時代をこえて愛され続ける昔ながらの道具たち。多くの人々に長く使われるのには、理由があります。
キッチン用品
日本人の台所で昔から食を支えてきた道具たち。最新の調理器具や電化製品に囲まれている現代においても、使いたくなる道具たちを集めてみましたよ。懐かしさと趣が現代のインテリアにもマッチする、美しい台所道具をご覧ください。
■南部鉄器の急須
RoomClipユーザーさんの中でも愛用者の多い、南部鉄器。瓶の内部まで鉄製のものは、鉄分補給になったり、沸かしたお湯がまろやかになるなどの利点があります。そして何と言っても南部鉄器の魅力はそのルックス。cgs_sarahさん宅のテーブルでも、凛とした姿の黒い南部鉄器がコーディネートに映えますね。
■土鍋とお櫃

毎日活躍しているという、土鍋とお櫃を紹介されていた、f.さんの実例です。実際に使ってみると、「炊く」のも「保存する」のも土鍋とお櫃にはかなわないと実感するそう。土鍋やお櫃は、現代の炊飯器にもかなわない、昔の人の知恵が詰まった道具なんですね。
■花ふきん

ku-kaiさんがお気に入りと紹介されていたのは、中川政七商店の花ふきんです。吸水性は抜群で、拭いた食器に繊維が残ってしまうこともないとのこと。蚊帳織りで目が粗いので乾くのも早く、洗うとふわふわになるので気持ちが良いなど、良いことづくしだそうですよ。
生活用品
続いてご紹介するのは、生活用品です。古き良き日本の生活を感じさせるアイテムたちには、日本人の知恵が息づき、現代においても優れたパフォーマンスを発揮してくれています。一度使ったらきっと使い続けたくなる、生活用品たちをご紹介します。
■すだれ

電化製品などがなかった時代も、涼しく過ごす方法を考えてきた日本人。akeさんのお家には、そんな日本人の知恵がつまったさまざまな生活用品が取り入れられていました。窓に下げられたすだれにはじまり、い草のラグ、竹のラグなど、視覚的な涼しさに加え、触感から涼をもらう工夫がされています。
■棒たわし

おろし金やすり鉢など、目に詰まった食材を除くのにぴったりなアイテムを、yasuyo66さんが紹介されていましたよ。こちらは、棕櫚素材でできた棒たわし。スポンジとは異なり、細かい部分にも先が入り込んでしっかり食材を落としてくれそうです。ナチュラルな見た目も現代のキッチンに馴染みやすそうですね。
■ほうき

slow-lifeさんが紹介されていたのは、お気に入りだという棕櫚の箒でした。掃除機という便利な電化製品もある中で、細かい部分や手の届きづらい部分の掃除にはやはり重宝する箒。特にこちらの棕櫚素材のものは、しなやかで耐水性もあり、天然のワックス効果もあるのだそう。実際手に取って使ってみたくなりますね。
■湯たんぽ

昔ながらの湯たんぽをモダンな雰囲気で取り入れていた、uさんの実例です。容器の中にお湯を入れて体を温めるという限りなくシンプルな方法は、単純でありながら、やはり優れた方法なのだと感じさせてくれます。uさんによると、セミダブルベットでも朝まで温かくいられるそうですよ。
昔ながらのアイテムを現代仕様に
昔ながらのアイテムの中には佇まいはそのままに、現代の生活に合わせてより使いやすく進化したものもあるんです。新旧の良いところが合わさって作り出された、現代版昔ながらの道具たちを、RoomClipユーザーさんの実例からご紹介します。
■和晒

以前は日本人の暮らしに欠かせない存在だった晒。そんな晒がロールタイプになって登場していることを、__me.さんが教えてくれましたよ。ミシン目付きで使う分だけ切り取ることができ、さらに洗って繰り返し使用可能なのだそう。思った以上に使い勝手の良い晒。自宅のキッチンでも取り入れてみたくなりますね。
■羽釜

ha-francaiseさん宅で見つけたのは、銅羽釜です。フタはステンレス、釜の内側はフッ素樹脂加工が施されており、現代版に進化していましたよ。こちらで炊いたご飯は、目が覚めるように美味しいとのこと。さらにご飯がこびりつくこともないそうで、改良により良いことづくめな道具に変化していました。
■すり鉢

inno-techさんが紹介されていたのは、すり鉢です。こちらのすり鉢、なんとすり鉢には必ずある「溝」がないんです。溝はなくても素材はしっかり擂ることができ、さらに溝がないので洗うときもラクに。
日本人が大切に使ってきた道具たちには、それぞれ使い心地の良さや佇まいの美しさ、仕上がりの美味しさなど、時代をこえても変わらず人に愛される理由がありました。時代の変化に伴い、より日本人の暮らしに沿った道具も生まれており、これを機にこうした道具たちを生活に取り入れてみたいですね。
執筆:ancoro