RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、レトロとモダンが入り混じる洗練されたシャビーシックなインテリアづくりをされているwonder_treeさんと、そのお宅を拝見していきます。
今回ご紹介するのはこの方です!
wonder_treeさん賃貸で1人暮らしをしています。レトロな雰囲気が好きで、DIYで自分好みのインテリアにしています。壁や床、テーブルもDIYで雰囲気を変えました。模様替えをどうするか考えるのが日々の楽しみです。
物語るシンプル
■シャビーシックを醸し出す、質感とレトロ

wonder_treeさんが暮らすのは、賃貸の1LDKです。まず迎えてくれたのは、フィルターの掛かったようなレトロな色彩にエスニックなエッセンスが散りばめられた玄関。ドア一枚で、外の喧騒から切り離しwonder_treeさんのつくり出す世界に没入させてくれます。
その雰囲気を保ったままインテリアは続いていくものと進むと、意表を突かれました。廊下の奥に見えていたカーテンの向こうには、ゆったりと明るいシャビーシックな空間が広がっていたんです。

インテリアのこだわりは『素材と質感』とwonder_treeさんは語ります。あえてプラスチック製品の使用は控えているのだそう。木、石、ガラス……自然の中にあるものや人の暮らしに古くから溶け込んできたものを集めることで、もうひとつのテーマである『レトロ感』との調和も図られているようです。
■空間の魅力を膨らませる余白


雰囲気、質感、レトロ、こうしたこだわりを印象的に映す秘訣は『余白』ではないでしょうか。キッチン横にDIYされたL字のカウンターやダイニングの光景を眺めていると、その予感は確信へと変わります。等間隔で並ぶカフェマシーンはなんともアート的。

こちらは、ダイニングの正面に見える景色です。シャビーな白を基調とした静かなスタイリングですが、淡泊さがありません。それどころか余白の中に生まれる空気感や、光の揺らぎ、素材のムラといった、じわりと変化するものが多くを物語ってくるよう。想像力が刺激され、見れば見るほどに魅了されます。
■DIYで叶え満たす、好みと充実

素材感を大切にするwonder_treeさんのインテリアづくりには、DIYが欠かせません。こだわりの実現と同時に、賃貸につきものの原状回復という条件に適った工夫をされているのが特徴です。1からつくるあるいは、アレンジすることで家具に統一感を持たせたり、壁や床をつくりかえて雰囲気を盛り上げる背景を整えたり……wonder_treeさんの手仕事は家中に加えられています。


中でもお気に入りと教えてくれたのがこちらの寝室です。もとは真っ白だった部屋は、ご覧の通りまるで別世界に仕上げられています。手前に見える板壁は、両サイドに柱をつくり一枚ずつ板を貼った努力の結晶。裏には照明の配線をすっきり隠すこともできるといい仕事振りです。こうしてつくり込まれた質感が物語る静かな空間は、照明が灯るとまた違った顔を見せてくれました。
wonder_treeさんのつくるインテリアは、静かでシンプルだから気付く変化や感じられるものがあると教えてくれます。そして、そこへたどり着くためのこだわりや洗練にこそ暮らしづくりの醍醐味があることも……。ぜひ、引き続き注目してみてくださいね。
wonder_treeさん邸の間取り図

wonder_treeさん宅は賃貸の1LDKです。キッチン横に作業スペースと収納を拡張するL字カウンターを設置し、つくり出された海外風のレイアウトは特徴的。賃貸の可能性が広がるDIYテクニックも必見です。
wonder_treeさんのお部屋ギャラリー
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執筆:RoomClip mag 編集部