてくれます。お仕事の道具や収集品の数々、植物……まるで雑貨屋さんのように、気になるものがいっぱい♪でも、心地よく整理されていて、ワンルームの間取りを無理なく無駄なく使いこなされているのが印象的です。それを支えているのは、ワークスペースとリラックススペースをきちんと分けた家具のレイアウトでしょう。
myaoさんは、家具や生活雑貨の機能と見た目にこだわりながら、機能的で絵になる眺めをつくり上げています。同時に、壁のDIYや大きなキリンなど、思いっきり個性を楽しむことも忘れません。照明まわりの演出アイデアも素敵でしたね。『生み出すこと、つくり出すこと』をお仕事とされているからこその豊かな発想が、お部屋づくりにもあふれているように感じます。ぜひ、そんな素敵な感性と発想力、そして機能的なものを選び取るセンスを参考に、自分の好きをうんと楽しめるお部屋づくりに挑戦してみてください。
執筆:RoomClip mag 編集部