RoomClipユーザーの収納に関するtipsを紹介する「収納のコツ」連載。
今回は、心地よく整った北欧シンプルなインテリアづくりをされているposoさんに、収納のコツをお伺いしていきます。
今回教えてくれたユーザーさん♪
posoさん賃貸アパートに、夫婦で暮らしています。ふたりのお気に入りを少しずつ増やしながら、自分たちらしいインテリアを模索しつつ、暮らしを楽しめたらいいなと思っています。
楽しく暮らせる、やり過ぎない収納

posoさん宅には、暮らしぶりが程よく垣間見える温かな雰囲気があります。でも、それは雑多な印象ではなく、どこか美しく洗練されているのが魅力的。そんな絶妙バランスを支えているのが収納へのこだわりや、意識のように感じます。まずは、そのあたりのお話しからお伺いしていきましょう。
posoさん「収納に求めたのは、使いやすさと飾る楽しさです。収納にこだわるあまり、きっちりし過ぎて殺風景になるのも寂しいと感じるので、ポイントに『見える楽しさ、ワクワク感』を散りばめています。もちろん、その前提に使いやすさを置いたうえで暮らしをより楽しみたいというのが、私たちの小さなモットーです。」
なるほど、楽しめることを大切にされているんですね。だから、posoさんのインテリアの中にある収納や道具たちからは、ふっと朗らかで温かな雰囲気が漂うのかもしれません。でも、楽しく・使いやすく・スッキリを全部実現するのは難しそう……。そこで、ここからはposoさんが自分らしさから見つけ出した、無理も飽きも来ない収納をつくるコツを3つご紹介していただきました。ルールで縛り過ぎて収納が家族から不評という方や、片付けてもすぐリバウンドしてしまうという方のお悩みを解決するヒントもたっぷりですよ♪
私が見つけた、自分らしい収納のコツ3つ
■その1 スタメンは、手に届くところに揃えておく

「朝・昼・晩365日使うキッチンは、私にとって一番身近な空間です。だからこそ、きっちりスッキリ整えておきたい反面、忙しい毎日の中では余裕のない日もちらほらあるため、そうしてしまうとストレスが生じるのも目に見えています。
私が求めるのは、使いやすさとシンプルさ。そして我が家はペニンシュラなので、収納は少なめです。使用頻度の高いスタメンの道具を選抜し、マグネットフックでレンジフードにズラリと吊り下げるなど、見せる収納も活用しています。スタメンの数を絞り、ひとつひとつのデザインや色を揃えることで、ゴチャついた印象にならないようにしているのもポイントです。出番の少ないものは、無印良品のケースを使って、コンロ下やカップボードの最下段に収納しています。そこは、見えないからきっちりは二の次、三の次。あくまでも使いやすさを一番に考えています。」
■その2 食器は使用頻度で分類する


「器好きの私の食器棚には、毎日の食卓に登場する定番や、特別な日や大人数の時に重宝するおもてなし用、たまに使いたくなる思い出の一枚など、色々な顔ぶれが並びます。でも使う食器は結局、同じものに偏りがち。バタバタした平日は、やっぱり使い勝手重視になってしまうんです。だから『いっそのことまとめちゃおう!』と、似通った器は、バスケットなどに背を向けて入れておき、すぐ使えるようにしました。コップやお皿も、種類で分類するのではなく使用頻度で箱に分けています。」
■その3 余白をつくり、余分を見分けてちょうどよく


「なにごとも、備えあれば憂いなしと言いますが、備えておくにしても『ちょうどいい』がいいですね。これを意識しておくと、少しものが増えた時、片づける場所に困らずにすみます。私は、ひとつひとつの収納用のスペースをに少し余白が残るくらいを『ちょうどいい』としています。
ちなみにクローゼットでは、無印良品の収納ケースをはじめにズラッと並べてから、簡易タグをつけたり、サイズ別で雑多に管理していますよ。決めたカテゴリーからあぶれたものは、断捨離の最有力候補とするのも私のやり方です。」
オススメの収納アイテム
ITEM無印良品 ユニットシェルフPRICE種類・組み合わせで値段が異なります。
最初はカップボードとして購入しましたが、背面収納がまったくなかったこともあり、自分なりにアレンジして使っています。物足りなければ追加帆立でいくらでも収納を増やせる点や、使う場所に応じてパーツや用途を変えて楽しめるのも気に入っています。いまは賃貸ですが、いずれもう少し広い家に越したら、ワードローブとして使いたいなと密かに考えているんです。
最後に、収納が苦手な方へのアドバイスをいただきました
posoさん「SNSを見ると、とっても素敵なおうちや収納術がたくさん出てきますね。いいなあ~と思うことも多いと思います。もちろん、私もそのひとり。見よう見真似でいろいろな収納術にチャレンジしてみましたが、なんだかしっくりこないこともしばしばありました。そんな時こそ、型にはめないで、自分が暮らしの中で何にストレスを感じているのか、些細なことにも目を向けてみたんです。
見た目のスッキリさはとっても魅力的ですが、まずはなにより自分にとっての『使いやすさ』が大切です。使いやすくなると、不思議とものはまとまりはじめます。ほんの少しずつでも、暮らしの中にある『なんだかな~』を解消できれば、心の中も、おうちの中もスッキリスマートになる気がするんです。」
なんだかな~を減らしていこう

posoさんの収納やものに対する気持ちの持ち方や考え方、とても素敵でしたね。
使用頻度、ものの増減、余白と余分の見つけ方……posoさんの収納づくりは、ワクワクすることを大切にしつつもきちんと合理的。きっと、どの工夫も様々なご家庭の『ここがこうなら』『なんだかな~』の解決に役立ちます。ぜひ、参考にしてみてください。
執筆:RoomClip mag 編集部