照明は、お部屋を明るくしてくれるだけでなく、空間を演出する重要なインテリアでもあります。ランプ自体のデザイン性の高さはもちろん、光の広がり方まで考えられた照明は、存在感もバツグンです。

今回は、著名な建築家やデザイナーによって生み出された、名作と呼ばれるデザイナーズ照明をご紹介します。



北欧の名作ランプ

たくさんの名作と呼ばれるインテリアアイテムが生み出されてきた北欧では、もちろんランプでも長く愛され続ける作品が多くあります。インテリア好きのみなさんならきっと、いつかはお迎えしたいと思われているものも多いのではないでしょうか。


■ポール・ヘニングセンのPH5

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PH5は、デンマークの照明デザイナー、ポール・へニングセンにより、1958年にデザインされました。配光に考慮して設計されたペンダントライトは、まぶしさを感じさせずやわらかい光を放ちます。ダイニングのランプをPH5に変えられたという、naonaoさん。北欧インテリアにぴったりですね。


■ヘニングセンのPHアーティチョーク

空間になじみながらも存在感を放つ。名作デザイナーズ照明
撮影:pomqujackさん


こちらも、近代照明の父とも呼ばれるポール・ヘニングセンによって1958年に発表された、PHアーティチョークです。幾重にも重ねられたシェードから漏れる、あたたかみのある光に癒されます。pomqujackさんは、調光ができるようにされたそう。まさに主役級の照明ですね。


■ポール・クリスチャンセンのレ・クリント

空間になじみながらも存在感を放つ。名作デザイナーズ照明
撮影:mashleyさん


デンマークの照明レ・クリントは、1枚の特殊プラスチックペーパーを手で折りあげて作られています。デザイナーのポール・クリスチャンセンは、その照明に曲線を用いて代表作の172シリーズを生み出しました。こちらでは、客間に「レ・クリント172B」を設置されています。いつまでも眺めていられる美しさです。


■アアルトのゴールデンベル

空間になじみながらも存在感を放つ。名作デザイナーズ照明
撮影:sheさん


ゴールデンベルは、フィンランドの建築家、アルヴァ・アアルトによってデザインされました。その名のとおり黄金色のベルのかたちをしたペンダントライトは、輝きながらも空間になじみます。スイッチをいれず、夜景とのコントラストを楽しむのもステキですね。



ミッドセンチュリーの名作ランプ

照明が一般的に使われるようになった1950年代ころには、数多くの名作ランプが作られました。今も人気の高いミッドセンチュリーインテリアでは、そのころに生み出された照明が欠かせません。


■ジョージ・ネルソンのバブルランプ

空間になじみながらも存在感を放つ。名作デザイナーズ照明
撮影:NK67さん


バブルランプは、ジョージ・ネルソンによってデザインされた、アメリカンモダンデザインを代表する照明です。ミッドセンチュリーでまとめられたNK67さんのリビングでも、バブルランプがぴったりとはまっていますね。レトロな雰囲気がたまりません。


■フランク・ロイド・ライトのタリアセン

空間になじみながらも存在感を放つ。名作デザイナーズ照明
撮影:MAFFONさん


20世紀を代表する建築家であるフランク・ロイド・ライトによってデザインされたのが、タリアセンです。MAFFONさんは、高さのあるタリアセン2を購入されたそうです。見事なバランス感覚でデザインされた照明は、存在感バツグンですね。


■カスティリオーニ兄弟のアルコランプ

空間になじみながらも存在感を放つ。名作デザイナーズ照明
撮影:room55さん


アルコランプは、イタリアのインテリアデザイナーのアキーレ・ジャコモとピエール・ジャコモのカスティリオーニ兄弟によってデザインされました。近代的なデザインながら、さまざまなスタイルになじむアルコランプ。環境に合わせてインテリアスタイルが変わっても、中心にしたいと思える逸品に出会えたらうれしいですよね。



和モダンの名作ランプ

最後は、和モダンな雰囲気の照明や、日本人デザイナーによる名作ランプをご紹介します。日本独自の素材が使われていたり、繊細でちょっぴり不思議なデザインの照明をぜひご覧ください。


■イサム・ノグチのAKARI

空間になじみながらも存在感を放つ。名作デザイナーズ照明
撮影:nonononakaさん


日系アメリカ人の彫刻家であったイサム・ノグチによってデザインされたのが、和紙と竹によって作られる照明、AKARIです。和モダンを感じる照明を、ミックスインテリアの中に見事に取り入れられているこちら。まんまるの球体から放たれる、和紙をとおしたやさしい光に癒されます。


■倉俣史朗のKシリーズ

空間になじみながらも存在感を放つ。名作デザイナーズ照明
撮影:maripeさん


日本人デザイナーの倉俣史朗によって1972年に発表された、Kシリーズ。その独特のフォルムから、「オバQ」の愛称でも親しまれています。真っ白い布が自立しているようなデザインに、目を引かれますね。ナチュラルな空間にもなじんでいます。


■谷俊幸のDon 2 Wood

空間になじみながらも存在感を放つ。名作デザイナーズ照明
撮影:pink-mapleさん


pink-mapleさんは、日本の照明作家である谷俊幸の「Don 2 Wood」を購入されたそうです。木のぬくもりを感じる和モダンのデザインは、北欧インテリアにもマッチしていますね。天井に映る花模様は、いつまでも見つめていたくなります。

今回は、世界中の建築家やデザイナーによって生み出された名作照明をご紹介しました。空間を照らす照明としても、存在感のあるインテリアアイテムとしても、取り入れたいものばかりですね。ぜひ参考にしてみてください。



執筆:kukka
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